スアレス、クラブ間で合意

スアレス移籍のクラブ間合意が、正式に発表されました。公式HPでは、移籍金は26.5mユーロ（￡22.8m）で、これからメディカルチェックと個人条件の話し合いに入ると言っています。いやー待った待った、長かった！ようこそスアレス、待ってたよ！

個人条件の合意はこれからですが、おそらくクラブとスアレス側はもう大筋合意済みだと思いますので、問題はないでしょう。公式HPはスアレスの写真や動画や情報を早速アップして、もうすでにクラブ所属の選手のような扱いに（笑）。これからしばらくはクラブもファンも祝祭ムードになりますね！そこでちょっと目線を変えて、彼の放出が決まったアヤックスのファンのブログ記事を紹介したいと思います。

----------------------------------------
ルイス･スアレスをずっと忘れない（World of Ajax）

終わった。数週間に渡る憶測、数々の入札と神経戦を経て、ルイス･スアレスのアムステルダムからリバプールへの移籍が正式に発表された。アヤックスの白と赤から、リバプールの赤へ。彼はこれまでアムステルダム･アレーナで決して一人で歩いたことはなかったし、これからもアンフィールドで決して一人で歩くことはないだろう。

これはアヤックス全体にとって大きな打撃だ。最高の選手を失うのだから当然で、2007年に加入してから、ルイス･スアレスはアヤックスで156試合に出場し111ゴールを決めている。アヤックスで100ゴール以上を決めた14番目の選手で、オランダ人以外では3番目だ。彼が誇れる記録だ。残念ながら、スアレスが彼の夢に手が届くことは決してなかった。それはアヤックスでのリーグ優勝だった。

ルイスはこれまでも、そして今もアヤックスのファンから愛されている。彼の運動量によって、彼が常にファイトし続けていたことによって、彼がこのクラブに示した愛と情熱によって、彼が本物のAjaciedであり、これからもそうあり続けるだろうということによって。この移籍は、受けてしかるべきものだ。

僕は、アレーナで彼を初めて見た時のことを覚えている。記憶が正しければ、彼の前クラブ、FCグローニンゲンとの対戦だった。彼がどれだけ優れた選手かを、僕が実際に初めて目にしたのはあの時だった。テレビではその瞬間しか見ることができない。スタジアムでのライブ観戦は、全てを見ることができる。彼の動き、彼のテクニック、彼の典型的な「ファンブル･フットボール」、そしてとりわけ、彼の運動量。彼は決して闘うことをあきらめない選手で、チームをその手で引っ張ることの出来る選手だ（おそらくリバプールは、今まさにそういう選手を必要としているのだろう）。

僕は、「エル･ピストレロ（ザ･ガンマン）」が、その支払われた金額の1ペニーも余さない価値があることを願っているし、そうなると思う。リバプールのファンたちが、アヤックスのファンと同じくらい彼を愛してくれることを願っている。彼らがアヤックスのファンと同じくらい、彼を誇りに思ってくれることを。彼がアヤックスでやったのと同じくらい、リバプールのために数多くのゴールを決めてくれることを。彼はまさしくそれに値するからだ。ハンドボールやバッカルに噛み付いた件で徹底的に叩かれはしても、彼は正しいハートの持ち主だ。彼はそのハートとエモーションを持ってプレーし、そういう場合、愚かなことをしてしまうこともある。彼は決してアヤックスを落胆させたことはなかったし、常にこのクラブを賞賛していた。僕たちは彼を恋しく思い、彼のことを思い出すだろう。彼と、彼の無類のアクションを忘れない。彼と彼のファンタスティックな数々のゴールを。彼と彼の「ファンブル･フットボール」を。彼と彼の無条件の献身を。

このニュースが出た後に、僕がインターネットで見つけた短い手紙で最後を締めくくろう。この手紙は大勢のアヤックスファンの気持ちを代弁していると思う。

「親愛なるルイス、
君は僕たちに希望をくれた。君は僕たちに喜びをくれた。君は僕たちに強さをくれた。しかし一番大事なのは、君は僕たちに再び、自分たちを信じる気持ちを与えてくれた。僕たちにアヤックスへの信頼を取り戻させて、そして君が去る時がやって来た。君が僕たちにしてくれた全てに対して、僕たちも何かをしよう。夢を追いかけろ、世界を征服しろ。君にはそれができると、僕たちは知っている。君が僕たちを忘れないでいてくれることを、僕たちはただ願っている。」

----------------------------------------
大切な選手をいただきました。アヤックスファンたちの気持ちに応えるためにも、レッズはこれから頑張らなければなりませんね！彼という強力なガンマンを得て、クラブもまた夢を追いかけ、世界を征服して欲しいです。アヤックスファンの皆さんありがとう、ヘンリーとワーナーありがとう、コモリ良くやった！結局、当初の予想より少し高いところで落ち着きましたね。アヤックスの公式サイトによると「最大26,5mユーロ」となっているので、出来高追加払いを含めてこの金額になるんだろうと思います。

スアレスは木曜にめでたく出場停止試合を消化し、早速水曜のストーク戦から出場可能です。12月8日のCLミラン戦以来実戦から遠ざかっているので、スタメンは無理かな･･･でも使って欲しいなあ。アンフィールドで実戦カンを取り戻してチェルシー戦に突入というのが理想です。
彼が入ったことで、おそらくはケニーの意図する4-3-3に、本格的に移行となるでしょうか。スアレスは右利きですが左足も相当上手いんで、右も左もできるし、ゴール数がクローズアップされますがアシストもかなり稼いでいます。紹介したブログに出てくる「ファンブル･フットボール（fumble football）」は初めて聞いた言葉なのでそのまま訳しましたが、どういう意味なんでしょう。予測がつかないフットボールって意味ですかね？ボールを掴みそこなうフットボールって意味ではないと思いますが？？
これから、「なるほど、これがファンブル･フットボールか！」と思えるプレーをどんどん見せてもらいたいです！ようこそ、エル･ピストレロ！！！

（追記）公式HPに、トーレスが金曜に移籍志願書をクラブに提出し、クラブは拒否したとアナウンスされています。これはちょっとというか大きくショック。トーレスはチェルシーに行きたいのか･･･。