リバプール 2-0 トッテナム

2010年初勝利、そして初クリーンシートです。長かった･･･。この初勝利をこの大一番で、キープレーヤーたちを欠きながらしっかりものにできたことは、ただの１勝以上の非常に大きな価値があります。

スターティングイレブンはホームのレッズが守備的で、アウェイチームのスパーズの方が攻撃的な布陣でした。しかし、スパーズにはサイドを破れるスピードのあるウィンガーが不在で、そこが幸いしました。レッズはワイドなエリアを使えるリエラとデゲンをサイドに配し、特に相手のウィークポイントである左サイドを、狙い通りデゲンが上手く使えていましたね。リエラも、長い負傷から復帰したばかりであること、相手がチョルルカだったことを考えれば、とても良いプレーをしていたと思います。チョルルカは負傷交代だったんでしょうか？

スピードが怖いのはデフォーで、キルギアコスを起用したのはどうなのか、と思いましたが、最終ラインは集中して彼をうまくオフサイドにしていましたね。キルギアコスはクラウチ対策だったのか、セットプレーではめずらしくマンマークでついていました。ストーク戦の好パフォーマンスは相手との相性が良かったのも要因の一つだと思っていたんですが、その考えを改めました。彼は攻撃においても、高さで脅威を作ってくれます。相棒のシュクルテルも今季最高のプレーでした。

アクイラーニは彼らしさを見せてくれました！先取点では、レイナのロングボールから、彼とカイトの二人で決めました。後半になると疲労からか次第に消えて行きましたが、プレミアで90分フルに働けるフィジカルがついたら、どんなパフォーマンスを見せてくれるかこれからがますます楽しみです。攻撃的なプレーもですが、クラニチャルがもたついたところをすかさずボールを奪ったプレーも地味に良かったです。アンフィールドに拍手が湧いてましたね。

交代で入ったエンゴグは、ストーク戦ではゴリゴリ来る相手に孤立してさすがに苦しそうでしたが、相手が点を取るべく前に出てスペースがある時の起用では、良いプレーを見せてくれました。交代の選手がああいう仕事をしてくれると、守る方はとても楽になるでしょう。マキシもPKに絡むプレーを見せてくれましたし、今までリードしても逃げ切れなかったいやな流れを、交代の選手たちが断ち切ってくれたと思います。

MOTMはカイトです。追加点を決めるべくもうちょっと頑張って欲しい場面もありましたが、しかしいつも通りの90分全力プレーと、PKの蹴り直しをきっちり決めてくれた精神力を称えたいと思います。大一番ほど仕事をしてくれるのは、彼の気持ちの強さの証明でしょう。

攻撃ではボールをミスで失い過ぎとか、守備では慌ててボールを蹴り出し過ぎとか、いろいろありましたが、それをここで言うのは野暮ですね。前半ロスタイムのキャラのCKにしたプレーやレイナの好セーブを見て、選手たちの勝利への気持ちがひしひしと感じられました。今日の試合は、選手たちも、スタジアムのファンも、ひとつになって闘ってくれました。

さて、今季は「ここが好転のきっかけになるか？」という試合がいくつかあり、その度に次の試合でがっくりしてきました。今度こそ、この一戦をきっかけにチームに勢いがついて欲しいところです。頼むよREDMEN！

●SKY SPORTSのレーティング

レイナ：7　決定的なセーブをいくつかした
キルギアコス：8　見事
インスーア：6　まずまず
シュクルテル：7　強い
デゲン：7　印象的
キャラガー：8　REDの手本
リエラ：7　相手に問題を引き起こす
マスチェラーノ：7　厳しく戦った
ルーカス：7　中盤をコントロールする力に
アクイラーニ：7　何度かナイスタッチ
カイト：7　素晴らしい先取点とPK
（SUB）ダービー：5　プレー時間なし
（SUB）エンゴグ：7　インパクトを加えた
（SUB）マキシ：6　活発

それから試合とは別の話題ですが、AS紙によると、ビルバオがサン・ホセの完全移籍に向けて動いているそうです。ノルウェーのサポーターサイトが報じているところによると、買い取りオプションは4mユーロとのこと。サン・マメスではカカやロナウドに果敢にタックルしてすばらしい勝利をものにし、チームで今や主力の活躍をしています。惜しいですが、プレシーズンと今のプレーぶりを見ると、彼にはラ・リーガの水が合うのかなという気がします。