日曜の夜10時、日本時間では月曜の朝6時から、LFC TVでアロンソのインタビューが放映されました。早速その抜粋が、
公式HPに掲載されています。
-------------------------------------------------------
シャビ・アロンソは、彼がアンフィールドを去る際に感じた激痛について胸のうちを明かした・・・そしてリバプール復帰について、そのドアを開いた。
日曜夜、LFC TVで放映されたワールド独占インタビューの中で、このスペイン人ミッドフィールダーは、2009年の夏にマドリーへ行くためにマージーサイドを離れる決断をし、サポーターたちのために落胆を感じたと語った。しかし、キャリアの中で新しいチャレンジをする適切な時だったと強調した。
スペインの首都、レアル・マドリーのトレーニング総合施設で行われたこの広範囲に渡るインタビューの中で、アロンソは移籍の背後にあった理由を明かし、イスタンブールでの2005年チャンピオンズリーグ決勝についても熱く語った。
しかし、彼の顔に最も強い感情がありありと浮かぶのは、マージーサイドで彼を偶像化していたファンたちに対する、彼の気持ちを尋ねられた時だった。
彼はキャリアの大きな区切りとなる決断について熟考をしたが、リバプールのサポーターたちは、彼らの中盤のヒーローがその決断を下すことを決して簡単にはしなかったからだ。
2008年8月、ラツィオとのプレシーズンマッチ。あの夜に起きた他の何よりも、あの試合はフィールド外でのシャビへの支持として思い起こされるだろう。その前のプレシーズンでのアジアツアーの中でも、タイとシンガポールを旅するレッズのツアーの1インチごとに、彼の残留を懇願するメッセージの嵐が目撃されていた。
それに加えて毎週の国内戦での彼へのサポートで、このリバプールの14番は、彼がアンフィールドを離れると決断すれば、何千人ものレッズの心を打ち砕くだろうということを知ったのだった。
「ラツィオ戦の時にはまだ移籍市場が開いていて、不安定な時期だった。一体何が起きるのか、僕はリバプールに残留するのか、それとも他のどこかへいくのか、僕にもわからなかった。」彼は振り返った。「ファンは僕に残って欲しいという意思を明白に示していた。それは僕にとって、忠誠を深める強い力になったよ。クラブで不確かな立場にいる時に自分がああいうサポートを受けたら、忠誠心がさらに強まるのは当然だ。彼らは僕にそれをしてくれたんだ。ファンからああいうサポートを受けるのは、すばらしいことだった。あれは親善試合に過ぎなかったけど、僕にとっては本当に特別な日の一つだよ。」
「リバプールは本当に特別で、そしてこれからもずっと特別であり続けるだろうから、(決断は)難しかった。僕はあそこでとても熱い出来事を経験し、それは心の中に生き続けているから、自分の決断をファンに告げるのは本当に難しかった。でも、自分の気持ちに従わなければならない時がある。そして、あの時の僕の気持ちはそれだった。」
「ファンは彼らの望みをいつもはっきりと示していた。そして僕が来た初日から最後の日まで、僕が受けたサポートは間違いなく最高だった。それについては文句の言いようがないよ。でも、(移籍は)僕の決断、僕の気持ちだったんだ。」
自分はアンフィールドを去らなければならないと心を決め、そしてとうとう彼はレアル・マドリーとの契約書にペンを入れた。これから待っている新しいチャレンジに対する興奮は、彼がマージーサイドに来た初日から彼を偶像化していたサポーターたちに別れを告げる機会を与えられなかったことで、ある種の悲しみと後悔を伴っていた。
「数多くの会合、数多くの話し合い、そして数多くのうわさが飛び交う、本当に長い夏だったよ。」彼は語る。「他の大勢のチームメートがやったようにちゃんと別れを告げたかったんだけど、状況がそれを許してくれなかった。」
リバプールでの210試合出場、そして19ゴールと数え切れないマン・オブ・ザマッチのプレーで、彼はあっという間にKOPのレジェンドの地位を手に入れた。
フィールドを下りれば望み得る最高のナイスガイの一人、そしてフィールドの上ではフットボールで最高のパサーの一人。彼のリバプールでの時は、スペイン人スカウスの恋そのものだった。
「たくさんのことが恋しいよ。仲間たちが恋しいし、メルウッドの空気が恋しい・・・あそこは働くのにはすばらしい場所で、アンフィールドでの物語はどこにもかなわない。」シャビは語る。「僕がそこにいることを許された数々の特別な夜は、ずっと生き続ける。僕の記憶の中に永遠に残るだろうし、世界中の他のどの場所とも比べるのは難しいね。」
「加入してから僕は、本当に大勢の偉大な、偉大なレジェンドたちのことを知ったよ・・・ケニー、ハンセン、スーネス、スティービー、キャラ・・・彼らは永遠だ。サミ・ヒーピアもそうだね、彼はすばらしいお手本で、僕がとても多くのことを学んだ人だ。その中に自分が入るとは思ってないけど、もし彼らの一段下にいられるのなら幸せだね。」
「スティービーとキャラはとても良い友達なんだ。彼らは良いチームメートだったよ。移籍した初日から、彼らとは仲良くやって行けると感じさせてくれたからね。彼らのドレッシングルームでの重要性、僕にとっては、彼らと良い関係を築いたことはとても重要だった。リバプールで時を過ごし、あの時どうだったかを知っていて、移籍した最初の年にチャンピオンズリーグ優勝を果たしたことが、絆をさらに強くしている。僕たちが今でもとても仲の良い友人なのは、そのおかげだね。」
「僕は加入する前からずっと、リバプールに大きな敬意を抱いていたんだ。それまでにいろいろな物語や彼らの伝統を聞いていたからね。でも一度その中に加わったら、フットボールが好きで、そのファンたちの情熱が、フットボールに関わるそういう大切なことが好きな人間なら、リバプールを愛するようになる。フットボール、この競技へのリスペクト、チームへのサポート、全てがある。リバプールでは他のどこよりも、そういう中で生きることができるんだ。」
彼はもうリバプールの選手ではないかもしれないが、インターネットの力とツイッター現象が、今も彼をアンフィールドでの出来事につながりを持たせ続けている・・・そして世界中のKOPたちと。
今この時、ソーシャルネットワークではシャビには679,000人を超す「フォロワー」がいる・・・そして、そのうちのかなりの割合をリバプールファンが占めていると言っても差し支えないだろう。彼が明日にもアンフィールドに帰還するのを歓迎するであろう人々だ。
「こういう直接のコミュニケーションはすばらしいね。」彼は言う。「リバプールのことをつぶやいたら時々、彼らが僕のことにどれだけ注目を続けているかわかるんだ。僕も同じように、リバプールのことに、クラブに何が起きているかに注目を続けているよ。ファンは僕によく、赤いシャツを着て復帰するのが見たいんだと言って来るよ。」
1月にケニー・ダルグリッシュがリバプールの監督に就任するとシャビはすぐさまツイッターで「キング・ケニー」の幸運を祈るとつぶやき、ファンたちの心を打った。
「僕にはケニーを知る機会がほんの少しあった。キング・ケニーは誰よりも最大のレジェンドだから、まさに望み通りだったね。完璧だった。彼とスティーブ・クラークの成果が、僕は本当にうれしいよ。」彼はそう付け加えた。
「シーズンの序盤は、僕は選手たちのことが気がかりだった。あの時は物事が上手く行かず、自信が失われているのがわかったからね。でも事態が変化し、新オーナーが来てクラブは落ち着きを取り戻した。ケニーが就任したことで、チームの信頼と自信ははるかに高まったように見える。僕は来シーズンが楽しみだよ。良いシーズンになりそうだね。」
では彼個人のレベルではどうだろうか?ジョゼ・モウリーニョのマドリーチームのキーパーソンであるアロンソは、今シーズン、スペインとヨーロッパのトロフィーを賭けたバルセロナとのバトルを率いる助力を果たして来た・・・そして、達成出来たかもしれないことに心残りを抱いている。
「僕のプロフェッショナルのキャリアの、新しい段階だ。今までのところはそれを楽しんでいるね。」彼は語る。「僕たちは大きなものにチャレンジをしている。人はプロフェッショナルなクラブに在籍したいと思うものだ。僕たちは今のところ、バルセロナのようなすばらしいチームを相手に戦っているよ。彼らがいることで、例えばラ・リーガでの優勝はさらに難しいものになっている。でもそれが、チャレンジを今までよりもさらにすばらしいものにしているね。」
「僕はラ・リーガのタイトルが欲しい。僕がまだ持っていない唯一の、僕に欠けているトロフィーなんだ。リバプールでは達成できなかったから、できればマドリーでは手に入れたいよ。チャンピオンズリーグはもちろんチャンピオンズリーグだけど、僕はラ・リーガが欲しい。」
「僕はここで幸せだよ。ビッグクラブであり、僕たちにはすばらしい監督と良いチームがある。とても熱いシーズンだったよ。カップ戦決勝のバルセロナ戦は本当にきつくて、チャンピオンズリーグ準決勝での彼らとの対戦も同じようにハードで、僕たちは戦い続け、しかし最終的には勝てなかった。カップ戦だけは優勝できたけど、僕たちはもちろん今シーズンに満足はしていない。でも自分たちが進歩したと感じており、来シーズンを楽しみにしているんだ。」
しかし来シーズンのその後の未来はどうだろうか?ファンがツイッターで彼のアンフィールドへの復帰を頻繁に懇願していることはすでに触れ、彼がマージーサイドの赤い半身に今も愛情を抱いているのもわかっている。その胸に再びライバーバードを身につける望みは、少しでもあるのだろうか?
「なぜないんだい?フットボールでは物事は大きく変わる、もちろんあり得るよ。僕はREDの情熱を持っているし、状況が来ればもちろんあり得る。今はどうなるかわからないけど、可能性はあるだろうね。絶対ないとは言わないよ。」
そしてあの決勝戦、からかい、答え、シャビとのインタビューはほぼ終わりに近づいていた。
2人の小さな子供たち・・・3歳のジョン・・・「彼はスカウサーだよ、あの子はリバプールで生まれ、ユニフォームも持っているし、僕はあの子をリバプールファンに育てるつもりなんだ。」そして1歳のアニー・・・「彼女はちょうど歩きを始めたところで、僕はあの子の後ろを追いかけ回しててばかりいるよ。」・・・それが彼を忙しくさせ、トップレベルのフットボールの要求とプレッシャーから遠ざけている。シャビは明らかに、自分の人生に完璧に満足している男だ。
そして彼が将来のどこかでレッズと再び結びつこうとそうでなかろうと、マージーサイドで過ごした日々に永遠に感謝するだろう。
「僕はリバプール・ファミリーの一員であったことを本当にうれしく、本当に光栄に感じる5シーズンを過ごした。君たちみんなに、ただありがとうと言いたいと思う。」
-------------------------------------------------
「私たちはまた赤いシャツを着たあなたを見られるでしょうか?」というインタビューアーの問いに、アロンソの答えは微笑みながら「Why not?」。そういうことを言われると夢見ちゃいますねえ。彼の心には今も変わらず「RED PASSION」があるそうで、いつかまたそれがピッチの上に燃え上がる日を夢見ながら、白いシャツの彼を応援したいと思います。
とてもリラックスしたインタビューで、お子さんのことを話す時は完全にマイホームパパの顔で、JON君がレッズファンになるように頑張る!と力説していました。そしてレジェンドのことを話す時は、「レジェンドたちがここだとしたら僕はその一つ下のこの辺で・・・」と身ぶり手ぶりしながらあくまで謙虚、ツイッターの話の時はすごくうれしそう、いやー変わらずぜんぜんスターっぽくないナイスガイです。番組の最後には彼の19ゴール全てが流され、5年間での成長が伺えました。最初は坊ちゃん刈りみたいな頭で、若かったなあ・・・。レッズでの5年で、彼はワールドクラスの大きな選手になりましたね。彼が去ったことは今でももちろん残念ですが、彼自身は自分の決断を決して後悔はしないだろうし、一ファンとしては、レッズはこれからもっと良い、きっと彼がいた時よりもさらに良いチームが作れると大きな期待を抱いています。
移籍のうわさはいろいろ出ていますね。コモリはものすごく多忙な日々を送っているようで、夏が終わる頃にはさらに体重が落ちているかもしれません。選手獲得にはヘンリー自身も動いているそうです。いい仕事をして欲しいですね~。
うわさに上がる、クラブが獲得に動いているらしい選手たちの名前を見ると、来季のチーム構想がおぼろげながら見えて来る気がします。そういうことを想像するのがまた、楽しいんですよねえ。代表戦が終わってオフに入る今週末くらいから、移籍交渉も本格化してくるかもしれません。最初に決まるのは果たして誰だ!?
PR
無題
読ませて頂いてて本当にウルウルしてきちゃいます。
ラ・リーガを取ったら戻って来てくれたらいいのに・・・
多分たくさんのファンがちょっと希望を抱いちゃってますね。
アロンソがきっかけでリヴァプールファンになっただけに、複雑な思いです。
でも、リヴァプールのチームや街やアンフィールドに出会わせてくれたのですから感謝ですよね。
先ほど、一つ前のブログにもコメントさせて頂きましたけれど、アロンソの写真とフニクラさんの訳をブログにアップさせて頂いてます。
本当にありがとうございます。
Re:無題
Anneさんがファンになったきっかけはアロンソですか。彼が去ってもレッズファンでいてくださるのが、すごくうれしいです!彼は一度ソシエダであとわずかでリーグタイトルを逃しているだけに、今度はぜひとも獲ってもらいたいですね。
無題
復帰おめでとうございます〜。
夢見ちゃいます、見ちゃいますよ〜。
赤い14番がアンフィールドに…
考えるだけで鳥肌ものです。
現実的には次々シーズンのCLで
彼と相見える事を期待しちゃいます。
しっかし、ホントいいオトコだなぁ〜。
Re:無題
彼とはCLで対戦したいですね!アロンソがアンフィードのピッチに立ったら、絶対にKOPは大声で彼のチャントを歌うでしょう。それを想像しただけで鳥肌たちます。
無題
アロンソのプレーをアンフィールドで見たいです、たとえ敵だとしても(レッズのユニを着てが一番いいけど)
Re:無題
「Why not?」なんて言われたらせざるを得ない(笑)。それが果たせなくても、まんまと親父にREDにさせられたJON君が、17年後に赤いシャツを着てピッチに立つかもしれません。
無題
本音は戻ってきてほしいです。今のチームに彼がいたらと想像してしまいます。
来シーズンのチームのことに関しては、イングランドチームにするのかな?と思いつつ、楽しみにしてます。個人的にはアクイラーニを使ってほしい。
Re:無題
>イングランドチームにするのかな?と思いつつ
そんな感じがありますね、でもイングランドの選手は高い!これもまた、個人的には「もうちょっと大陸に目を向けていいんじゃ?」なんて感じています。