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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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リバプール・クライシスパート2と題した、エコー紙の記事です。
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リバプールが非常に大きな不安定に向かって行くこの夏、サポーターたちが答えを知りたいと望んでいる問いは唯一つ・・・我々はどうやってここから脱却できるのか?
この悲惨さから抜け出せる兆候がほとんど見えないという不透明な状況に捕われて、あらゆるところにいるファンたちが、トム・ヒックスとジョージ・ジレットのリバプールオーナーが終わったというニュースを聞く日を夢見ている。
現在のところ、そういう瞬間はすぐと言うには程遠い。

マネージング・ディレクター、クリスティアン・パースローは、6月に加入して以来の投資家探しに失敗しており、一方でヒックスとジレットに4月に雇われたバークレイズ・キャピタルが同じことをやっている・・・興味を持つ団体探しを。
「俺はリバプールに世界ナンバーワンのクラブになってもらいたい。」レッズのレジェンド、ロビー・ファウラーは今週はじめにこう言った。それはKOPの考えを明確に言い表していた。
「今のオーナーたちはクラブを売りに出しているが、何で今すぐ買い手が現れないのか、俺にはどうしても理解できない。」

彼はそう思うたった一人ではない。だがしかし、買い手探しは成功の結末を見るだろうか?

リバプールは停滞状態にあるかもしれないが、彼らが再び世界のフットボールの中で主役の1人になるための基盤を全て持ち合わせているということについて、異論を挟むのは不可能だ。
考えてみてもらいたい。世界中に存在している、巨大で忠実なファンベース。ほとんどのクラブが迫ることを夢見ることもできないほどの伝統と遺産。日に日に拡大する商業部門。もしリバプールが衰退期にあるのなら、4年で£81m以上をもらたらす見込みの胸スポンサー契約を結ぶことは不可能だっただろうし、アディダスとのシャツスポンサー契約もレアル・マドリーやチェルシー、ACミランを上回るものにはならなかっただろう。

さらに、その収入能力の可能性を最大限に生かしているクラブはマンチェスター・ユナイテッドと認識されているかもしれないが、リバプールのいるこの町の商業スペースは、ユナイテッドのマンチェスターよりも広い(35,000平方フィート)のである。よりスペースがあるということは、より金を生むということだ。
リバプールが最終的にスタンリーパークに新しいホームを移せば、レッズは飛躍する、そうクラブオフィシャルは堅く信じている。極めて単純なことだ。それは資金的な安息の地への道筋となるだろうし、おそらくヒックスがあれほど頑固にしがみついている理由もそこだろう。
思い出してもらいたい。1月、彼の息子トム・ジュニアがあるリバプールサポーターにEメールで口汚い返信をした数日後、ヒックスは違うサポーターにEメールを送り、新スタジアムへの移転はクラブにとって「キャッシュマシーン」だと言った。
しかしながら、そのことは、人々の彼と彼のビジネスパートナーであるジレットに対する認識を改めはしていない。彼らはリバプールが歴史上最も混乱した時期の「管理人」であり、彼らが将来に何をしようと、永久に非難され続けるだろう。

「クラブはオーナーたちによって組織的にレイプされています。」リバプール大学のフットボール産業グループ理事であり、生粋のレッズでありサポーターのクラブ保有を目指すShareLiverpoolFCの設立者でもあるローガン・テイラーはこう語った。

「ケイマン諸島の会社からKop Holdingsに流れている金には、全くあぜんとします。そして、新スタジアムにほとんど£50mが使われたという事実には、度肝を抜かれます。
ShareLiverpoolとSpirit Of Shanklyが発足した時、大勢の人々はクラブが間違った手に渡ったと見抜いていました。彼らはそれを、たまねぎの皮を剥いたら腐った芯が出てきたように気がつきました。状況は悲惨です。」

その「悲惨な」状況をどのように転換するか、彼の考えはシンプルだ。テイラーは、それをファンが違いを作るチャンスだと固く信じている。クラブが巻き込まれているこの状況が、ある意味で有利に働くかもしれないと彼は信じている。

「クラブを売却するという声名が最近公式に出されたことは、軽い慰めにはなりました。ヒックスとジレットがやって来た2007年2月からずっとクラブは売りに出されており、回復するのは簡単なことではないでしょう。」テイラーは語る。

「それはすぐには起きないかもしれません。しかしサポーター組織は、現在の状況を変えられる唯一の道は、株式を取得することであると気がついています。ShareLiverpoolはそれを目指しています。
ヒックスとジレットのビジネスモデルは、我々の目の前で崩壊しつつあります。銀行は間違いなく、彼らがクラブを強制的に管理下に置けないことに、深い不満を抱いています。我々は何か事態を変える方法があればと願っています。
人々は我々が静かだと思っているかもしれませんが、協議する相手がいないのに何ができるでしょうか?答えはほとんどありません。少しずつ我々は努力を重ねていますが、このプロセスには非常に費用がかかります。」

3月にあったRhone Groupの話はあっという間に消え、2008年3月にドバイ・インターナショナルキャピタルが申し出た、ヒックスとジレットに£50mの利益をもたらす買収話にも彼らが全く売る気がなさそうだったのも、理由はそこにある。興味を持つグループはいくつかあるかもしれないが、ヒックスは金融専門家が一笑に付す£800mの値段をリバプールにつけている。
それに加えて、新しいオーナーが単純にクラブに資金の流れを提供できるという保証はどこにもない。

「大勢の人々が、我々は世界で8つの有名なクラブの一つなのだから、リバプールを買いたい誰かは間違いなくいると思い込んでいます。」テイラーは語る。「問題は、今必要とされている金額です。£50mの小切手を悩まずに書ける人間は、億万長者でなければなりません。£400mの小切手を悩まずに書ける人間は、その何倍もの大富豪でなければなりません。その中で興味を持つ人間がどれだけいるでしょうか?
ヒックスとジレットを排除するために救世主はヒンドゥークシ山脈を超えるつもりはない、ファンたちはそういう考えに目覚めています。そういう非公開投資会社の目的は同じです・・・彼らは投資の見返りが欲しいのです。しかし古い中国のことわざには、災い転じて福となすという言葉があります。だからこそ、世界中のリバプールファンが連携して前に進むことを我々は願っているのです。」

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バルサのようにファンがクラブを所有するのは現実的に無理だろう、そういう考えがファンの中でも大勢ですが、テイラーさんは理想を目指して頑張っています。一部でも株式をファンで保有するとか、何らかの方法はあるんじゃないかと思います。ファンが経営陣の中に代表者を送って発言権を持てるというのは、現オーナーにクラブを売却したようなことが2度と起こらないようにするための抑制力となるでしょう。
世界中にこれだけファンベースがあるんですから、この危機にファンの力が何か影響力を与えられないのか?私たちの力は巨額の金の前には無力なのか?レッズファンならみんな胸に抱いている問いではないでしょうか。それでもSOSやテイラーさんはそれぞれの方向を模索しながら頑張っています。とにかく頭が下がります。

アメリカのファンたちもおそらく気をもんでいるだろうテキサス・レンジャーズの方は、売却の取り分でもめて膠着していたヒックスと債権者からMLBがイニシアチブを取って、売り手と買い手の両者が合意した買取プランが発表されました。ちくちょーうらやましいなー。買い手はMLBが話を進めていたノーラン・ライアンが率いる会社で、球場周辺の154エーカーの土地を含めて$570mだそうです。連邦倒産法第11条(日本でいうと民事再生法のようなもの)を申し立てして、裁判所で7月中旬に確定すれば、売買手続きが完了となるようです。なんで民事再生?そういう仕組みは全く良くわからないんですが、どうやら今いる5000から10000の一般債権者に涙を飲んでもらうために必要なようです。どこまで強欲なんだか。債権者団体は、強制破産を申し立ててこれに対抗しようとしているという話もあります。
イニシアチブを取ったコミッショナーはこの買収プランを「チームの最大の利益となるプラン」と言っています。FAもこういう風にイニシアチブを取ってやってくれないか・・・って、変なことを発言して会長が辞任したばっかりでした。トホホホホ。

気分のいい話に変えます。W杯前の親善試合で、マキシがカナダを相手に2ゴール、ジョンソンがメキシコ戦で3ゴール目を決めています。ジョンソンのゴールは、中に切れ込んで5人に囲まれたのをものともせずに左足でカーブをかけてズゴーンと決めた、唖然とするようなスーパーゴールでした。キャプテンもルーニーにほれぼれするような弾丸パスを出して、ゴールに結びつきました。でもあれしきのショルダーチャージで倒れちゃいかん!家本さんで良かったね。
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無題

数日前に記事読みましたが、内容が難しいし、基本的に数字にゃ弱いので
フニクラさん訳を待ってましたよ、エッヘッヘ。
前後してでていたタイムライン記事のほうはイラッイラしまくって
読みましたが、こっちの記事なんだか勇気が湧いてくるような
それでいて、情けなくなってくるような不思議な内容ですね~。

MLBって随分しっかりしてるんですね。
FAはなんだか腰が引けてる印象なので、しっかりして欲しいです。

Re:無題

数字には私も負けないぐらい弱いです、何でこの数字になるの?って指を折って数えたりしますからね、エッヘッヘ。それでも待っていただいたのにお応えできて嬉しいです^^。

>勇気が湧いてくるような それでいて、情けなくなってくるような
うまいですね、本当にそんな感じです!今ちょうどムーアの手紙を読んでいるんですが、こっちは情けなくなってくるばかりで(泣)。いちおうこの人まだ名誉会長ですから、彼なりに出来ることをやってもらいたいです。
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