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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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タイムズ紙より、キャラガーのインタビュー記事です。
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リバプールのTactics 4 Familiesプロジェクトの中で、Mark Chesterは10歳のクラスルームで彼の理想とするスターティングイレブンを選んでいる。ディフェンダーは?簡単だ。ジェイミー・キャラガーは外せない。実際、バックラインの4人が全員アンフィールドの23番と同じくらい不屈の精神を持っているところを、想像してみて欲しい。ストライカーは?Chesterは、どんなわずかなチャンスでも追いかけて行く選手が欲しいと思う。もう2人キャラガーを入れてみてはどうだろうか?Chesterが選んでいるのは、リバプールのファンが夢見て歌う「チーム・オブ・キャラガーズ」であることに子供たちが気づいて、その顔が喜びに輝く。「すごいチームだ」1人の少年が叫ぶ。「ものすごいチームだよ」別の子が賛同する。そして3番目の子の意見は、「ひどい、ひどい、ひっどいチーム」。キャラガーは実際にそこにいて、Northway小学校で授業の手伝いをしているのだが、彼の批評家は臆することはない。ここはマージーサイド、自分の意見を持ってそれを強硬に守ることは、事実上市民の義務という土地柄である。
その子供はエバートンのサポーターだ。
そういう瞬間は市民キャラを喜ばせる。彼は、自分が「リバプール・ライフ」と呼ぶものを何より愛している。彼自身にも2人の子供がおり、「完全にフットボールにのめりこんでいる」7歳のジェームズと、「歌と踊りとXファクターが大好きな、とてつもなく面白い」5歳のミア。手短に言えば、「あの子たちは恥ずかしがり屋じゃない。リバプールの子供。」。彼はこれ以上の友人を得るのはほとんど不可能と思っているが、「俺の子たちは、今は実際友達のようなもの」だそうだ。彼はジェームズとミアを、2人が興味津々のマンチェスターのインドアスキー場、Chill Factorに「連れて行ってやりたくてしょうがない」のだが、フットボーラーの無慈悲なスケジュールがそれを難しくしている。キャラは笑う。

「フットボーラーは恵まれてはいるが、俺たちの稼いでいる金や乗っている車を見て、世間の人間は俺たちが普通のことはやらないと考えている・・・自分の赤ん坊の面倒を見るのに使用人を雇っているとか、そういうようなことをだ・・・俺は毎朝7時半に起きて、子供たちに学校に行く支度をさせて、歯をちゃんと磨いたか確かめて、朝飯を食べさせて、学校まで送っているよ。本当にみんなと同じさ。」

彼の仕事場が特別なだけだ。18年前に「S」の字でサインをして以来、彼はリバプールのとある会社に所属し、611試合に出場し、ヨーロッパの大会では120試合に出場した。チーム・オブ・キャラガーズがKOPの夢ならば、彼のいないチームはKOPの悪夢だろう。しかしラファ・ベニテスは、彼の年齢を理由に、キャラガーの契約延長は夏になるまで、彼の契約期間が残り1年になるまでは検討されないだろうと語っている。キャラガーは5週間前に32歳になったばかり、今シーズンはリバプールで最も多くスタメン出場をしている選手であり、彼の足にはまだ十分な活力を維持している。彼よりもベニテスに貢献している選手は他にはいない。

キャラガーが他のクラブのシャツを着ているところは、スティーブン・ジェラード以上に想像しにくい。しかしキャラガーの見解は、彼のディフェンス同様にきまじめである。リバプールが彼のこれからの有用性に関して気乗りしない考えを示すのなら、彼自身は赤いシャツにしがみついたり、サブの選手としてのんびりとやって行くつもりはない。他のどこかでプレーすること、彼の子供たちにとって良い場所ならば外国でプレーすることも考えるだろう。

ベニテスはこう語る。「キャラに関しては様子を見なければなりません。」

「それに関しては、俺には何の問題もないよ。クラブ次第だ。俺は自分のフットボールをプレーし、夏には残り12ヶ月になる。もしクラブが望むなら彼らは契約延長を提示するだろうし、そうでないなら、それはそれでかまわないさ。俺はまだ自分のベストのプレーができると思っているし、出て行かなくてはならないのなら出て行く、それだけだ。いちいち悩んだりはしない。」キャラガーは語る。「俺はイングランド代表引退に関してもあっという間に決断をした。大きな決断をすることを恐れちゃいない。」

彼のクラブは変わらず彼を必要としている、それはここ最近が証拠だ。リバプールはリーグ戦10試合無敗で彼はその手堅さではベストを見せており、クラブはやっとシーズンの風向きを変えている。「俺はこのシーズンを良く切り抜けて来たと思うよ。始まりは『ジェイミー・キャラガーは終わった』だったからな。チーム全体が不調にあえぎ、おそらくは俺、マスチェラーノ、スティービー、俺たちはチームの背骨と言われる選手たちだから非難を受けていた。そして世間の人間は、年齢を理由に俺を激しく非難した。俺はウェストハム戦ではひどい前半で、本当にお粗末な試合だったが、どのシーズンにもそういう試合はある。チェルシー戦では俺は89分間良いプレーをしていたが、90分目にドログバにやられてゴールを決められた。俺はそういうことを乗り越えていかなくてはならなかった。世界を敵に回したような感じだったが、俺は座って泣いていたわけじゃない。自分はまだやれるんだってことを皆に証明するために、毎日トレーニングに向かって行ったよ。」

「俺はいつも思うんだが、自分は何も証明しなくてはならないことはないんだと語るフットボーラーは、バカなことを言っているよ。トレーニングピッチの上で毎日、自分は競争相手よりも優れているんだということを証明しなくてはならないんだ。俺は終わっちゃいない。世界最高のストライカーであるルーニーを相手に俺が見せたパフォーマンス、エバートン戦でのパフォーマンス、アウェイでのヴィラ戦、トッテナム戦、そういうビッグゲーム・・・俺はそこにいた。」フィールドの上の“そこ”にいること、それが何より重要である。

彼は以前肺に穴が開き、それから3週間後にプレーに復帰したことがある・・・ぜいぜいと顔をゆがめながら。今シーズンの彼は、チームが困難な時に、ひねった足首や痛めたグローインを無視しながらプレーして来た。「俺はこういうことを誇りに思っている・・・」彼は慎重に言葉を選んでいる。「そう、俺は大勢のこういう選手たちとプレーをして来たよ。物事が上手く行かない時に、最前線から退くのは実は簡単なんだ。わざと出場停止になるとか、ちょっとどこか痛めたと言って2、3週間離脱したりね。」

「俺はいつでもピッチにいた。もしかしたら時にはちょっと正直すぎたかもしれないが、いつでも叩かれる場所にいた。しかし俺は、プレーするのに100%フィットしてる必要があるとは思わない。プレーできないのは100%怪我している場合だけだ。そして、その理由は単純さ。俺はポジションを失うのが怖いんだ。」リバプールもまた、ポジションの危機にある。4位争いは「瀬戸際」だとキャラガーは言う。
「マンチェスター・シティがチェルシーに勝ったのは大きかった。しかしそれが彼らに火をつけるか、それとも単なる番狂わせになるかは誰にもわからない。トッテナムの方を俺は気にしているよ。彼らは数多くのクリーンシートを記録し、ゴールを決め、すばらしい選手たちがいる。しかし、瀬戸際になった時には1-0で勝たなくてはならない試合が出て来る。そしてこの1ヶ月間は、リバプールはおそらくヨーロッパで一番結果をひねり出すことが上手いチームだった。」

「それが俺たちがやっていることさ、ひねり出すことがね。闘うこと、良い結果を出すことへの強い願望で、俺たちはカムバックした。それが欠けていると俺たちを非難することはできないだろう。しかし、俺たちはまだすばらしいフットボールができていないし、まだ十分とは言えない。」

2009年3月のリバプールは、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、アストンヴィラを粉砕した。なぜ2010年3月のこのクラブは、このような全く違う場所にいるのだろうか?「何が悪かったかって?俺はそれを終始考えているよ。今シーズンの俺たちは、今の結果ほど悪いとは思わない。これは最悪の俺たちで、昨シーズンは最高の俺たちだった。『本当』の俺たちは、おそらくその真ん中あたりなんだよ。」

専門家は、リバプールがチャンピオンズリーグ出場権を逃すことは『悲劇』だと考えている。「違うね!」キャラガーは鼻息を荒くする。「人はまるで、俺たちが毎年トップ4圏内でフィニッシュしているかのように話している。そうじゃないんだ。ウリエの元で、そしてラファの最初のシーズン、俺たちはそれをやれなかった。リバプールFCは常にそのあたりだろう。トップクラブというのは、常に入れ替わる。もし俺たちが5位か6位でフィニッシュしたら、出て行くのはこの選手だ、いやあの選手だと人が騒ぐのはわかっているよ・・・ああ、もしそうなったら、他の誰かが入って来るさ。いい選手はいつでもリバプールのためにプレーするだろう。このクラブは、1人の選手とか誰か個人でもっているわけじゃない。それがトップクラブであり、これからも常にそうだろう。」

そしてキャラガーにとって、トップクラブに在籍しているということは、4位以内に入ることに心を悩ますよりも、むしろあらゆる大会で1位を目指すことである。木曜のヨーロッパリーグでのリールとの対戦は、明日のプレミアリーグのウィガン戦と同じくらい重要だ。
「人がなぜヨーロッパリーグをつまらないものだと考えるのか、俺には理解できないね。毎年ヨーロッパで勝ち取れるトロフィーは、たった2つしかないんだ。もし誰かが、チャンピオンズリーグの準決勝まで行くのとヨーロッパリーグで優勝するのとどっちがいいかと聞いてきたら、俺はヨーロッパリーグの優勝だと答えるね。自分のキャリアを終えた時、俺は『これで優勝した』と言える。2007年のチャンピオンズリーグで俺たちは決勝まで勝ち進み、すばらしい成果だが、結局それにどんな意味があるんだ?」

「人は、ヨーロッパリーグの優勝とトップ4でのフィニッシュと、どちらがいいかと聞く。そう、俺は時にはこう思う、『カップを勝ち取ることだ』とね。2001年にリーズがチャンピオンズリーグの準決勝まで勝ち進んだのは、良く聞く話だ。だから何だ?ニューカッスルもすばらしい進撃をした。だから何だ?トロフィーを勝ち取ることが全てなんだ。今シーズンをポジティブなものにする唯一の道は、二つの目標を両方達成することだ。トップ4でのフィニッシュと、ヨーロッパリーグの優勝だ。」どうやって?「このチームには、もっと良い結果を出せるだけの力がある。そして俺たちはたぶん、毎週インパクトを作れる選手が2人か3人と、層を厚くするための選手が3人か4人必要だろう。おそらく6人か7人の獲得が必要だ。」

Tactics 4 Familiesは、フットボールの隠喩を使って家族のあり方を教えている。あなたの『家族』はあなたの『チーム』であり、それは伝統的な構成であろうと、片親であろうと、他の保護者であろうと変わりはない。メンバーは一つになって働かなくてはならない。社会的崩壊が著しいリバプールという地域において、これは特に重いメッセージである。「両親は俺が10歳の時に別れたが、それでもうどちらかの親に2度と会わなくなるということはなかったよ。俺は毎日自分の親父と会っていた。衝撃ではあったが俺たちはそこから前に進み、お袋とも親父ともすばらしい関係だ。」彼は語る。「俺は、あまり幸運とは言えない子供たちに深い同情を感じるんだ。俺はブートルで生まれ育ち、ずっと家族と共にあった。自分は本当に幸運だと思う。」

家族の暮らしを思うならば、彼は自然とも思える引退後のコーチへ進む道も考え直すかもしれない。「俺は子供たちが学校を変わるというのがいやなんだ。俺はプレーに関わる仕事をしたいと思うよ。それが俺のキャリアだし、それで家族の金を稼いで来たんだからな。しかし監督というのは、たった2、3ヶ月で職を失う可能性のある仕事だ。」彼は言う。彼は”A”コーチングライセンスをもうすぐ取得するところだ。「まるで学校に戻ったみたいさ!毎日新しいセッションを考え出して、それを書き留めて、というようなことがね・・・俺は勉強が得意な人間じゃないんだよ。コーチよりもマネージャーの方がいいだろうな。」彼は笑う。「俺は、自分が決断を下すことのできるかなり強い精神力の持ち主だと思っているんだ。」

リバプールは、もしも彼らが彼をキープすることに迷っているのならば、それに疑いを抱くべきではないだろう。

※Tactics 4 FamiliesというのはプレミアリーグのCreating Chancesプログラムの一環で、ポジティブな家族関係を築くことを目的としたリバプールFCのプロジェクトである。

ジョン・テリーのスキャンダルに刺激を受け、フットボーラーは人々のお手本となるべきかどうかについて、キャラガーは意見を述べた。「俺たちはまるで映画スターやポップスターのようで、最終面と同じぐらい簡単に一面も飾るようになった。俺たちは人々の手本であり、多くの注目を浴びている。だから、世間の人間が俺たちに正しいことするのを期待する権利はある。」

「しかし俺たちもただの人間だ。ある時は練習生の契約をし、次の瞬間には週に何千ポンドも稼ぐようになる。飲みに出歩いて高級車を買い、最後にはあるべきでない状況に陥る。しかし、そこから人は成長しなくてはならないんだよ。」

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このインタビューの彼の進退に関する部分がクローズアップされて、メディアに取り上げられています。当然気になる部分です。夏になったらラファは彼に契約延長のオファーを提示するでしょうし、キャラはたぶんそれを受けると思います。しかし、もしも他のクラブからもっと良いオファーが届いて彼がそれを選ぶとしたら、それはそれで彼の決断を支持します。ヒーピアの時のように、彼が新しい場所で活躍することを祈ります。しかし本当にそんなことになったら、ものすごく寂しいだろうなあ・・・アンフィールドの最終ラインにいつまでも彼の姿を探してしまいそうです。
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ごぶさたしてます。

いつもながら率直なキャラ節ですね。
最近はもう、時が来たらリバプールを去るのが当然、というような口ぶりでさみしいです。。。

キャラにとってはそれもひとつの結論なのでしょうが、クラブは真剣に考えてほしいと思います。
「トップ4でフィニッシュできなくても悲劇じゃない」と言い切り、好調なときだけでなく
うまくいかない時期も知っていて、しっかり闘うことのできる選手を放出しても大丈夫なのか。

サミがいなくなり、キャラが去ったとしても、ジェラードやトーレスがいればそれでいい、とは
思えません。選手の出入りは常にあることですが、チームの核となる選手が立て続けに出ていって
しまうのは「本人がプレー機会を求めたのだから」では済まないんじゃないかと思います。
今シーズンの不調には、アロンソもさることながらサミの不在も大きかったと思うので…。

ああなんかネガティブですね。いかんいかん。
ようするに、今後も鼻息荒くディフェンスラインを仕切るキャラガーさんを期待してるわけです。
違うシャツを着るのも、スーツ姿でベンチから怒鳴るのも、まだまだ先のことでいいんですから。

Re:ごぶさたしてます。

こんにちは!キャラへの愛がにじむコメントありがとうございます。今こういうコメントをいただけると、本当に嬉しいです。

キャラは本当に率直ですよね。ちょっとぶっちゃけすぎ(笑)。彼にはリバプールに骨をうずめて欲しいというのは、おそらくはレッズファンの総意でしょう。彼の闘志とクラブ愛は本当に貴重なものですが、しかし彼自身がサブとして使われることを受け入れられないのならば、仕方のないことかもしれない・・・という気持ちが個人的にはあります。ここ2年の彼のパフォーマンスは落ちているし、ボスボス前にロングボールを蹴るのを見ると、正直辛くなる時もあります。まだ衰えるような年齢じゃないですから、かばちんさんのおっしゃるような、鼻息荒く仕切る頼れるキャラガーさんを見せて欲しいですね!
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