スペイン人ジャーナリストGuillem Balagueが、自信のHPの中にリバプールの現状についての記事を掲載しています。
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●Guillem Balague
(オフィシャルサイト)予想通り、ラファ・ベニテスは我々が金曜にここで公表した物語(※ラファがリバプールを去るという報道)を否定する内容の発言をしている。彼は昨日私と話すことからそれを開始した・・・「私は去ることは考えていない」・・・それは一週間前に彼が考えていたことを否定するのとは違う・・・そしてその後、サンダーランド戦後の記者会見で、彼は自分の現在のクラブへのコミットメントを断言するのに似たような言葉を使った。
しかし、ラファはクラブを去ることを考えていた・・・おそらく頭に血を上らせながら・・・しかしその後、それとは反対の決断をした。いずれにしても、前進して大局について考える時だ。アンフィールドでは、クラブの重要人物たちの間に意見の相違があるという状況で、それは解決する必要がある状況だ。
クラブの情報筋は、監督は移籍交渉に関わる必要を感じるべきではなく、これが問題の根本的原因の一つであるということを示唆している。ベニテスは彼の立場はその正反対だと信じており、彼の仕事の中で不可欠の一部であると思っている。特に、彼が移籍金を節約してクラブを助け、最終的に彼の望む選手を獲得できると考えているからだ。
一方で、リバプールのキープレーヤーたちは、シーズン開始のこの時期が、クラブ内部の新たな衝突で台無しにされていることに落胆を感じている。しかし彼らは、この小さな内戦が避けられないことだったのを理解するべきだ。役員会はラファ・ベニテスの立場を再びコーチに押し込めたいと思っており、一方でラファは、彼がチームを強化できると信じている選手たちを獲得したいという彼の望みが、崩されつつあると感じている。私は、ラファはこの衝突を個人的なことと見なしており、一方で反対側では、リック・パリーは自分がオーナーたちと監督の間の仲介役として良い仕事をしていると思っているという印象を持っている。
この緊張状態は何ヶ月も存在し、それはこれまでに報道され続けてきたが、シャビ・アロンソの移籍失敗とギャレス・バリーの一連の話が、状況をさらに悪化させた。
リバプールのいくつかの情報筋は、ユベントスがシャビ・アロンソにオファーをした事実は決してないと言う・・・そして他の情報筋は、メルウッドで会合が行われ、ユーベがその選手に対しておよそ£12mのオファーをしたと言うだろう。アーセナルも£12mのオファーをした。その選手は役員会から、その金額で彼は移籍できると告げられた。しかしながら、ラファはその金額では十分ではないと決断した。結局、もしもバリーが£18mかかるならば、シャビがたった£12mで売却されることにだれが理解できるだろうか。言うまでもなく、£18mならばシャビ・アロンソはロンドンのクラブに移籍するかも知れない。
アーセナルは、価格を上げて断固としてアロンソのオファーに戻って来ることはしていない。しかし、アロンソは監督が自分を売りたがっていることを知っており、もしも彼が留まるならば、彼は試合をスタンドから観戦して時を過ごさなくてはならないだろうということを知っている。それはアロンソの選手の経歴にとって理想的な状況とは言えず、ビッグクラブからぎりぎりにオファーが来れば(バルセロナもレアル・マドリーも、彼について照会はしていない)、少なくとも彼に満足できる出口を提供するだろう。
そして、ギャレス・バリーについてはどうか?大勢の人間が、この移籍劇の解決が遅れているのは、リック・パリーがそれを妨げているからだと感じている。真実は、この獲得に反対したのはクラブの両オーナーだった。パリーは彼らの決断には自分は何も関わっていないと主張するかもしれないが、ベニテスはおそらく、フットボールの決断をする唯一の人間は監督であり、それ故に、他の誰も通さずに自分が直接オーナーに望みを伝えるべきだと考えているだろう。
一部の人々は、アンフィールドの状況は後戻りできない所に達していると言う。私は別のことを予測する。フットボールは結局のところ結果に基づくビジネスであり、リバプールがシーズン序盤に4つか5つの勝利を重ねることができれば、この緊張状態は隠れることになるだろう。その時は誰もが、アンフィールドでのシーズンを非常に良いものにすることに彼らのエネルギーを注ぐことが出来る。現実的な狙いは、プレミアシップを2位以内でフィニッシュすることだ。
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ブログ再開と共に暗い記事を掲載して、申し訳ないです(汗)。あくまでも、一ジャーナリストが個人の見解を述べているだけと思って読んでください。
ラファはサンダーランド戦前にパリー批判の爆弾発言をし、クラブ内部がごたごたしているのは間違いないでしょう。監督を移籍交渉から締め出してもいいんですけど、それを引き受けているのがパリーではね・・・(苦笑)。ラファはフラストレーションが溜まるでしょうね。バレンシアであれだけの成果を上げながら経営陣と衝突してクラブを出た経歴を持つラファだけに、非常~~~~に不安ではありますが、そこはKOPのお力でなんとか引き止めて、と願うばかりです。
昨シーズンから何かと噴出していた経営陣の問題が、今シーズンが始まったこの時期に再び出てきたのは、選手のみならずファンとしても残念でなりません。根本的な火種を抱えたままでは、こういうことは起こるんですね・・・このオーナーたちはクラブを一体どうしたいんだろう。
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