アクイラーニについて、ラファのコメントです。また、ウィガンの19歳のミッドフィールダージェイムズ・マッカーシーが、16歳でリバプールのトライアルに来た時のことを語っています。
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●ラファ
(ガーディアン紙)「長い間負傷していたというのは、選手にとって簡単なことではありません。そして、プレー可能になった時にチームが不調ならば、さらに難しさは増します。彼がおそらくは本来のレベルに達していないのをわかって、2、3試合プレーのチャンスを与える余裕があるかどうか、決断をしなくてはなりません。その結果何試合か落とす可能性もあるわけです。
アルベルトは愚かではありません。現在の最優先事項がチームであり、そのためには何がベストかを彼はわかっています。彼がやれることは、トレーニングを続け、私たちが彼を必要とした時に準備ができていることです。しかし先ほど言ったように、私たちが考えなくてはならない最も大事なものはチームであり、1人の選手ではないんです。
ウルブズ戦にアルベルトを起用しなかったのは、ピッチ状態に関係していたのではありません。試合の性質のためと、他の選手が起用可能であったためです。それは、私たちがいろんなやり方で選手をやりくりできるということを意味します。ですから、ウィガン戦で彼を起用するかどうかは、ピッチ状態によって決めるわけではありません。
しかし私たちは状況に関して話し合いをしており、彼は状況を理解しています。アルベルトは非常に優れたプロフェッショナルで、イタリアでは有名選手であり、ここで自分の力を証明したいと思っています。そう思いながら3~4ヶ月プレーできず、プレーできるようになってもチームが好調でなかったり問題を抱えていたりしてプレーできない、それはどんなプロフェッショナルにとっても困難な状況です。
(契約延長について)ぺぺが私たちの元にとどまることは100%間違いありませんし、ハビエルに関しても私は強い自信を持っています・・・二人とも長期に渡ってここにいるでしょう。私はハビエルと状況について話しています。バルセロナのようなトップチームが問い合わせをしてくるというのは大変なことですが、今の彼は本当に集中しています。2人とも割合早く決まると私は自信を持っています。」
●ジェイムズ・マッカーシー
(THE PEOPLE)「あの時僕は本当に若くて、まだ16歳だった。1週間練習に参加して、とても楽しかったよ。僕は自分のチームハミルトン・アカデミカルでプレーしていて、土曜にリバプールが非公開の試合でプレーしてみないかと言って来たんだ。すばらしかったよ・・・ピーター・クラウチとディルク・カイトがプレーしていた。とにかく何もかもがすごかったよ。前半は僕はリザーブ側でプレーし、後半はビッグチームの側に移ったんだ。そして1ゴールを決めた・・・ペナルティボックスの端にいた僕の方にちょうどボールが来て、それをイェルジー・デュデクを越して上隅に突き刺したんだ。
でも、あの時はまだ早過ぎた。もしリバプールに行っていたら、僕はまだリザーブにいて、あまりプレーできていなかっただろう。ファーストチームでフットボールをするというのは僕の一番の目標だった・・・それが僕の夢だったんだ。
チームメートの何人かは僕をせき立てて、お前は行くべきだと言ったよ。でも、僕は自分の決断に満足だった。故郷で落ち着いていたし、パパやママと離れたくなかったしね。
僕は学校を卒業したばかりで、家を離れるというのはきつかったと思う。自分にとってベストは一心不乱に頑張って、プレーを続けることだと思ったんだ。それがいい結果になったよ。僕は、物事の進み方に喜んでいる。ハミルトンで100試合以上に出場し、それから今回移籍した。これ以上は望めないよ。
今は僕は、スティーブン・ジェラードやヨッシ・ベナユンのような選手と競い合うことになる。2人は僕が本当にあこがれている選手なんだ。だから、自分は正しい移籍をしたとわかっているよ。
僕はマンチェスター・ユナイテッド戦でデビューして、ペースがちょっと速いことがわかった。それからカーリングカップのブラックプールに負けた試合に出場して、ボスは僕を脇に呼んで、何に取り組むべきかを話してくれたよ。それ以来僕はジムに行って、体の強化とフィットネスに取り組んでいるんだ。年の初めにチャンスをもらえるまでは我慢が必要だったね。
僕は15歳でハミルトンでプレーし、ウィガンのようなチームに来られてラッキーだったよ。上手く行けば、これを続けていけると思う。」
●マルティネス監督
「19歳でプレミアリーグのチームで重要な役割を担っている選手が、果たして何人いるだろうか?彼には自分の望むだけの高いところに行ける才能があり、そこまで到達するだろう・・・単に時間の問題だ。ああいう決断をした彼の冷静さ、それは彼の成熟性と精神力を物語っている。そういう要素が、彼をトップへと導くだろう。」
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アクイラーニはなかなか使われませんね。「勝負は来季」という声も出て来て、今季はこのままサブで使われるような気配が漂っています。チームの調子が悪い時こそサブのチャンスとも言えたんですが、ラファはまず守備を安定させることに取り組んだために、彼のような選手を起用することはますますやりにくくなっていまいました。チャンスを貰えた時に、周囲を納得させるだけのプレーができなかったこともありました。
長く離脱していたジョンソンは木曜にはリザーブとの練習試合でプレーし、アッガーもひざには問題なく、土曜から練習に復帰したそうです。この2人の先発起用はあるか?と期待をこめて、今日のメンバーをこう予想します。
レイナ
ジョンソン キャラ アッガー インスーア
マスチェラーノ ルーカス
カイト ジェラード マキシ
トーレス
輝くようなほぼベストメンバーです!マキシのところにベナユンを入れたいところですが、木曜はマキシは出られないのでリーグで頑張ってもらうということで。アクイラーニも入れたいんですが、病み上がりの選手がバックラインにいてちょっと心配なので、中盤は守備を重視します。
マッカーシー君のコメントを読んで、16歳でこういう道を選んだ彼の冷静さに感じ入りました。確かにレッズのようなチームにいたら、今もリザーブで月1、2試合とか、そういう感じだったかもしれません。レッズが16歳の彼にオファーした移籍金は£1m、3年後の昨年の夏にウィガンに移籍した時は£1.2mだったそうです。どういう選手か良く知らないんですが、今日の試合ではレッズを袖にした彼のプレーぶりにも注目したいと思います。なんで逃したんだよチクショーと思うか、それともまだまだだねと思うか、楽しみです。
どんな選手でも、選手に限らずどんな人間でも、大きな決断をしなくてはならない時はありますね。それを正解にするのも失敗にするのも本人次第、一番大事なのはそれを後悔しないということでしょう。マッカーシー君が全く後悔していないというのが一番嬉しいし、いつかまた彼とレッズの道が繋がる日が来るかもしれません。
21歳になったばかりのネメトは、11月の負傷以来やっと実戦復帰を果たし、日曜の試合で交代出場で24分間プレーしました。シーズン終了まであと2ヶ月、彼にも頑張って大いに経験を積んでもらいたいです。
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