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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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1年前の5月25日、それは全てのリバプールファンにとって忘れられない夜でした。公式HP LFC Historyでは、あの日を選手たちの言葉で振り返っています。
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レッズが最後にヨーロッパカップの決勝を戦ってから20年。ユベントスとチェルシーを記憶に残る戦いで破って決勝まで駒を進めたにもかかわらず、彼らは強敵ロッソネッリ(イタリア語で赤黒=ACミランの愛称)に対して圧倒的に勝ち目の薄いチームとして試合に臨んだ。

推定40,000人のリバプドリアンが、彼らのヒーローを追いかけてイスタンブールへとやって来ていた。しかし、ミランが3-0のリードで前半を終えたとき、彼らの旅は無駄になるように見えた。だがハーフタイムでのボスのチームを鼓舞する言葉、そしてファンからの情熱溢れる応援の叫びがきっかけとなって、最も驚くべき挽回は始まった。

ジェイミー・キャラガー(LFCプレーヤー 1996~現在):
「今までの歴史を通して最もすばらしい決勝戦の一つだった。20年、30年たっても語り継がれるだろう。あれをしのぐ決勝がこれらからもあるとは思えないね。もちろん、このクラブはまたヨーロピアン・カップを取れるだろうけど、俺はこの勝ち方は特別だと思うよ。」

ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチンの伝説的フットボーラー):
「1970年のワールドカップで勝ったブラジルでさえ、ミラン相手の3-0のビハインドから挽回するのは無理だ。」
レッズは、試合開始からわずか53秒後、ミランのベテランキャプテン、パオロ・マルディーニによって先制された。それからは悪くなるばかりだった。ハリー・キューウェルは23分に足を痛めて交代、前半までにチェルシーからローン中のエルナン・クレスポに2点を加えられてしまう。リバプールのチャンピオンスリーグの夢は全て終わったように見え、ハーフタイムのホイッスルまでの時間は速くは感じられなかった。

スティーブン・ジェラード(LFCプレーヤー 1998~現在):
「ミランはすごく速く、なめらかに、器用にボールをさばいてプレーしていた。僕たちがハーフタイムに3-0で負けていたのは運が良かったくらいだった。僕たちは彼らのそばにも寄れずに、彼らの影を追いかけてくたくたに疲れていた。」

ジェイミー・キャラガー:
「彼らはいいチームだったよ。カカは俺たちにあらゆる種類の問題を起こしていた。ハーフタイムに入ったときには俺たちは意気消沈していて、俺は流れを変えられるとはとても思えなかった。」

ラファエル・ベニテス(LFC 監督 2004~現在):
「あのドレッシングルームに入って、頭をうなだれた選手たちを見るのは非常に難しいことでした。私たちはいろいろなことを話して来ました。私たちはこの10日間非常にハードな練習をこなし、最後まで戦わなくてはなりませんでした。自分自身を信じなくてはなりません。我々は決勝に来るまで、厳しい戦いを勝ち抜いて来たんです。
私は何を言い、何を変えるかを考えていました。システムを変更してより攻撃的に行く必要がありました。そして、選手に自信を与えなくてはなりませんでした。」

スティーブン・ジェラード:
「監督はハーフタイムにドレッシングルームに入って来て、まずは僕たちを落ち着かせた。彼はボードにいくつかの事を描き、システムに2、3の変更点を加えて、僕たちは早い時間に点を取りに行くんだと言った。もし早い時間に得点をあげられたら試合を変えられる、と彼は言った。僕は集中できなかった。僕の頭に何が浮かんでいたのかわからない。奇妙な気分だった。僕はあそこに座り、頭を抱えていた。僕は全て終わったと思っていたんだ。」

ラファエル・ベニテス:
「ハーフタイムに、私たちは何かをし、いくつかの変更を決断する必要がありました。ピッチに戻って私たちのすばらしいファンの目の前で4つか5つのゴールを失うなどということは、絶対にあってはならない。ひとたび我々が何を出来るか考え、それを信じ始めたら、不可能はなくなりました。」

パコ・アジェステラン(LFCアシスタントマネージャー 2004~現在):
「我々は、ハリーの怪我の問題があったために、前半は変更をすることができませんでした。しかし、彼(ベニテス)はハーフタイムにすばらしい解決策を思いつきました。ディディがセカンドボールに競り勝ち始めたことが、大きな助けになったのです。」

ジミ・トラオレ(LFCプレーヤー 1999~現在):
「僕たちがドレッシングルームに戻ったとき、ミランの選手たちはすでに、俺たちはチャンピオンだ、と言って勝利を祝っていた。その声は実際に僕たちの所まで届いて、なんとか彼らにお返しをしてやりたい、という気持ちを起こさせたんだ。」

ラファエル・ベニテス:
「私はドレッシングルームに最後に入って行きました。私はミランの祝いの声は聞こえませんでしたが、アレックス・ミラーには聞こえていました。彼は選手たちに、彼らはカップの勝利を祝っているぞ、と話しました。それは、私たちにとってはむしろいい事でしたよ。」

ハーフタイムでのラファのチームを鼓舞する話と同時に、リバプールの選手たちは、クラブの驚異的なサポーターの声によって奮い立たされた。

ルイス・ガルシア(LFCプレーヤー 2004~現在):
「僕らはドレッシングルームに座っていて、何千ものファンたちが"You'll Never Walk Alone"を歌っているのをはっきりと聞き取ることができた。それをどんな風に感じたが想像できるかい?僕たちはチャンピオンズリーグの決勝で3-0でリードされていたのに、45,000人の人々が、自分たちはまだ僕らを信じている、と知らせているのを全員が聞くことができたんだ。彼らが長い旅に耐えて、あそこに来るために多くの犠牲を払っていることを僕たちは知っていた。あれは、僕たちも自分を信じ始めた瞬間だった。」

全ての挽回の始まりは、54分に起こった。リーセが左からクロスを上げ、ジェラードがジーダを越すヘッドを一閃し、リバプールの沈んだ心を浮き上がらせた。

ジェイミー・キャラガー:
「監督があの夜した最もすばらしいことは、The Kaiser(皇帝=ディディ・ハマン)を入れたことだったよ。ディディのパフォーマンスはもう見事だった。前半、彼がいなかった時は、カカがすべての問題を引き起こしていた。俺たちは彼を止められず、カカは俺たちのディフェンスをずたずたにし続けたんだ。しかしディディはそれを止めた。俺たちがゴールをした時、ミランはちょうど前に出ていたんだ。」

ジミ・トラオレ:
「いったん僕たちがゴールを決めると、彼らは恐れて後ろに下がった。ディディが入ったことによって、中盤に多くの経験が加わり、彼らを本当に混乱させた。」

リック・パリー(LFCチーフエグゼクティブ):
「ハーフタイムには、我々は後はただ悪あがきをするだけだと思っていた。しかしそれから、バーゼル戦を思い出し、オリンピアコス戦を思い出して、可能性はあると自分に言い聞かせた。しかし、ACミランが3ゴールも許すなどとは思えなかった。1点目で私たちは前へ出始め、2点目でいけると考えた。それは、ただ驚くべき夜だった。」

リバプールの最初のゴールは、その時は、ほんの慰めのように見えたかもしれない。しかし、怪我をしたキューウェルの交代で入ったウラジミール・スミチェルが2点目を加えたとき、希望はくっきりと姿を現した。

ヨハン・クライフ(オランダの伝説的フットボーラー):
「"You'll Never Walk Alone"のようなアンセムを持ったヨーロッパのクラブは、他にはない。あれほど強くファンたちと結びついたクラブも、世界の他にはない。私はあそこに座り、リバプールのファンを見ていた。彼らは私の背筋を震わせた。40,000人もの人々が、彼らのチームを支える一つの力となっていた。それは多くのチームが持っていない何かだった。そのことによって、私はリバプールを他の何よりも賞賛する。」

ミランの守備は目に見えて動揺し、リバプールは彼らのゴールに向かって攻撃をしかけ続けた。そして、ジーダがペナルティキックをセーブし、弾いたボールをシャビ・アロンソが決め、最も重要な同点ゴールとなった。

スタジアム内のテンションは今や熱狂状態にあったが、それ以上のゴールはプレーの中で生まれず、イェルジー・デュデクの輝きに感謝することとなる。

ヤープ・スタム(ACミランプレーヤー):
「僕たちは前半での優れたパフォーマンスのおかげで、カップを手にできるところまで来ていた。でも、リバプールによる6分間の魔法の呪文がそれを僕たちから奪い取って行ったよ。その後も勝てるチャンスは十分にあったんだけどね、イェルジー・デュデクにやられたよ。」

スティーブン・ジェラード:
「イェルジーが(延長戦で)シェフチェンコのシュートを2回続けて止めた時は、彼が弾く直前に、僕は「やられた」と思ったよ。あれが入ったら終わりだった。でも、ボールがバーの外に弾きだされるのを見て、僕は、今日は僕たちの日かも知れないと思ったよ。」

ジェイミー・キャラガー:
「イェルジーがあのシェフチェンコのシュートをセーブしたとき、俺は勝てると思ったね。シェフチェンコは最高のストライカーで、その彼が最高のパフォーマンスをしたんだ。あのチャンスを彼がミスするなんてありえない。俺はあのシュートがネットを揺らすのをただ待っているだけだった。あれが弾かれたとき、俺は何かが味方していると思い始めた・・・オリンピアコス戦での、最後の数分で決めたスティーブン・ジェラードのゴール、そして決勝での3-0ビハインドからのカムバック。」

イェルジー・デュデク(LFCゴールキーパー 2001~現在):
「僕の兄弟が試合の次の日の朝に電話をしてきてね、もう一度試合を見たかと聞いてきたよ。僕はいいやと答えた。彼はこう言ったよ。『もう一回見てみろよ、シェフチェンコのシュートをセーブしたのは神の手だったぜ!』僕は彼に、自分でもどうやったのかわからないと言ったよ。」

ジミ・トラオレ:
「僕たちは、90分間終わって延長に入ったときには多くの負傷を抱えていた。みんな試合に入る前に身体的な準備はしっかりとできていたんだけど、緊張と精神的疲労はものすごかった。もうPK戦を祈るしかなくて、僕たちは死に物狂いで踏みこたえていたよ。僕たちは闘志と決意、そして勇気を示した。僕たちは精神的に強かったんだ。」

イェルジー・デュデク:
「僕たちはビデオでミランのペナルティキックをチェックし、彼らがボールをどっちに蹴るかを知っていた。でも、実際には、事前に知っていたのとは違う方に飛んだよ。キャラは延長が終わったときに僕のところに来て、こう言ったよ。『84年のグロベラーのゴムみたいな足を思い出せ。踊れ、何かやってあいつらを惑わしてやれ』ってね。」

ジミ・トラオレ:
「僕たちは、試合の前に誰がPK戦を蹴るか決めていなかった。そんなことになるとは全く予想していなかった。ラファは選手全員に、PKを蹴りたいかと尋ねたよ。僕は『いえ、いいです。』と答えたけどね。」

シェフチェンコのPKを止めたデュデクの最後のセーブで、ピッチの中と外は興奮のるつぼと化した。リバプールは再びヨーロッパの王となり、祝賀が始まった。

ジェイミー・キャラガー:
「まずはファンの所へ行ったよ。信じられなかったね。スタジアムにはおよそ40,000人のリバプールサポーターが来ていた。走っていったら、俺は家族と友達が喜んでいるちょうどその場所へたどり着いた。全く信じられなかったよ。彼らがスタジアムのどこにいるのか、俺は正直なんの手がかりもなかったんだからね。
俺はもう気が狂ったようになってて、ちょっと失神しかけていたに違いないよ。俺は気づいたら地面のどこかにぶっ倒れていて、その前に何が起こったのかひとつも思い出せなかった。俺が覚えていることといえば、地面に横たわっていてまた痙攣が起きてたってことだけさ!」

イェルジー・デュデク:
「正直言って、シェフチェンコのPKを止めた時は何がなんだかわからなかった。でも、みんなが僕の方へ走ってくるのを見た時はすばらしい気持ちだったよ。あの特別な感覚は、誰にも表現できないだろう。俺たちは夜まで祝ったよ。そりゃもうすごかったね。俺たちは少し飲んだよ。うん、まあ、少しっていうよりはもうちょっとね!」

スティーブン・ジェラード:
「カップと一緒には眠らなかったけど、部屋には持って行ったよ!あれは特別な物だから、一緒にいたかったんだよね。リバプールキャプテンとしてカップを掲げたのは、人生最高の瞬間だったよ!」

ウラジミール・スミチェル(LFCプレーヤー 1999~2005):
「僕は今まで見たこともないような大きな葉巻で祝ったよ。僕は、ファンたちと踊りに通りに出て行った。ファンたちと一緒にいるっていうのはすごいことだったよ。僕は、自分のあの気持ちを彼らと分かち合いたかったんだ。僕たちの人生で最高の夜だったよ。僕は夜通し眠らなかった。あんな夜の後に寝ているなんてできないよ。とにかく騒ぎまくりたい気分だった。」

ヤープ・スタム:
「リバプールの選手たちが見せた、絶対にあきらめないという固い意思は賞賛しなくてはならないね。彼らは、3点のビハインドを跳ね返すことで強い精神力を見せた。リバプールが勝利する運命だったのか、そうでなかったのかは僕にはわからない。しかし、僕たちの方がいいチームだったと思っている。」

ディエゴ・マラドーナ:
「あのイングランドのクラブは、奇跡が本当に存在することを証明した。リバプールはイングランドの俺のチームになったよ。彼らは、フットボールが何よりも美しいスポーツだってことを見せてくれた。彼らは守ったけど、チームは前にも行けるということを見せて、歴史に一枚のページを加えた。あの試合は永遠に残るだろう。リバプールのサポーターたちは前の晩に俺を寝かせなかったよ。3人のミランサポーターに対して彼らは10人だった。彼らは、3-0でリードされているハーフタイムに、信じられないようなサポートを見せた。彼らは歌うことを止めなかった。」

ヨハン・クライフ:
「この勝利により、リバプールには今、過去の偉大なリバプールのチームの栄光に届いた監督が誕生した。」

ラファエル・ベニテス:
「疑いようもなく、これは私のフットボール人生でもっとも偉大な夜でした。私は、私の選手たちをとても誇りに思います。」
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