FAのトリーズマン会長がサラリーキャップの導入について言及しましたが、キャラガーはそれに条件付きで「賛成」だそうです。
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●トリーズマンFA会長
(BBC)「現在の情勢を考えれば、報酬の制限と、それにどんな可能性があるかについて我々は取り組まなくてはならないかもしれない。報酬の制限についての常識ある仕組みは道理にかなっており、想定しにくいものではない。全ての関係者がやりたいと思い、全員が必要と考えない限り、何かをやるのは非常に難しい。出来ることなら強制はない方がいい。
サラリーキャップは、ヨーロッパでは非常に難しい挑戦だ。あらゆる国が違う税制を有し、その他の全てのことも関わってくる。以前よりもより深刻に捕らえる必要のある数多くのアイディアの中の一つだが、最もやりがいのあることの一つだろうと思う。」
●キャラガー
(SKY SPORTS)「彼(トリーズマン)がそれを導入するなら、俺が引退した時にして欲しいね!サラリーキャップを導入することがチームの破産を止めさせるのが目的なら、俺は確実にそうなると思う。一番大事なものはフットボールクラブなんだ。」
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BBCの記事では、UEFAのデイビッド・テイラー事務局長が特にイングランドのクラブの負債が巨額であることに言及し、UEFAのカップ戦の参加資格をクラブに与える時に、負債額に何らかの制限を設けることを示唆しています。これは以前からプラティニ会長が取り組むべき問題として発言していましたが、この世界的な金融危機の状況を踏まえ、問題がクローズアップされたようです。
記事によるとプレミアのクラブの総負債額は£3bn、その3分の1がトップ4のクラブです。しかしチェルシーは、「うちの負債はオーナーからの借金で、利息なしの支払い期限なしだし」と言っているそうです、はあそうですか。
こういう改革案はいろいろ出てきますが、ビッグクラブの思惑が優先されがちなので、実現にはいろんなハードルがありそうです。FAだけがサラリーキャップ導入ということになれば、他のリーグと比べての弱体化は避けられないでしょう。しかし今の移籍金やサラリーの高騰には、マーケットに任せておくままではなく何らかの歯止めは必要ですね。
個人的にはそういうことより、まずレッズのオーナーシップの方が心配です(苦笑)。£350m借りているRBSが巨額の損失を出して英国政府の資本投入を求めており、株価は悲惨な下がり方で、1月の借り換えは一体どうなるのかこうなっては全くわかりません。遠からずアメリカンズオーナーは、少なくとも一人、または二人ともクラブの株を売却することになるだろうと勝手に希望をこめて思っているんですが、その先が誰なのか・・・。安定した資金も重要ですが、何よりクラブを愛する人の手に渡って欲しいです。
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