アトレティコ・マドリーは、10月1日のマルセイユとの試合の際の観客の人種差別行動と、両チームの観客同士がもめて、警備の警官の問題行動によってマルセイユサポーターに負傷者が出たことで、UEFAから制裁を受け、3試合のホーム使用停止処分を受けました。これにより、10月22日のリバプール戦、11月26日のPSV戦は中立地での開催となります。3試合目は猶予され、今後5年間に問題行動が再び起きた場合に適用されます。代替地のスタジアムはマドリードから300km以上離れた場所が義務付けられ、今のところバレンシア、バルセロナ、セビージャのいずれかの場所になると見られています。また罰金としてクラブに150,000ユーロが課せられました。
さらに、アギーレ監督はマルセイユのマチュー・バルブエナ選手に侮辱的な発言をしたとして、2試合のベンチ入り停止処分を受けました。これはリバプールのホームとアウェイの2試合に適用されます。
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●トーレス
(SKY SPORTS)「これだけ長い間待っていたのに、今朝聞いた中で最悪で、思いもしなかったニュースだよ。僕は戻ることを熱望している。これがもう最終決定なのかどうか僕にはわからないけど、解決策が見つかることを願っている。
こういう出来事でスタジアムが閉鎖されることになったのは残念だけど、そうなるなら僕たちは受け入れなくてはならない。」
●レイナ
「僕たち、リバプールにいるスペイン人選手たちにとってとても大きな打撃だ。何よりフェルナンドは、カルデロンを訪れることを僕たち皆の誰よりも楽しみにしていたんだ。
それと同時に、僕たちは皆チケットの約束をしていた。この決定はプランを全て変えてしまうことになる。」
●William Gaillard UEFA広報
(インディペンデント紙)「リバプールのファンのことを我々は気にかけており、リバプール側と連絡を取り合っています。彼らが困難と混乱に直面することを我々は認識していますし、それには同情します。しかし我々はアトレティコ・マドリーを制裁しなくてはなりません。それについてはいかなる選択肢もありません。
もしもリバプールがあの地へ行って選手たちやファンが同じ扱いを受けたとしたら、人々は何と言うでしょうか?我々は、英国国民が人種差別や暴力に対してどれだけ敏感かを知っています・・・それはご存知の通りです。
これはリバプールのファンを守ることでもあるのです・・・マルセイユの試合中、警官は穏やかなファンに対して過酷で暴力的でした。同じことが再び起きて欲しいですか、または昨シーズンのセビージャでのトッテナムファンのようなことが、また起きて欲しいですか?
我々は(チャーター機などの)手配を検討し、どういう助力ができるかを確認中です。」
●リック・パリー
(タイムズ紙)「決定が少々時期を逸していると言うのは、控えめな表現ですね。我々は3,000人のファンがこの試合に向かおうとしており、そういうサポーターたちのことを極めて心配しています。彼らの大多数は既に旅行の準備を終えています。
この試合がマドリードから少なくとも300km離れた場所で行われるのなら、それは我々のファンに大きな混乱と不便、そして多額の追加費用をもたらすことになるでしょう。UEFAはこの試合についての最終決定をする前に、彼らのことを考慮しなくてはなりません。」
●Richie Pedderリバプールサポーターズクラブ会長
(BBC)「あまりにも遅きに失した、馬鹿げた決定だ。我々はおそらく、3,000から4,000のファンがこの試合のためにマドリードに行くだろう。飛行機は予約済みでホテルも取り、それが今はめちゃめちゃだ。彼らは今何をしたらいいんだ?
僕たちには二つのオプションが残されていると思う・・・ファンが向かうことになっている場所に変更すること、または新しい会場がどこになろうと、マドリードからその場所までのバスか他の移動手段を用意することだ。しかしそれを誰がやるのか?UEFA?クラブ?旅行代理店を通じてファンが自分で?めちゃくちゃだよ。
この試合が、トーレスの前ホームグラウンドであるアトレティコへの帰還であることも忘れてはいけない。そして、大勢の人々がその重要性のためにこの試合を予約しただろう。今はそれは奪い取られてしまった、それもまた残念なことの一つだ。
UEFAがこの決断をしようとするなら、彼らはファンのことをよく考えるべきだった。率直に言うなら、UEFAは誤りを犯した。」
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アトレティコ・マドリーのファンはマルセイユの選手に向かってモンキーチャントをしたと言われていますが、それはいつもアトレティコのファンがする"kun,kun,kun"というクンに対するチャントをUEFAが聞き違えたんでは、なんていう話もあります。しかしそれは別としても、この警官のマルセイユファンに対する写真、そして報道されている顔面が血まみれになったマルセイユファンの姿を見ると、この制裁はやむを得ないのではという気がします。トーレスの帰還を応援するためにスペインまで渡航したレッズファンがもしもあんな姿になったらやり切れない思いがしますし、トーレスもショックを受けるでしょう。
アトレティコは当然のことながらUEFAに上告をするようです。しかしおそらく結論は覆らないと思います。後は現地に赴くファンたちが混乱しないよう、UEFAとクラブに頑張ってもらいましょう。それにしても、カルデロンがどんな雰囲気になるかを楽しみにしていただけに、特にトーレスのためにも、ものすごーーーーーーく残念です・・・。
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無題
この試合を見に行こうとしてた日本人は不運ですね。
Re:無題
「決定は変わらないだろう」と書きましたが、ちょっと雲行きが変わってきたみたいです。どうなるでしょうか。
無題
残念なニュースが入ってきて本当にショックです。
トーレスはインタビューでも泣きたそうに見えました・。
しかしUEFAはこんな間際まで処分の決定が下せなかったのはちょっとどうかと思います。
それにレッズサポーターにしてみればカルデロン以外で、そこから300㎞離れたからといって安全・ていう問題でもないと思うんですが・・。とんだとばっちりを受けた・としか言いようがないんじゃないでしょうか。
この制裁によって当事者チーム以外の関係のない人たちがどのくらいの混乱や被害を被るのかはっきりわかりませんが、
その程度によっては処分の軽減はなくとも、方法を変える事は検討するべきだと思います・。
それにしてもトーレスとアトレティコの関係は上手くかみ合わないというか・・。なんとも言えません・・。
Re:無題
つまり、わざと決定を遅らせる→両クラブ「遅いよ、マドリードでやって!」→UEFA「会場が見つからないか~、じゃあ仕方がない、ファンの願いを聞きましょう、でも安全第一ね」→両クラブ「仲良く応援しようね」→UEFA、面目も立って安全も確保できて、大一番大成功・・・という流れを狙ってたんじゃないかと。それが本当だとしたらUEFA恐るべし、です。本当かどうかは彼らのみぞ知るですが、これからどういう結論が出るのか成り行きを見守りたいと思います。
>トーレスとアトレティコの関係は上手くかみ合わない
これはtoshiさんの予知能力ですか(泣)。トーレス怪我しちゃいましたよ~~~~。
無題
スタジアム問題は解決されるようでよかったですね!
UEFAの思惑通り・・。そもそもこの対戦カードもUEFAが仕込んだものかもしれないですしね!(笑)ありうる話かも。
でも・・・トーレス~~~!!!(泣)
予知じゃないですよ~(泣)チェルシー戦も無理でしょうか?
余談ですけどトーレスって基本的にあまり代表に思い入れのないタイプですよね(爆)前に、某番組でカシージャスと一緒に過去のスペ代の記録や選手を当てるクイズをやらされて、たしか5問全部答えられなかったんですよ。
対するカシージャスは全問正解で(爆)
トーレスはなんか「全然」興味ないって感じで(汗)
それだけが理由じゃないですが、いろいろ見てて絶対、W杯<CL、代表<クラブってタイプだと思うんです・。
なので今頃トーレスはもう最悪な気分じゃないでしょうか。
私も最悪の気分です・・・。(泣)
Re:無題
カシージャスとの番組の話は初めて聞きました、おもしろいですね!そうか~、彼は代表のことはあんまり思い入れがないんですか・・・じゃあこれからはズル休みしてくれないでしょうか!
怪我をしてしまった瞬間、本当に悔しそうでしたね。ものすごく残念でならないですが、こうなってしまったからには決してあせらず直して欲しいと思います。ハムストリングは癖になったりしますから、そうならないことを本当に願っています。
それから私の中ではtoshiさんは預言者になりましたよ(笑)!ラファの御殿も実現すると信じています!