デイリー・エクスプレス紙に、ラファが自分とキャプテンの関係についてコメントしています。
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●ラファ
(デイリー・エクスプレス紙)「私は自分の娘を愛していますが、彼女がもっと出来るとわかっていますから、彼女をプッシュすることが必要なんです。私は彼女に『あれやこれをやりなさい』と言います。
スティーブンが、私に『良くやった』と言って欲しがっているのは知っています。しかし私は彼にプレッシャーをかけたいんですよ。それが私のやり方です。その選手がもっと出来ると思うなら、時には彼を駆り立てなくてはなりません。
私はスティーブンが時にはそれにがっかりするだろうとわかっていますが、私の元選手たちが8~10年後に語るときに、私について最も良く言っているのがそのことなんです。彼らは『ラファからあれこれを学んだ。』と言います。それはすばらしい賛辞です。私は自分のやり方がスティーブンをより良い選手にする方法だと考えています。
私は彼がすばらしい選手で、すばらしい人間であると知っています。しかし彼はもっと良くなれます。これからもっと成熟して行くと思っています。
私がもし彼を右に置けば彼はいいプレーをしますし、真ん中に置けばそこでいいプレーをしてくれます。左に置いてもおそらく彼はいいプレーをするでしょう。彼に何を任せても、そこで100%を出してくれます。ゴールマウスを守らなくてはならないとしたら、彼はそれをやるでしょう。彼から引き出せるものはもっとたくさんあります。更に優れた選手になれますよ。年ごとにもっと学んだ彼を見られるでしょう。
私の父も私と同じやり方をしていました。それでも、私は彼が私を誇りに思っていることを知っていましたよ。私のやり方は、常に自分自身にプレッシャーをかけて成長することです。私はトッププレーヤーになりたかったんですが、それはできませんでした。ですから今は、可能な限りいい監督になりたいと思っています。
誰でも自分のことは良く書いてあるのを読みたいものですが、私はそればかり気にしてはいません。自分の周りの人間が幸せそうなら、自分が正しい仕事をしているのがわかりますよ。」
●キャプテン
「(自伝より、FAカップ決勝の勝利の後のことを語って)僕は2ゴールを上げてペナルティキックも叩き込んだ。その午後の仕事は決して悪くはなかったよ。決勝の後でリバプールはパーティーを開き、ラファがそこに来たんだ。僕は勝利にざわめく中を彼のところへ歩いて行ったんだよ。僕の心は期待でいっぱいさ。(さあこい、ラファ。言えよ、よくやったって、一度だけでいいから)ってね。彼がそうしたかって?ありえないね。
ベニテスが僕に対して冷たいわけじゃなくて、ただちょっと距離を置いているだけなんだ。ラファは選手と固い絆を作ることを必要としていないんだよ。キャプテンに対してさえもね。
僕たちはラファにとっては機械の歯車なんだ。彼にはフットボールが全てさ。でも僕はだんだんこのスペイン人が好きになっているし、僕の狙いは引退するまでに彼に『良くやった』って言わせることだよ。」
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ラファの教育方針は父譲りのスパルタらしいです。しかし26歳の世界最高のミッドフィールダーを、自分の今年8つの娘に例えるのはいかがなものか(笑)。キャプテンもストレスが溜まりそうです。
しかしキャプテンが監督を良く理解し信頼しているのは、最近のコメントや
自伝のサイン会の時のコメントでよくわかります。厳しい監督のもとで、もっともっと成長してくれることを願っています。
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