ガーディアン紙のWEBサイトに、カルロス・エドワーズ(トリニダード・トバゴのMFであり、ガーディアン・ワールドカップのコラムニスト)による、ワールドカップグループBのプレビューが掲載されています。
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●イングランド<強み>
中盤のタレント。左サイドを心配する声もあるが、今はジョー・コールが絶好調であり、問題は無い。ベッカム・ジェラード・ランパード・コールの先発カルテットに匹敵できるのはブラジルだけだ。
<弱点>
他のどのトップチームよりもボールを失うことが多い。もしも中盤の底を置かないフォーメーションでプレーすれば、相手のカウンターアタックが非常に脅威になるだろう。最終ラインの背後にしばしばスペースを空けてしまうこともある。
<スターマン>
スティーブン・ジェラード。世界最高のセントラル・ミッドフィルダーの一人である。私はルートン・タウンで彼とFAカップを対戦したが、彼は衝撃的だった。彼は決してあきらめず、決して後ろを向かず、決して走るのを止めない。
スティーブン・ジェラードのデータ
代表デビュー:2000年5月
キャップ数:40
代表ゴール:6
コメント:「僕は疲れてないよ。元気で、フレッシュで、準備はしっかりできている。」
●パラグアイ<強み>
ボールキープ力。彼らはパスのチームであり、全ての選手がボールをタッチしながら、ピッチの端から端までパスを回して時間を使い、相手の弱点を生み出す。そして、相手がちょっと気を抜いたら、その瞬間に彼らは強烈な一撃を加えることができる。
<弱点>
守備。彼らのキーパーは背が高くはなく、センターバックは若くはない。彼らの左サイドバックは弱点になると予想される。パラグアイは世界のどのチームよりも多くのチャンスを与えてくれるだろう。
<スターマン>
ロベルト・アクーニャ。彼はパラグアイのクロード・マケレレだ。ロケ・サンタクルスの怪我が心配されている中、守備的中盤でありチームキャプテンであるアクーニャには、ベストの状態が求められるだろう。
ロベルト・アクーニャのデータ
代表デビュー:1993年5月
キャップ数:91
代表ゴール:5
コメント:「まるで子供に戻ったみたいな気分だ。興奮してやる気満々だよ。」
●スウェーデン<強み>
彼らと対戦するのは決して簡単じゃない。彼らは足だろうと足首だろうとふくらはぎだろうと、引っ掛けられるところはどこだって狙ってくる。相手のプレーを止めるのがうまく、フレディ・リュングベリとズラタン・イブラヒモビッチは非常に危険な選手だ。
<弱点>
もしリュングベリやイブラヒモビッチ、ヘンリク・ラーションを失ったとしたら、彼らは苦労するだろう。しかし、スウェーデンには、大会中にチームにすんなりフィットする、よく知られていない選手がいつも一人二人いる。
<スターマン>
リュングベリ。人は彼が速さを失ったというが、彼は今でも20メートルは稲妻のように走れる。彼は、スプリンターの足と、長距離ランナーの肺を持っている。すばらしい組み合わせだ。
フレディ・リュングベリのデータ
代表デビュー:1998年1月
キャップ数:56
代表ゴール:12
コメント:「足は痛んでいるが、時間はもうない。準備はできている。」
●トリニダード・トバゴ<強み>
我々の中盤。我々は一日中でも易々と走りつづけることができる。必要なら夜通しでも。我々は非常にまとまったチームでもある。ワールドカップまで来るために全員が激しい競争をして来たが、練習で他の人間を追い出すなんていう奴は誰もいない。
<弱点>
集中。試合が動かないような時には、我々はしばしば気を抜いてしまう。時に我々はそれを非難されてきた。ほとんどのメンバーは高いレベルでの経験に欠けているが、それについて早く学べることを願っている。
<スターマン>
スターン・ジョン。もちろんドワイト・ヨークもものすごく重要だが、スターンは最近たくさんのゴールを上げており、練習でもシャープな動きをしている。もし彼に火がつけば、Soca Warriors(トリニダード・トバゴ代表チームの愛称)にも火がつくだろう。
スターン・ジョンのデータ
代表デビュー:1995年2月
キャップ数:92
代表ゴール:64
コメント:「僕たちは自分のほおをつねっているよ。夢は現実になる。」
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