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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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レンヌのシルヴァン・マルヴォーは、木曜にリバプールのメディカルチェックを受けました。彼はフリー・トランスファーなので、正式加入は契約が切れた7月1日になります。
3月ごろからすでに彼の加入のうわさはメディアで報じられていましたが、怪我がちなこともあって、どんな選手か良く知りません。そこで3月に、あるリバプールファンが知り合いのレンヌファンに彼のスカウティングレポートを書いてくれるように頼み、それをブログで公開してくれました。その内容を訳してみました。マルヴォーってどんな選手?
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Bastien Leclair

レンヌのシルヴァン・マルヴォーは来シーズンにフリーになるのを待ってレッズに移籍する見込みで、私は彼について書くよう依頼された。彼がアンフィールドに加入するかどうかはまだ定かでない点もあるが、よほどのことがない限り、どうやらこの攻撃的ミッドフィールダーはマージーサイドへ行きそうである。

最初はこの選手のポートレートを書こうと思っていたのだが、それはすでにあちこちにあり、彼のキャリア、ゴール数、スタッツ、あるいはレンヌでの困難な時期は、WEB上でいくらでも見つけることができるだろう。それをやるのではなく、私はリバプールファンが知りたいと思うような情報を提供したいと思う。彼のスキル、ピッチ内外での彼の姿勢、彼の強みと弱点、そして彼の特徴について。

身体能力

彼は速さを、とてつもない速さを持っている。最初の加速でディフェンスをたやすくぶち抜く能力を持つ。ボールを持てば、ゴールでも良いパスでも、ターゲットに届く強烈なキック力を持つ。足元の技術があるのは間違いない。身体的に最強ではないが、イングランドのディフェンダーの屈強さに対するのに心配はないはずだ。加速するプレースタイルのために、試合の終盤には自然と疲労するかもしれないが、体調が良ければ毎週90分間しっかりとプレーでき、それに見合うゴールとアシストをもたらす。

実際のところ、彼の弱点は体の内部である。彼自身がピッチの上であきらめることはめったにないが、彼の体が彼を制限している。彼はアスリートであり、パワフルな足を持つスプリンターで、しばしば腿の負傷による挫折を経験している。2008年夏、良いファーストシーズンと落胆のセカンドシーズンを過ごした後、彼はフランスU21代表戦で太腿を軽く痛めた。すぐに回復するはずだったが、そうはならずに石灰化問題が発生し、手術を余儀なくされた・・・彼はそれから8ヶ月間離脱した。不運というものは誰にでもあるが、今シーズン彼にはもう一度同じことが起きた。11月のブレスト戦で負った軽い太腿の負傷は、シーズンの残りを離脱させるのに十分だった。

テクニック

左利きの選手を探している?ならば、彼はあなたが夢見る全てを兼ね備えているかもしれない。パス、コントロール、ドリブル、ラストパスあるいはシュートを彼は針の穴を通す正確さでできる。2009/10シーズンには、シルヴァン・マルヴォーはその能力でレンヌの試合を制御し、リーグ1を驚かせた。左サイドというポジションにも関わらず、彼はシーズンを通してレンヌの「本物のプレーメーカー」だった。フリーキックをこのように(※Youtube)蹴ることもできるし、アシストをしたり、すばらしい左足(Youtube)で違いを作り出すことが出来る。さらに、そのドリブルで相手ディフェンスを抜き去るその優雅な能力は稀なもので、見ていて完全に楽しい・・・

しかし彼はほとんど左足のみに頼り、右足とヘッドは使い物にならない。実際、マルヴォーは単純なパスでさえ必ず左足にボールを持ち替え、それによってしばしばパスのチャンスや相手を崩すチャンスを失う。加えて、空中戦でのチャレンジはほとんど負ける。彼には跳躍力やタイミング、空中戦で争うだけの身長がなく、そこで競ることは普段ない。

インテリジェンス

マルヴォーはセントラル・ミッドフィールダーとして育って来た。これは、彼が左サイドのタッチラインからフィールドの中央までの広範囲を盛んに走り回っているところを見れば、容易にわかるだろう。彼は基本的に左ウィンガーのポジションでプレーするが、左ウィンガーのようにはプレーしない。そして、それはインテリジェンスが欠けているとレッテルを貼る理由には全くならないが、彼は本物のウィンガーに要求される能力の多くを欠いており、特に効率的にサイドを攻めるために求められる戦術理解力に欠けている。

ナニやバレンシアのように、サイドを駆け上がったり中央に切れ込んだりを交互に繰り返すことで、速さとスキルを最高に生かせるのだが、マルヴォーは何があっても完全に中央に引き寄せられて行く。中央に切れ込むのも良いのだが、左サイドから中に切れ込む時に左足しか使えないというのは、時としてハンディキャップになる。それより何より、彼のクロス能力はほとんどないに等しく、いつでも中央を突破するか、あるいはサイドを駆け上がって来たサイドパックにボールを預ける方を好む。ゴールに繋がった数字(昨シーズンは10ゴール5アシスト)でその決断は正しいと見なされる場合もあるだろうが、見え透いているのではなく別の選択肢も選べる能力を身に着ければ、彼のプレーに明確な付加価値をつけるだろう。

他方においては、彼は時に目を見張らせるようなやり方でパスを受ける能力を見せる。そしてオフ・ザ・ボールでの彼の走りは飛びぬけており、チームメートにとってはしばしば、彼をアシストするのは非常に容易な仕事になる。優れた指導とアドバイスがあれば、彼は上述したような欠点を修正し、こういうすばらしいビジョンの輝きをさらに増すことができるだろう。

姿勢

繰り返すが、彼の才能と能力にも関わらず、マルヴォーはこの部分で成長する大きな余地を残している。レンヌのような4-3-3のシステムの中では、そして最も現代的な戦術フォーメーション(サイドバックが攻撃的役割を求められるようなシステム)の中では、ディフェンスワークは攻撃的なサイドの選手にも必須である。サイドバックが駆け上がって来たのに気づかないことだけでなく、マルヴォーはしばしば、ディフェンスワークを怠ることで批判される。前からのプレスとサイドをカバーする守備だ。結果として、彼の背後を守るカルロス・ボカネグラのような選手は孤立し、チームメートが助けに走ってくるのを望めないままに、2、3人の相手を1人で引き受けなければならない場面が昨シーズンには時おり起こっていた。

レンヌの監督フレデリック・アントネッティ自身は、マルヴォーの守備不足は、昨シーズンのように彼が攻撃で強い印象を残してくれる限り受け入れられると認めていた。大勢のコーチは客観的に見て、ピッチ上でのマルヴォーの姿勢をチームワークの軽視と見なすかもしれない。

レンヌのアカデミーを卒業し、ユースチームから上がってきた選手であるマルヴォーは、ディフェンスワークの軽視を大目に見られているかもしれない。彼の自信は強く、おそらくはやや強すぎる。監督の賢明な言葉が彼に自分自身への疑問を持たせることができ、彼がチームのための仕事をすれば、それは彼のキャリアを大きく上昇させるだろう。しかし彼はその仕事をやることができ、リーグ1での彼のキャリアのスタートは、負傷した左サイドバックの代役だった。スターティングイレブンのポジションがかかっているならば、彼がその部分にもっと力を注ぐのは間違いない。

ピッチ外

私が知る限り、元レンヌでリバプールでプレーた最近の選手はエル・ハジ・ディウフだ。その点は心配ない。あのセネガル人選手と比べられるような生来の才能を持った選手は稀で、マルヴォーの未完の才能がその域に達しているとは思わないが、ディウフほど態度と気性がネガティブな選手もめったにいない。シルヴァン・マルヴォーはもちろん現代フットボーラーの1人で、ナイトライフが好きだし、車やキャップ(彼はキャップが大好きだ)や、裕福な若者の暮らしに提供されるような物事が好きだ。彼は間違った理由で見出しを飾ったことは一度もなく、彼の兄のヨリス(リーグ1のモンペリエでプレーしている)も同様である。彼のピッチ外での態度は、レッズへの移籍の懸念材料にはならないはずだ。

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フムフムなるほど。スピード抜群、中に切れ込むのが好き、守備苦手、そんな選手が最近までいたような・・・?マルヴォーの懸念はまず何よりその負傷歴で、加速が抜群の選手につきものの筋肉系の負傷に悩まされているようです。無事にメディカルをパスするかというところから心配しなければならないんですが、正式に獲得が決まる7月までまだ時間がたっぷりありますから、しっかりチェックして判断してもらいたいところです。
どんな選手なのかは実際にプレミアのピッチに立ってみて初めてわかるんでしょうが、最初は得点が欲しい時に交代で入って、スピードを生かしてリズムを変えてもらうという起用法になるかもしれませんね。マルヴォーの他に、クラブはもう1人、メインターゲットのウィンガーの獲得を目指すでしょう。テレグラフ紙のロリー記者の現在の獲得予想は、マルヴォーに加えてダウニング、ウィッカム、アダム、それと左サイドバック、センターバック、セカンドキーパー、右のウィンガーだそうです。右も!?ヘンダーソンが一番高額な選手になるかもね、とも言っています。
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無題

左SBやCBの補強の方が必要な気がするのですが、先にサイドや中盤なんですね。早くSBかCBを獲得して安心させてほしいです。
ちなみにCBはアストンビラのクラークがいいと個人的に思っております。
マルヴォーは怪我が多い選手ですか。見たことない選手なのでなんともいえませんが心配ですね。

Re:無題

でも出が遅いほうが引きがいいっていうじゃないですか、大丈夫、きっと最終ラインも良い補強をしてくれますよ。

クラークいいですよね!昨シーズンはウリエに中盤で起用されていましたが、一列下げてくれよ~とずっと思っていました。

無題

マルヴォーがメディカルチェックを受けたと言うのは噂ではなく本当のことだったんですね。
このレポートを書いた方は短所にもしっかり触れてくれていてありがたいですね!

読み終わっての正直な感想は「うーん」という感じです。少なくともキャロルを活かせるタイプの選手ではないことはよくわかりました。キャロルを活かすのはダウニング、マルヴォーはコモリも言っていたチームに足りていないスピードの面での補強なのでしょうか。どちらにしろ彼が活きるためには尚更優秀なレフトバックが必要になりますね。

ロリーさんの予想ではダウニングの名前はあってもダンの名前はありませんね…個人的にはCBはダンがいいと思っているんですが、他に誰かいるのでしょうか?今からケーヒルをかすめ取るとか?笑
にしても、やはり多くの選手を獲得するのでしょうか?ここにきて右のウィンガーですか。右なら個人的にはジャービスにいってほしいなあなんて思います

Re:無題

「クロスが全然だめ」っていうのはちょっとアレレですね。なんだか契約もすんなりと行っていないようですが、いずれにせよ、獲得したとしても左サイドのファーストチョイス候補ではなさそうな気がします。

CBは突然ひょっこりイタリアから名前が出てきました!水面化でコモリはいろんな可能性を模索している感じで、このポジションは最終的にどう決着がつくのが、もんんのすごく楽しみにしています。「なるほどね、彼に来たか!」って納得できる人選になってくれることを強~~~く願っております。ジョーンズに考えていたご予算があれば、いい選手が獲れるはずですしね!
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