キャプテンの怪我の診断について、イングランド代表ドクターと、カペッロ監督のコメントです。また、イングランド代表に合流中のウォルコットが練習中に右肩を脱臼、チームを離脱したそうです。
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●Adrian Bevington(キャプテンとランパードを診断したFAのドクター/
タイムズ紙)
「これまでこのチームでレギュラーでプレーしていた大勢の選手たちが不在であることは、まさに大きな不運です。選手たちが故障しており、診断を行い、そういう選手たちが正真正銘の怪我であることに我々は満足しています。メディカルチームの診断がそれを証明しましたので、いかなる示唆や当てこすりも存在すべきではありません。その選手たちは明らかに、水曜の夜にベルリンでイングランド代表のためにプレーできないことに落胆しています。」
●カペッロ監督
(テレグラフ紙)「私はクラブ間と何の懸念もない。彼らとの間に何の問題もないよ。良い関係を築いている。
何人かの選手たちが既に負傷しているが、我々のドクターはランパードとジェラードをチェックしなくてはならなかった。彼らは土曜の試合の非常に遅い時間に負傷したからだ。これからは、我々のドクターが選手たちのフィジカルコンディションをチェックするというルールが適用されるだろう。
私は個人的に、ラファエル・ベニテスだけでなく他の監督たちとも話をしたが、何を話したかはプライベートに留めておくよ。
選手たち(キャプテンとランパード)が負傷しているのは事実だ。私はクラブの監督を務めていた。そういう監督たちの立場は理解できるが、それはこの状況とは何の関係もない。私が選手全員と一緒にやれないのは残念だ。しかしそれでも良い試合ができると確信している。
後半には若い選手たちを入れることも可能だが、経験のある選手たちでスタートするつもりだ。そういう選手たちを良く知ることはとても重要だ。私はクラブで彼らを良く見ている。明日はドイツ戦で彼らをチェックできるだろう。
フットボールの世界には、大体同じレベルでプレーをする5つか6つの非常に重要なチームがある。その一つがドイツだが、イングランドもその中の一つだ。
(BBCより、ウォルコットの負傷について)我々の最優先事項は、ウォルコットがイングランドに戻るまで彼をできるだけ楽にさせておくことだ。我々全員が非常に落胆しているが、テオにとって重要なのは、ホームに戻って早期回復を図ることだ。」
●FAの公式ステートメント(BBC)
「今夜のトレーニングセッションの最中、テオ・ウォルコットはピッチに倒れ込んで右肩を脱臼しました。アーセナルのメディカルスタッフは、この事故の後ただちに知らせを受けています。」
●ベンゲル監督(BBCより、ウォルコットの負傷前のコメント)
「選手たちにちょっとでも回復して欲しいと思うこの時期だから特に、(この親善試合は)歓迎すべきことではないね。競うものが何もないのだから、この親善試合から得られるものが私にはわからない。親善試合は公式試合の準備だと説明はできるが、この後4ヶ月も国際試合がないんだからね。」
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結局キャプテンとランパード2人が診断を受け、二人ともズル休みでないことが確認されました。この診断を受けるために、キャプテンは往復400マイルを移動し、6時間をかけています。カペッロ監督は「これからもこのルールを適用する」と言っていますが、それでいいんでしょうかね?せめて謝罪の言葉が欲しいです。ラファには「個人的に」言ったのかな・・・。FAのドクターの、怪我人をはるばる呼び出しておいて「本当の怪我で満足した」っていうのはいくらなんでもどうかと。
ベンゲル監督の言うとおり、公式試合ならともかくこの時期に外国に出向いて親善試合をする意味が、クラブファンとしては全くわかりません。記事ではウォルコットの負傷は1か月ほどの離脱になるのではないかと示唆しています。「正直者が馬鹿を見る」ような状況になってしまうのなら、選手をズル休みさせたいと考えるクラブが出るのも自然でしょう。カペッロ監督を責めるより、こんな日程を組むFAやFIFAを責めるべきなのかも。
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