昨日のDIC買収の報道に関して、ヒックスがthe Fort Worth Star-Telegramというテキサスの新聞に出したコメントがBBCに紹介されています。また、ファンによるクラブ買収計画にも少し動きがあったようです。
------------------------------------------------
●ヒックスオーナー
(BBC)「私が株式売却をするつもりはないだけではなく、私のパートナーも私の同意なしには売却はできません。ですから、私は今起こりつつあることに関して、結果を決める力があるようなものです。そして、私はちょうどその最中にいます。
話し合いを持てない様々な理由により、私はまだ結論をつけるに至っていません。しかし、結論をつける立場に立てるよう準備を進めています。」
ファンによるクラブ買収計画に関しては、ビジネスの経験を持つメンバーが集まって、チームを結成したそうです。
BBCによると、財政委員会にプライスウォーターハウスクーパースの元相談役Chris Talavera、ソフトウェア会社BrixxのCEOBarrie Baxterが加わったとのこと。また、リバプールの元選手であるフィル・トンプソンとジョン・オルドリッジもサポートに加わったそうです。
●Share Liverpool FC創立者ローガン・テイラー
(BBC)「£350mを超える価値のあるフットボールクラブ買収を目指す人間のために、そして特に数千ポンドの寄付をしてくれる何万にもの人々の期待を担うために、私たちは適切な金融手続きを踏む必要があります。この挑戦に成功を納めるために必要な、金融、法律、市場という異なるスキルを持つ人々を、私たちは結集させています。」
●ジョン・オルドリッジ
(Liverpool Echo)「このクラブでプレーするという幸運に恵まれ、このクラブを深く愛している人間として、私は最近のああいう混乱を目にして心を痛めている。だからこそ、ローガンが私に彼の計画を話した時、私はすばらしいアイディアだと思ったんだ。それは全ての力をファンの手にゆだねるということであり、それが良いことであるのに間違いはない。私はこの計画に出資を約束したし、世界中の全てのリバプールサポーターに同じことをするよう呼びかけるつもりだ。
5,000ポンドが少なくはない金額であることはわかっているが、リバプールを共有するというすばらしいことをするにあたり、ファンはグループを作って一つの株式を共有することが出来る。株式を持つのに金持ちである必要はないんだ。
もしも私たちが一つにまとまってクラブを完全に買収できれば、それは夢が現実になることだ。クラブを最も愛する人々の手にゆだねると同時に、株式の配当が他のどこかに流れることがないということは、クラブの力を信じられないほど強力にするだろう。1ペニーに至るまで全てがクラブに還元される。ヨーロッパの他のどのクラブが、そういう資金力を誇ることが出来るだろうか?
(バルセロナのソシオたちは株式を大金で購入する必要はなかった)それは重要な相違点だ。しかし、バルセロナがどれだけすばらしいクラブかを見れば、リバプールを愛する人間ならば、少なくとも同じようなことをやってみようという気持ちを掻き立てられるはずだ。
バルセロナが常に最も大きなトロフィーを競っている、それは偶然ではない。それはクラブの運営方法から来ているものだ。バルセロナのように、リバプールは非常に、非常に特別なクラブであり、ファンの基盤が我々が必要としている数を得るに十分な大きさがあることを、私は疑わない。リバプールは世界最高のサポートを受けているクラブの一つだ。マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ、ACミランのようなチームに匹敵するくらいのね。それだけの数多くの力があるならば、どんなことでも可能だよ。
運営委員会の人々は、非常に、非常に印象的だ。私は日曜に彼らに会ったが、そのメンバーは私の予想を超えていたよ。法律、金融、マーケティングの世界のトップの人々に私は会った。そして最も重要なことは、彼ら一人ひとりが終生のリバプドリアンであることだ。
全てがローガンの功績だよ。彼はゼロからスタートしてああいう巨大な計画を作り出し、それを実行するための適切な人々を配置した。それはすばらしい成果だ。
私は人々に懐疑的になるなと訴えたい。このアイディアを信頼することが、戦いの半分なんだ。結局は実現しないかもしれないが、挑戦してみることに何の害もないのは明らかだ。
(ウェブサイトで9,500人がすでに出資の意思を表明した)その数を見れば、感動するはずだよ。まだスタートしてわずか1ヶ月で、すでに9,000人以上がそこに加わりたいと表明している。関心があまりにも圧倒的で、ウェブサイトは処理しきれずにクラッシュしてしまった。そういうこと全てが、これが実現可能だということを示唆している。そしてリバプールのようなクラブをサポートするなら、何だって可能なんだよ。我々は今まで十分フットボールの奇跡が実現するのを見てきたし、今回も同じだ。
前株主が加わってくれたら、それはすばらしいだろう。私たち全員がサポートすれば、クラブ買収は実現できるかもしれないんだ。」
---------------------------------------------------
ヒックスの顔が悪代官に見えてきました(泣)。なんでまた、こういうファンの心を逆撫でするようなことしか言えないんでしょうか・・・クラブを所有する気持ちが根本的に違うんでしょうね。
レジェンドのお言葉は心が洗われました。少しずつですが着実に、計画は進んでいるようです。ウェブサイトのアンケートに答えても何の返信もなく、やっぱり絵空事なのかなあ、とちょっと思い始めていましたが、当事者たちはローガン氏をはじめ、必死で頑張っているんですね。ちょっと反省です。
PR