El Mundo紙に連載中のラファのコラムの、今日6月26日に掲載されたものを訳しました。スペイン語→英語→日本語です。
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スペインは、今夜歴史の新しい一日を迎えます。ロシアとの再戦に、私たち全員が同じ結果を望んでいます。ルイスは彼のフェネルバフチェへの就任に関するニュースを全て一旦置いておき、同じチーム、同じプレースタイル、同じ結果を繰り返すことが可能です・・・さらに選手たちは、初戦の4-1の結果に自信過剰にならないこと、そして今日のウィーンに予想される高い気温と向き合う準備をすることで、しっかりとしたメンタリティで試合に挑みます。
私たちが迎えるロシアというチーム、彼らは大会が進むに連れて強さを増し、彼らの長所、楽しく攻撃的なプレースタイルとライバルに優るフィジカルコンディションを基礎とした長所を生かして、準決勝までたどり着きました。ロシアリーグのシーズンがスタートしてからそう長くは経っていないということ、そして彼らの選手のほとんどがそのリーグでプレーしているという事実が、少し力になっています。
戦術上の見地でいうと、スペインは、ロシアの長所を打ち消すためには試合をコントロールしなくてはなりません。スペインは、これまで彼らがやって来たようにポゼッションをしてボールを支配しなくてはなりません。そうすることで走る距離が減り、疲労も減ります。最大の脅威は、ボールを相手に与えてしまった時にカウンターアタックを受ける可能性です・・・彼らは通常、左サイドのユーリ・ジルコフ、アンドレイ・アルシャビンの2ライン間での創造性、そしてロマン・パブリュチェンコの絶え間ない脅威を使って非常に良いプレーを演出します。
スペイン選手のモチベーションと和に疑問の余地はありません。中核となっている彼らの考え方は非常にはっきりとしており、彼らは自分たちがあらゆる瞬間において何をすべきかわかっているようです。それは、繰り返しますが、この困難な試合に立ち向かうにあたって私たちを楽観的にしてくれるものです。おそらく、常にそういうものですが、グループとしての強さの方が、ある一瞬の特定の選手よりも決定力を持ちます。ある日はそれはビジャであり、別の日はトーレス、最後はカシージャス・・・私はイタリア戦のマルチェナとセナのすばらしいレベルのプレーが本当に気に入りました。しかし、私たちはルイスの功績、このコンパクトな選手たちのグループを融合した功績を称えなくてはなりません。
そして私は再び、日程表のことに触れます。既にグループステージで戦ったチーム同士の対戦が再び繰り返されるというのは、単純におかしなことです。 私には極めて単純なことに見えますが、トーナメントをクロスさせて、準決勝までは新しい対戦になるようにすべきでした。
ところで、私たちの側の歴史に基づいて語るならば、私たちは楽観的になるべきでしょう。これまで私たちがEUROで準決勝まで勝ち上がったことは2度あります。最初はスペインがホスト国だった1964年です。私たちはハンガリーを破り、その後の決勝にも勝利し、偶然にも相手はロシアでした。
2度目は、終わりはポジティブなものではありませんでした。フランスでの84年大会で私たちはデンマークを破ったのは事実ですが、パリでの決勝でフランスに敗戦しました。3度目は、今日のロシア戦も、その後の決戦でも私たちがしくじらないことを期待しましょう。
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普段は自分のチームが得点しても絶対に笑顔を見せないラファの、母国のチームに対する期待がにじみ出た文章だと思います。スペインはきっと盛り上がっているんでしょうね。今日勝てば決戦の相手はドイツ。さすがのここぞという時の勝負強さを彼らは見せつけましたが、ロシアに勝てばスペインにも大いに弾みがつくでしょう。しかし満身創痍のトルコのプレーはすごかった・・・!彼らのメンタルの強さと技術の確かさは一級品です。
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