バベルの移籍でクラブ間合意

嬉しいニュースよりも、悲しいニュースの方が先に来てしまいました。公式HPは、バベルの移籍について、リバプールとホッフェンハイムが移籍金で合意したと報じました。

各メディアの報道によれば、移籍金はおよそ7mユーロ（￡5.8m）と見られています。バベルはドイツ入りし、すでに個人条件の交渉に入っている模様。ホッフェンハイムのホップ会長は、ドイツのBild紙にこうコメントをしています。

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●ホップ会長（FIFA.com）
「デンバ・バの移籍とオバシの負傷により、我々は緊急事態にあります。バベルは、我々のジェネラルマネージャー、エルンスト･タナーが最も確信を抱いている、最優先獲得候補の一人でした。」

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これで個人条件で合意すれば移籍は決定ですが、しかしホッフェンハイムで決まりかと言うと、他の可能性もないわけではないようです。火曜のオランダの新聞De Telegraaf紙に、バベルはこう語っていました。
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●バベル（De Telegraaf）
「スアレスのリバプールへの移籍は、僕のアヤックス行きのドアを開けるよ。もしリバプールとアヤックスが、ルイスの移籍と一緒かどうかはわからないけど、僕について合意に達したら、僕は間違いなくそのクラブに行く。プレーするチャンスが得られるなら、はるかに少ない給料でも喜んで受け入れるよ。

（冬の移籍について）僕は冬に完全移籍するのはあまり好きじゃないんだ。チームメートと馴染む準備期間が短くなってしまうからね。でも僕はあのクラブのことをわかっているし、プレースタイルを知っていて、アムステルダムやオランダ代表で一緒にやっていた仲間たちも何人かいる。これから半年間アヤックスの力になり、その逆にアヤックスも僕の力になってくれることを願っているよ。」

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そして、LFCがクラブ間合意を正式に発表した後も、彼の代理人はこうコメントをしています。
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●Winnie Haatrecht代理人（De Telegraaf）
「ライアンがアヤックスへローンで出ることを許可されないか、あるいは彼らが彼を欲しがらないのならば、ホッフェンハイムが唯一の選択肢となるでしょう。我々は可能性をオープンにしておくつもりです。ホッフェンハイムはもちろんすばらしいクラブです。」

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オランダ語なのであいまいなところがあるんですが、バベルはどうやらアヤックスへの半年間のローン移籍を望んでいたようです。しかしホッフェンハイムとクラブ間が合意した以上、彼の完全移籍はほぼ決まりと言っていいと思います。インスーアのような例もありますけどね。バベルにはずーっと期待を抱いていたし、落胆したり「もうレッズでは無理なのかなあ･･･」と思った時もありますが、それでもものすごく残念です。
彼のレッズでのキャリアは決して順風満帆ではありませんでしたが、その中でも印象的なゴールをいくつも残してくれました。アーセナル戦のゴール、リヨン戦のゴールなど、彼のポテンシャルにゾクゾクさせられるシーンが何度もありましたね。それがレッズで花開かなかったことは残念でならないです。彼の今後の活躍を心から祈ります。頑張れよバベル！

レッズでの彼の最後のトピックは、例のツイッターの件について、FAから￡10,000の罰金処分が決定のニュースでした。まあ、彼らしいと言えばいえないこともないですね。FAの決定には大変不満です。8月のELでリバプールとラボトニツキが対戦した時、ラボトニツキのサポーターたちがレッズの選手に人種差別的チャントをした件について、UEFAがクラブに下した罰金は￡8,000ですよ？FAには懐の深さを見せて、厳重注意くらいで済ませてもらいたかったです。

スアレスの移籍に関しては、どうやらクラブ間は猛烈な値切り交渉に入っている模様。一部の報道によれば、リバプールの￡17mのオファーに対しアヤックスは￡28m（！）を要求、落としどころは￡22mあたりなんでは、という話です。コモリはしぶとく値切りそうな顔をしてますからね（笑）。不確実な情報ですが、スアレスとレッズはすでに個人条件では合意済みという話もあります。この移籍話が無事成立するかどうかはわかりませんが、オーナーが冬にこれだけの投資をするつもりがあるということがわかっただけでも、非常に明るい材料だと思います。おそらくレッズは、第2、第3の選択肢も用意していると思うし、アヤックスも違う選択肢を持っているかもしれません。個人的には、スアレスで決まって欲しいと激しく願っているんですけどね！南米選手であることを除けば、プレースタイルも年齢も彼は補強として理想的なんじゃないかと感じています。

ここからは話を変えて、チーム内の話題。キャプテンがLFC Weeklyに、ケニー監督についてコメントをしています。
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●キャプテン（BBC）
「当初の6ヶ月間を越えて彼が長くここに在籍できるように、僕は自分のパワーを全て出し尽くしたい。僕はうそはつかない。ケニーから戻って来るという電話を聞いた時は、すごく気持ちが高揚したよ。

今シーズンが終わった時に、僕たちが良い結果を続けて出していて、それで彼がフルタイムでこの仕事に就くことになれば、僕はこれ以上嬉しいことはない。それが僕の短期的な目標なんだ。自分がやれる全力を尽くして全エネルギーを注ぎ、それを実現させることがね。

僕は人間的にケニーが大好きだし、彼と一緒に仕事をした最初の数日間は、本当に楽しかったよ。このクラブでのケニーについて、僕はポジティブな未来を見ることができる。皆を再び正しい方向に進ませるためには、彼は完璧な人物だと思う。彼はこのクラブのタリスマンだ。彼のニックネームは“ザ･キング”、それが全てを物語っているよ。
彼は完璧な監督であり、皆を一つにまとめることのできる人物でもある。今シーズンは今までは十分とは言えなかった。だから、チームをまとめ直して正しい方向に進む時なんだ。」

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ケニーと彼は、例の裁判の時にケニーが証言をしたほどの仲で、二人には非常に強い信頼関係があるんだろうと思います。キャプテンはあの時の恩も彼に返したいとおもっているでしょう、きっと。頼んますよキャプテン！！！今頃プレーしたくてきっとウズウズしているでしょうね。

ここからはリバプールには直接関わらない話です。PLのクラブへ移籍がうわさされている元レッズのアダム・ハミルが数日前に語ったコメントをご紹介しようと思います。
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●ハミル（The Star）
「どんなことがあっても、僕は決断を急ぐつもりはないんだ。移籍自体を目的に移籍したくはないし、もし僕が出て行くことになっても、金が動機であることは絶対にない。金のために移籍したら、僕は間違った理由で動くことになるだろう。
僕は22歳で、おそらくあと12年くらいはキャリアが残されていると思う。でももし僕が移籍するなら、それは金のためじゃない。正しい理由でなければいけないと思う。

皆が知っているとおり、フットボールでは物事がものすごく早く変わる。でも今の時点では、移籍が僕の心の真ん中を占めているというわけじゃないんだ。バーンズリーでプレーすることを本当に楽しんでいるし、僕はすばらしいシーズンを過ごして来ている。でも2つのチームが僕にオファーをして来ていて、興味を持って代理人と話をしているチームがもう2つあるんだ。興味を持っている2つはプレミアリーグのクラブで、それからチャンピオンシップのクラブが2つ。でももし僕が移籍するとしたら、おそらくプレミアリーグのクラブになるだろうと思う。

でも、僕にとっては本当に難しい決断なんだ。プレミアリーグのクラブに移籍したらいったいどれくらいのプレー時間を得られるか、僕は判断しなければならない。今の時点では僕はバーンズリーでレギュラーでフットボールをやれていて、このクラブでプレーすることを楽しんでいる。

僕の契約の中に￡500,000のバイアウト条項があるのは本当だよ。バーンズリーと最初にサインした時に入れられたんだ。あの時の監督はサイモン・デービーで、彼は僕にこう言ったよ。お前はいずれプレミアリーグでプレーすることになるだろうが、これからの18ヶ月間は、レギュラーでフットボールをプレーすることがお前のためになり、選手として成長できるだろうってね。
そして今はマーク・ロビンスの元で、僕はどんどん成長している。監督は、来た初日から僕に対してすばらしかった。彼は僕を脇に連れて行って、お前はプレミアリーグでプレーすることになるだろうが、今は自分の元で努力してもっと成長しろと言ったよ。そして僕はそれを実行して来た。

僕に興味を持つクラブがあることはすごく光栄なんだけど、これからどうなるかを見守らなければならないだろう。今の時点では僕はとにかく、1月の終わりまでこのチームのために全力を尽くすことだけに集中しているよ。」

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ハミルの迷いは確かにもっともだと思います。今は22歳で、少しでも多くのプレー時間を得ることで大きく成長できる時期です。彼が例えばリバプールにやって来たとして、果たしてどれくらい試合に出場できるか･･･？彼が自分の将来のために、最善の選択をしてくれるといいですね。思い切って飛び込んでみるのも一つの道だよ、ハミル！