リバプールに行ってきました

念願のアンフィールドに、今回初めて行ってまいりました。観戦したのはニューカッスル戦で、試合の内容は皆さんご存知だと思いますので、それ以外のことを少し書いてみます。

アンフィールドについて

市の中心の駅からバスに乗って15分ぐらい、タクシーに乗っても￡6ぐらいです。隣のスタンリーパークをぶらぶら歩いて横切るとすぐにグディソンパークがあり、思ったよりずっと近く、余裕で歩いて行ける距離です。スタンリーパークの中にはここに新スタジアムが建ちますという看板が一つ立ててあり、スタジアム建設を思わせるものはそれだけで、広々とした公園の芝生が広がっていました。片隅が塀で囲ってあるのが、一応何かしている（のか？）感をかもし出しているぐらいです。ちなみに今回買ったリバプールの詳細マップにはもう新スタジアムが入っており、「2009年完成予定」となっていました。

今回はKOPスタンドで試合を観戦することが出来ました。スタンド前列はピッチよりも低くなっていて、前から4列目だったので選手は間近で見られましたが、ベナユンのゴールの際のオフサイド（？）などは当然ながら全くわかりませんでした。
KOPスタンドでの試合前のユルネバの大音量は、とにかくすごいの一言です。スカーフを掲げて一緒に歌えたのは感激で、おそらく一生の思い出になると思います。試合中には良いプレーをしたらそれが攻撃でも守備でもすかさず大きな拍手が起き、いいプレーをした選手のチャントが起こり、スタンド全体が「試合に参加している」という感じでした。コールリーダーも鳴り物もないのに、チャントが自然に起きてあれだけ声が揃うのは驚きです。それから放送できないののしり声もあちこちから起こっていました。試合の内容が圧倒的だったので殺伐とした雰囲気は全くなく、最後には「BBCにいればよかったのにね」とシアラーに当てつける、マッチオブザデイの歌を楽しそうに歌っていました。

試合開始前の練習ではアロンソとマスチェラーノが組んで、かなりの距離を取ってミドルレンジのパス交換をしていたんですが、二人とも足元にぴたっとボールが来るその正確さがやばかったです。試合中の二人もすごかった！マスチェラーノはパスミスもありましたが、ここと危険を察知した時の一瞬の動き出しの素早さが半端なくすごいです。この二人がいればレッズの真ん中は安泰です。

アロンソが後ろから削られた場面は近くで見ていたんですが、倒された瞬間には周り中が総立ちで怒号の嵐でした。試合開始からバートンがボールを持つとブーイングを受けていたので、彼はイライラしていたのかもしれませんが、それにしてもあれはないでしょう･･･。
倒されてすぐにアロンソは首を横に振っていて、だめだというのがはっきりわかりました。ものすごく悔しそうな表情でした。彼は結局ウェストハム戦に間に合わないようですね。残り3戦の中でおそらく一番厳しい試合に彼がいないのは大きな痛手です。

メルウッド

メルウッドの練習は月曜は休みで、火曜と水曜の練習を見ることができました。選手たちがピッチに出ていたのは1時間ほどで、30分がボール回しなどの練習、30分ミニゲームという感じです。2日目はキャプテンも練習に参加していて、2日ともいなかったのはトーレス、アロンソ、ベナユンの3人でした。トーレスは木曜からは練習に参加したようですね。ベナユンはどうなんだろう？
若手の中でファーストチームの練習に加わっていたのはインスーアとエンゴグの二人だけで、他のリザーブの選手たちは別に練習していました。インスーアは完全にファーストチームの一員のようです。デゲンも普通に練習に参加していて元気そうでした。ドッセーナがニコニコしていて、よく周りの選手たちに声をかけているのが印象的でした。

（追記）ちゃんと書いていなくて、メルウッドの練習が公開されているかのようですみません。練習は非公開で、練習場は壁に囲われていて見れません。今回はトラックの荷台に乗って覗き見することができました。2日とも壁に車を横付けしている現地の人に頼んで乗せてもらったんですが、どちらも「いいよいいよ」と快く乗せてくれました。

その他

帰りの飛行機はアムステルダム経由で、リバプールからアムスの飛行機で偶然にもリザーブチームの面々と同じになりました。日本に帰ってから知ったんですが、アヤックスとの親善試合が今日あるようですね。リバプール空港にネメトやパチェコ、ダービー、プレシ、ブルーナなどなどがいて、アブレットコーチもいました。それぞれ3、4人のグループに分かれて普通に空港の中をぶらぶらしていて、周りの人たちも騒ぐわけでも注目するわけでもなく、全く意識していない様子です。もちろん彼らが誰かはわかっているんでしょうけどね。
パチェコが非常に小柄でびっくりしました。アイス買って一人で立ちながら食べている姿は、子供みたいでした（笑）。プレシは背が高いですがひょろっと細いです。飛行機からのバスではダービーの隣に立ってみたんですが、彼も非常に細身で、まだまだ体が出来てくるのはこれからという風に見えました。そして間近で見てもやはりじいさん顔でした。
選手たちの中にスピーリングはいませんでした。前日の練習ではイタンジュと共にランニングだけをしていたので、おそらくフィットネスに何か問題があるんだと思います。

リバプールの町の人たちはとても親切でした。何か尋ねたら言葉のあやしい外国人に対して丁寧に教えてくれるし、黙っていてもバスの中で乗客が「次がアンフィールドだよ」と声をかけてくれたり、バス待ちをしてたら「バスが来たよ」と教えてくれたり、そういうことをさりげなく自然にしてくれます。港町らしい、異邦人を普通に受け入れる気質を感じました。治安についても、イタリアやスペインなどの欧州の他の都市と比べるとずっと良い感じでした。いいところです。ただし寒いです。