イングランド代表に入っているクラウチと、彼についてのチームメートのコメントです。
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●クラウチ
(Liverpool Echo)「時々僕は、自分は他の人よりも少しだけ多くのことをする必要があるんじゃないかと感じるんです。でも、それは僕が我慢して受け入れなくてはならないものですね。いいプレーをしてゴールを決めている限り、人は僕を非難しないでしょう。
僕はイングランド代表監督や、リバプールの監督、そしてチームメートを見ていますが、彼らは全員僕の今のプレーに満足してくれているようですよ。僕ができるのは、同じやり方を続けていくことだけです。
僕はそれを信じているんですが、他の人たちは違った見方をしています。個人的には、僕は自分は十分やっていると感じています。これからももっと成長し続けようと頑張って行くつもりですが、監督とチームメートを喜ばせることが、僕ができる全てのことです。
僕はリバプールにいてチャンピオンズリーグでプレーし、僕たちはクラブレベルで挑戦を続け、僕自身は国際試合でもプレーをしています。僕はこういった舞台でもそこそこの働きをしていますし、うまくいけばそれをこれからも続けていけるでしょう。
僕が通りで出会うみんな、ファンのみんなが僕を賞賛してくれますし、周囲の一部の人々の考えを改めさせたんじゃないかと思います。イングランド代表ではスタメンで使われていますし、僕はそれを楽しんでいますよ。
(ラファにはスタメンで使われていないことに関して)考え方が違うんです。僕はイングランドで育ってきて、いいプレーをしてゴールを決めていれば、次の週にはスタメンで使われるという考え方に慣れてきました。リバプールの監督は選手を入れ替えるやり方を好んでいて、彼はそれで結果を出していますから不満は言えません。それは受け入れなくちゃなりません。監督が結果を出し続けていれば、僕は非難はしませんよ。僕は少しばかりフラストレーションを感じていますし、今まで見せてきたいい状態を続けたいと思っていますが、監督がローテーションをしたいのなら、僕ができることはそんなにありません。
僕たちがイングランド代表からクラブに帰ったら、監督はすぐに僕たちをしっかり地に足をつけさせ、君たちは懸命に頑張って成長しなくてはならないと言います。たとえいい試合をしたとしても、彼は君はもっとやれると言うでしょうね。」
●ファウラー
(LFCOnline)「人々がクラウチに仕事を求めるたび、彼はそれを完璧にやっている。あいつはリバプールでもイングランド代表でも、非常に高いレベルでそれを見せて来た。」
●リオ・ファーディナンド
(公式HP)「(ルーニーとクラウチのコンビは)理論上ではすばらしいパートナーシップになるかも知れないな。ウェインはマークを外して入ってこれるだろう。クラウチーはピッチの前線に張って、ボールをペナルティボックスに入れれば、今の時点ではクラウチーよりもいいフィニッシャーはそう多くはいないだろう。特にイングランドのシャツを着ている中ではね。」
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得点を決めれば「背が高いからね」と言われ、決められなければ「背が高いくせに」と言われる。クラウチの苦労が偲ばれます…。問題なのは、クラウチが高さがあるにしては空中戦に絶大な強さを発揮するわけでもなく、その割りに足元がうまいというアンバランスさにあると思います。美しいオーバーヘッドもたまにはいいけど、それよりヘッドでもう少し勝ってくれよというような。
実はクラウチの一番の良さは、マクラーレン監督が言っていたような「チームの中で、中盤の選手よりも彼が一番走っている」という献身的なプレーではないかなと思います。ミッドウィークのクロアチア戦は厳しい試合になりそうですが、こういう試合で本当の強さを発揮して欲しいです。
それにしてもクラウチのコメントといいキャプテンのコメントといい、ラファの厳しさがうかがえますね。
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