スペインの
"SPORT"マガジンに掲載された、ラファのインタビューです。スペイン語から英訳されたものを、日本語訳しています。掲載は12月19日ですが、マルセイユ戦後、ユナイテッド戦前のインタビューのようです。
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Diario Sport:オーナーとの間の対立から、あなたの地位が危険にさらされていると言われていますが・・・。
Rafael Benitez:少しばかり誇張されていますね。アメリカ人オーナーはクラブのためのベストを望んでおり、それは私も同じです。言葉の壁と距離の問題がありますので、彼らはテーブルに着いて2、3のことをはっきりとさせたいと考えています。私は、私たちはコミュニケーションのやり方を改善する必要があると考えています。私はとても冷静ですよ。ああいうことが解決し、全てがうまく行くという自信を持っています。
Sport:ビジネスマンがフットボールに加わって来ることで、事態はより複雑になっているのではありませんか?
Rafa:一般的にフットボールでの問題というのは、イングランドの中ばかりではなく、それは金の問題です。多くの利権があり、それは時にフットボールというものに第二の役割を与えます。プレシーズンについて言えば、チームの準備期間にアジアに行くということは以前は考えられませんでした。今は多くの金がそこで動くために、それがされています。フットボールは変わりつつあり、全てが望むように働いているわけではありません。
Sport:今シーズンの調子は、いくぶん波があるようですね?
Rafa:私たちはヨーロッパの戦いで問題を抱えていましたが、チームはリーグでは良いスタートを切りました。それからプレミアで結果が思わしくない悪い1ヶ月を過ごし、同時にチャンピオンズリーグの結果も悪いものでした。その時は我々が小さな危機にあるように見えましたが、チームはリーグで良く挽回しましたし、チャンピオンズリーグではもっと自信を得ています。
Sport:プレミアでは、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーのようなチームが相手の非常に難しい戦いになりますね?
Rafa:リバプールはもう18年もリーグタイトルから遠ざかっており、それには釈明があります。他のチームの経済的なポテンシャルは途方もなく増え続けており、私たちは常に彼らの後追いをしています。今は逆転現象も起こっていますが、私たちはいまだに追い上げの最中です。スタジアムのキャパシティひとつだけで、ユナイテッドやアーセナルは我々よりも3000万ポンド余計に得ていると考えられます。その差を埋めるのが新スタジアムの建設であり、さらに選手の売買について正しい判断をすることです。それが鍵となります。
Sport:メルウッドからあなたはクラブ全体をコントロールできるわけですね。
Rafa:イングランドでの監督の形態というのはそうですが、どのクラブにも専門家たちが在籍しています。監督が出来るのは、スポーツと経済的な問題を混同させないことです。しかし現実として、その動きを止めることはで来ません。常にいろいろな問題に注意を払わねばなりませんし、それは複雑化しています。私は"コーチ"の文化からやって来た人間で、ピッチの上に立って練習するのが好きなんですが、その後オフィスに向かいます。その時間は、ファーガソンのような伝統的な監督と同じく、他の仕事に使っています。
Sport:ここ最近のような論争があっても、あなたはリバプールでの現在の契約を尊重していますか?
Rafa:私はここで実にに快適に暮らしています。自分の契約任期いっぱいはここにいたいと思っていますし、可能ならば延長したいですね。私の家族はここにとても良く適応しており、私にとっては、イングランドのサポーターからの尊敬と評価はすばらしいものです。
Sport:リバプールの人々からのサポートはものすごいですね。
Rafa:インターネットでの40,000人の署名が、私がリバプールの監督を続けることを求めて集められました。オーストラリアやアジアからの署名もありましたよ。世界中の大勢のファンが、クラブのために重要なタイトルをいくつか獲得した監督をサポートしてくれています。
Sport:あなたが、スペイン人選手をあまりにも獲得し過ぎるという批判はありませんか?
Rafa:私たちがスペインのマーケットで非常に活発なのは、そこに広範な知識を持っているためです。ベンゲルがフランスのマーケットに巨額の投資をしているのは彼がそこを良く知っているからであり、モウリーニョが最初ポルトガルの選手たちを何人か連れてきたのは、彼がそこの出身だからです。私たちは、ベストの選手たちを見つけ出すために世界中にスカウトのネットワークを持っています。しかし明らかなのは、優れた選手を一人選ぶというのもひとつのことですが、優れたプロフェッショナルを見つけるということはもっと重要です。一人の人間を良く知るためには多くの情報が必要であり、他の国では得られない情報も時にはスペインでは得られます。
Sport:あなたがトーレスと契約した理由はそこですか?
Rafa:フェルナンド・トーレスの成功は、単に彼の技量によるのではなく、彼のメンタリティ、そして彼のすばやい適応能力によるものです。私たちは、彼の望んでいたもの、彼の求めていたものが何かを知っていました。以前は私たちはもっと少ない資金で賭けをしなくてはなりませんでしたが、今度はもっと多額の資金でそれが可能でした。順位表の中位ではなくチャンピオンを賭けているんですから、私はこういう類のリスクの方が好きですね。こういうチャンスの時のアドバンテージは利用しなくてはなりません。
Sport:あなたの大きなチャレンジは、リバプールでプレミア優勝をすることですか?
Rafa:私たちは今、そこに非常に接近しています。私たちは現在の段階で昨年よりも8ポイント多く稼いでおり、チャンピオンズリーグのノックアウトステージ進出を果たした一方、カーリングカップに勝ち残っており、チェルシーとの厳しい一戦を迎えます。私たちは良い状況にいますが、他のチームも投資をし、進歩し、進化しています。私たちはその差を詰めつつあります。
Sport:あなたの最高の思い出は、CL決勝でのミラン戦に間違いないですね?
Rafa:あの一戦では私たちは懸命なハードワークをしなくてはなりませんでした。思い出せる限り最もエキサイティングな決勝でしたし、あの時のチームの戦力を思い起こせば、私はほとんど信じられません。
Sport:3-0でリードされていたあのハーフタイムに、何が起こったんですか?
Rafa:私の一番の問題は言葉でした。私たちが2-0にリードされた時点で、私はハーフタイムに言いたいことをいくつか書き出していたんです。その後彼らは3点目を決めました。違う言葉でメッセージを発するいうのは難しいものがあります。ハーフタイムにドレッシングルームに入って行きながら私は考え続けており、その時私たちのサポーターの歌声を聞きました。それは驚くべきものでした。彼らは‘You'll Never Walk Alone'を歌っており、他のチームのサポーターならすでにスタジアムを後にしているだろうその時点で、まだ希望を持ち続けていたんです。それが、インスピレーションの明確な源になりました。私は選手たちに、私たちにはスタンドにはああいう人々がいてくれる、全力を尽くさなくてはならないと言ったんです。試合を取り戻すには1ゴールが必要でした。私たちはそれをやりました。あれはすばらしかったですね。
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リバプールのチャンピオンズリーグの次のラウンドで、対戦相手となる可能性があるひとつはバルサである。しかしベニテスは抽選のことを考えたくはないと言う。「対戦相手になる可能性のある相手のことも、私は何も考えていません。自分が決めたり選んだりできないことですからね。あれはくじ引きであり、私はそういうことに関しては現実主義なんです。抽選が決まる前にそのことを考えても無益です。いったん抽選が決まれば、それがどこであろうと倒すことを考えなくてはなりません。」
そうしたことにも関わらず、彼が全く相手に関心はないというこの大会で、ベニテスは非常に豊富な経験を持っている。「対戦相手が5チーム(ACミラン、インテル、バルサ、マドリー、セビージャ)のどこになっても、チャンピオンズリーグの優勝候補であることは間違いないでしょう。しかし私たちと対戦することになれば、私はその意見を考え直すでしょうね。チャンピンズリーグは非常に激しい戦いで、どこが決勝まで勝ち進むか確実に知るのは不可能ですよ。」
そしてベニテスはこう信じている。「チャンピオンズリーグでは、運、能力、効率性が求められます。対戦はたいてい非常に拮抗しており、個人やチームのほんの細部が、最終的な結果に影響を及ぼします。非常に複雑なものですよ。
ベニテスは、チャンピオンズリーグでバルサを撃退するのがどういうことかをわかっている。昨シーズン、リバプールはカンプ・ノウで1-2で勝利し、ホームで0-1で敗戦したにも関わらず勝ち上がりを決めた。
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リバプールはプレシーズンに日本に来ないでもいいですよ(汗)。来年のプレシーズンは北米ツアーをするといううわさもありますね。資金繰りのためとはいえ、やはり本音はやりたくないんでしょうねえ・・・。
今日は間もなくCL抽選、どこに当たろうと強力なチームになりますから、かえって「どこでも来い!」という気分になって気楽ですね(笑)。1位のクラブの方が「アーセナルとリバプールは引きたくね~」と心配しているんじゃないでしょうか。個人的にはできればセビージャは避けたい・・・あのチームを敗退させる役割は、どこか他の所にお願いしたいと思います。
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無題
無題
ただ、2戦目が一試合だけ3/11なのがちょっと残念です。他が決まって余裕の中で、1週間余計にやきもきしなくてはならないのがどうも・・・。
無題
CLインテルに決まりましたね。とても楽しみです。熱いゲームになりそうですね。こういうカードが見れるのがCLの醍醐味ですね。
無題