準々決勝ポルトガル戦に向けて、選手と監督のコメントです。
--------------------------------------------------------------
●ハーグリーブス
(AFP)「僕たちにはプレースキックのスペシャリストが何人もいる。スティービー・G、ランプス、ベックスがね。どこと対戦したって、PK戦になったらそれは僕たちのチャンスなんじゃないかな。
ドイツ人が英国人よりもペナルティキックがうまいなんて思わないよ。僕はそんなのは見たことがないね。僕は全く迷信なんてものは信じていない。もしPK戦までもつれることになったら、ピッチの選手たちはその重圧を引き受けるし、僕だってもう一度蹴るよ。
こういう大会の準備をするというのは、すごく困難なことだ。努力して、時間をかけて、予選を勝ち上がり、大会に入って----そして突然試合が決まってしまい、次の日には家に帰るんだということに気がつく。
フットボールは時に、とてもハードなものになることがある。(EUROでは)僕たちは次のラウンドに進めることができたはずだったのに、そうはならなかった。道はすごく細く、ほんの小さなことで全てが終わってしまうんだということに気がつくのは、そういう時だよ。
こういうすごい試合でピッチにいる機会を得られるというのは、全てのフットボーラーが夢見ることだ。ワールドカップで勝利するということは、そこに23人の選手たちがいるということだよね。だから、右サイドバックだろうと、中盤の底だろうと、ベンチで90分間試合を見ることになろうと、僕は気にしない。」
●ルーニー
(BBC)「(怪我のために)自分はここにいられないだろうと思ったときもあった。悪い時期に怪我をしてしまったよ。
ただ怪我を治して自分をフィットさせたいとだけ考えて、僕はなんとかそれをやって来た。それが順調に進んできたことがうれしいよ。僕は、自分がポルトガルで見せたあの調子を取り戻せたと信じている。この大会ではもっと調子を上げていけるよ。
毎試合、そして練習毎に、僕の調子は上がっている。願わくば、試合中にも調子を上げて行きたいね。
もしも僕が2004年にもあのまま好調でいられたら、何が起こっていたかは決して誰にもわからない。あのリスボンでの試合は結局PK戦まで行って、僕たちは不運だった。うまく行けば、僕たちは今回は上に抜け出すことができるだろう。
僕は今、2時間だってプレーできると思うよ。調子はいいけど、でもそれは監督が決めることだからね。僕は、自分が重要なゴールをあげていいころだと思う。うまく行けば、それは土曜のポルトガル戦でやってくるだろう。ファーストゴールが早く欲しい。でも、僕たちが勝ち続けている限り、それで悩んだりはしないけどね。大会を勝ち進んで行ってワールドカップで優勝できたら、たとえ自分が無得点でも、僕は本当に幸せだろうね。
1人で前線でプレーするということは、僕により規律が必要だということだと思う。相手DFをこっちに引っ張っておく、それはきつい仕事だよ。
前線で1人でプレーするということは、中盤の選手によりチャンスを与える。彼らが得点をして試合に勝ち続けている限りは、僕は心配したりしない。
●エリクソン監督
(BBC)「我々が勝つと固く信じています。我々は2年前よりもいいチームになっています。それが私に自信があり、選手たちも自信がある理由ですよ。
別に、この試合が私とスコラーリとの戦いだとは感じていません。そんなことは私の頭の片隅にもありません。(両監督が比較されることについて)全く気にしません。私はこの仕事をもう30年もやって来ましたから、新しいことは何もありません。試合に負けるときはいつでも、何かしら監督の間違いというのがあります。私はそういう中で生きており、自分は決して変わらないでしょう。
私はずいぶん昔に、イングランドはワールドカップでいい成績を残せるだろうと言いました。我々は今準々決勝に進んでいます。私は、我々はもっとやれると思いますし、もっといいプレーができると思います。そして、もっと長くここに居続けることができると思います。
私がこの仕事を終える前に、準々決勝よりもずっと先へ進みたいですね---そして全てのイングランドファンは、彼らのチームがもっと先へ進むのを見るに値する存在です。
(勝ち進んでいるにもかかわらず、プレー内容を非難されていることについて)私は気にしていません。我々は今準決勝へ進むチャンスを得たんですから、気にしませんよ。
我々は試合ごとに改善していくことができます。みなさんはまだ我々のベストを見ていません。土曜にはそれをお見せしたいですね。」
--------------------------------------------------------------
EURO2004でも準々決勝でポルトガルと対戦したことで、プレスは「因縁の対決」として取り上げているようです。あの時は、それまで絶好調だったルーニーが試合中に骨折して早々に交代し、同点で延長へ。延長後半、リードされて絶体絶命の時、コーナーキックからのボールをテリーが頭で落として、ランパードがそれを反転してシュート!気持ちの入ったすばらしいゴールでした。
PK戦はハーグリーブスも蹴っていましたね。ペナルティスポットを何回も足で踏みならしている様子がすごく緊張しているように見え、見ていてハラハラしたのを覚えています。しかし彼はきれいに決めてくれました。
ハーグリーブスは「PKのスペシャリスト」の筆頭にジェラードをあげていますが、確か今シーズンは何回かPKを外して「もう多分2度とPKは蹴らないだろう」と弱音を吐いていたような・・・。でもFAカップ決勝は余裕で決めていたから大丈夫ですね。なんにせよ、PK戦は見ているほうも心臓に悪いので、できればその前に勝利を決めて欲しいです。
PR