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エコー紙より、イアン・ラッシュのコラムです。
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●イアン・ラッシュ(Liverpool Echo)

現時点で、イングランドのフットボールにおいて、スティーブン・ジェラードとフェルナンド・トーレスよりも優れたパートナーシップを私は見ることができない。彼らが二人ともPFA年間最優秀選手にノミネートされたという事実は、彼らが二人ともがどれだけすばらしいシーズンを過ごしてきたかを雄弁に語っており、リバプールに関係する全ての人々が、彼らがいることを喜んでいるはずだ。
PFAは、この競技に関わる現役選手たちによって投票されることから、選手たちにとってはこの国で最も名誉ある賞だ。間違いなく、ジェラードとトーレスを最高だと考える選手たちはイングランドに大勢いる。そして私ははっきりとそれに同意する。
我々は、先週末に再び彼らのすばらしさを見た。彼ら二人とも、アンフィールドでのブラックバーン戦でスコアシートに名を連ねた。
この試合は、リバプールにとって難しい試合になるはずだった。アーセナル戦での彼らのすばらしいパフォーマンスの熱気がまだ冷めやらない時であり、そこからの反動が少しあったからだ。しかし、おそらくはエネルギーを少々欠いており、自分自身を高揚させることに苦労しているような日には、チームの中に特別な力があることが必須だ。そして、リバプールにはまさにジェラードとトーレスがいる。

私は、ブラックバーンが引き分けに持ちこたえることができるかどうかと案じ始めていた。彼らはああいう頑固な相手だからだ。しかし、リバプールが彼らのディフェンスを突き破る道を見つけられないかのように見えたちょうどその時、ジェラードのあのすばらしいゴールが飛び出した。
あのゴールが入ってすぐに、誰もがリバプールはあと1点か2点を決められると感じたはずだ。同点にするためにはブラックバーンは前に出こなくてはならず、それはディフェンスに一つか二つのギャップが空くことを意味したからだ。そこは、トーレスのような生粋のゴールスコアラーが本領を発揮する場所だ。彼がジェラードのすばらしいクロスから得点し、今シーズン30ゴール目を決めたのを見ても、私には全く驚きはなかった。

イングランドフットボールの初シーズンでのこの記録は、何と言うすばらしい成果だろうか。彼の仲間の選手たちが彼をPFA賞にノミネートしたのは、何の不思議もない。

日曜は結局は力がものを言い、それはリバプールがプレミアシップの4位の座をほとんどしっかりと封印したことを意味した。それはトーレスとジェラードに拠るところが大きい。今シーズンの彼らの貢献は信じられないほどだ。

ヒルズボロの悲劇は思い出されなくてはならない

今日(4/15)はヒルズボロの悲劇から19年目であり、私の心が1989年4月15日に命を落とした96人のリバプールファンたちの家族とともにあることは、言うまでもない。
あの恐ろしい日に起こったことは我々が決して忘れるべきではないものであり、時が過ぎようとも、その悲劇の原因を決して見失わないことが極めて重要だ。あのようなことは決して二度と起こしてはならない。

チームは"サーカス"によって辱められている

現時点でリバプールにとっての落胆は、彼らがピッチの上で続けている成功が、ピッチの外の問題によって影を薄れさせてしまっていることだ。これは疑いなく、選手たちと監督にとっていらだたしいことだろう。彼らは内輪の恥を人前にさらしているのを見るのではなく、メディアからの拍手喝采を受ているべきだ。

チェルシーとのチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグまでは、あと1週間しかない。チームが彼らの周囲で起こっているサーカスから離れて、このような大一番に向けて準備をさせてやって欲しいというのは無理な願いだろうか?
フィールドの外での問題をシーズンの終わりまで脇に除けておくことができれば、それが理想だろう。ああいう悪い理由でこのクラブがこれだけ大きな注目を浴びるということは、非常に大きな動揺をもたらす。選手たちはこの馬鹿騒ぎの全てになんとか対処しているが、それは間違いなく彼らのためにはならない。

私は、今は選手個人個人が自分自身を新たに発見していると確信している。彼らは試されているからだ。ボールから目を離してしまうのはたやすいことだが、そうはなっていないという事実は、彼らがどれだけ優れたプロフェッショナルであるかを証明している。

コテージャーズとの戦いは楽ではない

リバプールは、今週末のフルハム戦をタフな試合と予想しているはずだ。彼らはプレミアリーグのサバイバルを戦っている。
降格の危機に直面しているチームというのは常に危険な相手だ。そしてフルハムが土曜のレディング戦で今季アウェイ初勝利を記録したという事実は、彼らの自信を増大させているだろう。
しかし、たとえラファがきたるチェルシー戦に向けて何人かの選手を休ませる決断をしたとしても、リバプールにはクレーブン・コテージに赴いて勝利するのに十分な力がある。

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PFA年間最優秀選手にノミネートされた選手は下記の通りです。
クリスティアーノ・ロナウド(ユナイテッド)
スティーブン・ジェラード(リバプール)
フェルナンド・トーレス(リバプール)
セスク・ファブレガス(アーセナル)
エマヌエル・アデバイヨル(アーセナル)
デイビッド・ジェイムズ(ポーツマス)
現在のところ、昨年若手最優秀選手とダブル受賞したロナウドが最有力と見られていますが、トーレスも有力な候補です。ぜひ獲得して欲しいですが、今年のロナウドは去年にも増してすごいですからね。受賞者は27日に発表されます。
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