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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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ペペ・レイナインタビュー vol.1の続きです。


Liv:あなたはずっとGKを目指してきたんですが?

Pepe:本当に小さい子どもの頃は、皆と同じように僕も前でプレーしてゴールを決めていたよ。でも僕の希望はずっとGKになることだった。7歳の時にはもう僕はグローブをはめて、ゴール前に立っていたんだ。

Liv:あなたの父上のミゲル・レイナはバルセロナのキーパーでしたね。彼があなたをゴールマウスの中に押し込んだんですか?

Pepe:父は僕が望まないことは何も強制しようとはしなかった。でも、僕がゴールキーパーに興味を見せ始めた時は、確かにそれを勧めたね。僕には父から受け継いだフットボールの血が流れているんだと思う。そうは言っても、父がGKだったからといって自分も自動的に同じになったというわけじゃない。僕には5人の兄弟がいるけれど、GKは僕一人だからね。

Liv:あなたの父上がフットボール選手だったということは、注目される立場でどう振舞えばいいかを学ぶ助けとなりましたか?あなたはプロとしてデビューする前にそれを身近に知ることができたでしょうから。

Pepe:それは本当にわからないな。父がプレーしていたときと今では、プロのフットボーラーとしての生活が全く違うから。メディアのフットボールに対する注目度は今と昔で隔世の感がある。父が対処していたことと、現在のビッグネームの選手たちが対処していることは明らかに違っているよ。僕は自分が普通の育て方をされて、それが僕がごく普通の人間になれた理由だと思いたい。

Liv:あなたはもうキーパーとして父上を超えたのでは?

Pepe:そんな質問に答えられる人がいるの?僕には無理だね。違う時代にいた2人の選手を比較なんかできないよ。ルールが変わったことで、GKのプレーの仕方も変わっているし。僕がさっき言ったように、時代が違い、フットボールのスタイルが違い、ゴールキープの方法が違う。おまけに練習も今のほうがずっとハードだよ。

Liv:では、あなたは遠まわしに、父上は5分おきにバックパスを拾い上げる簡単な仕事をしていたと言っている訳ですね。

Pepe:(笑)そんなこと言ってないって!父と同じくらいいいキーパーになれたら幸せだよ。彼はラ・リーガでプレーして代表で6キャップある。父は僕に大きな影響を与えてくれ、僕のキャリアを通じていろいろと助けてくれた。

Liv:あなたは今シーズン今までに、父上の824分間無失点記録を破りませんでした?

Pepe:父の記録はリーグの中だけだけど、僕の場合はいろんな大会がカウントされているからね。僕の記録のほうが彼よりもいいのかどうかはわからないな。僕がその記録を破ったとき(レイナは1017分間無失点を記録した)、父は電話をしてきて「お前は俺を超えたな」と言った。まあ冗談を言っただけなんだろうけど。正直、こんな有名なクラブで記録を作れたことを本当に誇りに思っているよ。ここまでできるとは夏に来たときには予想していなかった。いつか孫ができたら話してやりたいことだね。とは言っても、この記録の名誉はチームメートと分け合うべきものだ。彼らなしではできなかったことだからね。僕たちはチームとして守り、チームとして一体となって攻める。

Liv:ルイス・ガルシアが、リバプールでの生活はバルセロナに比べてずっと静かだと話してくれました。あなたにとってもそうですか?

Pepe:ルイスが言っている意味はわかっているつもりだ。僕は彼が言っている「プレッシャーがない」というのはピッチの外のことだと思う。バルセロナもリバプールも、ピッチの中はそんなに違いはないよ。両方ともそれぞれの国で最も重要なチームのひとつだからね。バルセロナでもリバプールでも、1試合平均でだいたい3つセーブの機会があり、正キーパーのポジションをキープするためにはその3つをすべてきっちり止めなくてはならない。バルセロナやリバプールの選手には、試合中いつでも全力を尽くし集中を保つことが求められる。ピッチの外では、スペインとはメディアが全く違うね。リバプールよりバルセロナの方が、メディアからのプレッシャーが相当きつい。スペインでは、記者がいつでも質問攻めにしてくるんだ。

Liv:サポーターについてはどうですか?

Pepe:サポーターも全然違っている。リバプールのサポーターは、信じられないくらいすばらしい。アンフィールドで僕たちがベンフィカ相手に2-0で負けていたとき、リバプールファンが'You'll Never Walk Alone'を歌うのをあなたも聞いたと思う。僕たちがあの時ヨーロッパの王冠をほとんど失いかけていたという事実を考えると、あの歌は本当に驚きだった。ファンは今シーズン中ずっと、パリに行って6つめの王冠を取ろうと歌い続けていたんだ。そしてそれがおそらく不可能になってしまった時、彼らは選手に怒りを向けはしなかった。その代わり、あの驚くべきクラブ・アンセムの大合唱をスタジアムじゅうに響き渡らせた。本当に選手全員の胸に響いたよ。世界中の他のどの場所でも、あの状況であんなことが起こることはないと思う。あの歌を聴いたあと、僕はグランドにいるサポーター全員のところへ行ってこう言いたかった。「本当にすまない、そしてありがとう。君たちのために勝ちたかった。」

Liv:あなたの周りのリバプールサポーターたちと、道で話したりすることはありますか?

Pepe:誰でも僕に話しかけてくれたら喜んで立ち止まるけどね、あまり皆が通りで僕を見かけることはないんじゃないかな。私生活では本当に静かに暮らしているからね。僕はできればあんまり目立ちたくないと思っているし、ファンはそれを尊重してくれているんだと思う。彼らはちょっと手を振ったりあいさつするくらいで、スペインのファンの行動とは全く違っている。

Liv:新しいクラブに移籍して、どのようにしてそのクラブの歴史を学んでいますか?リバプールFCについてのDVDや本を見ました?

Pepe:ここに来る前からリバプールについては知っていたけど、全部わかっていたわけじゃないからね。僕が知っていたのは、リバプールはヨーロッパで最も有名なチームのひとつであり、そのサポーターは非常に尊敬されているということだけだった。でも、契約にサインした時はもっと学ぼうとしたよ。スタジアムの中のミュージアムに行って、全部のトロフィーとシャツや、保存されている歴史的な展示品を見た。クラブショップに行って売られているグッズも見たよ。リバプールはイギリスで最も成功しているクラブで、うまく行けば、僕たちは来シーズンはその栄光あるリストにもうひとつ、リーグチャンピオンを加えることが出来ると思う。

Liv:もし私がヒルズボロについて触れたとしたら、あなたは何の事かわかりますか?

Pepe:うん、ヒルズボロも、ヘイゼルについても知っている。どちらもクラブにとって悲しむべき日だけど、その原因は明らかに違っていた。僕はヒルズボロについて読んだし、もちろん、グランドの外壁にある記念碑も見た。亡くなったサポーターの名前の横に書かれている年齢を見たら、本当に考えさせられる。誰もがリバプールのファンである義務はないし、あのような記念碑に若いサポーターたちの名前があるのを見て、あの悲しむべき出来事について知らなきゃいけないわけでもないと思う。だけど、クラブの歴史は僕にとってはとても大切なことだ。ささいなこと、例えばピッチに出る前に「This is Anfield」のプレートに触れるということでさえ大切なことだ。伝統は受け継がれていくべきものだからね。自分より前にクラブでプレーし成功した選手が、 そのプレートに触れなくてはと感じていたのなら、僕もそうするべきと考えている。

Liv:最後に、私がいつもGKにお伺いしたいと思っていた質問です。一度も試合中にボールに触らないでチームが勝ったほうがうれしいですか、それともいくつかセーブをして自分が勝利に貢献したと感じたいと密かに思っていますか?

Pepe:一度もボールに触れないで3-0で勝つほうがいいね。でもほとんど不可能だけど。試合の前にどちらか選べと言われたら、間違いなくボールに触れずに勝利するほうを選ぶな。

Liv:お金を稼ぐ方法としてはそっちがよさそうですね・・・

Pepe:実際そうなればね。でもGKがボールに全くも触らない試合なんて今までにあったかな?ないと思うな。ある試合中、やるべきことがたったひとつだったとしよう。そのひとつを正しく、確実にやれるようにしなくてはならないんだ。たった一度のキャッチを落としてしまったら?お金を稼ぐ方法としていいとは言えないよ!
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