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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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Guillem Balagueのオフィシャルサイトに、セスク・ファブレガスのイタリア戦後に行ったインタビューが掲載されています。レッズには関係ないんですが、おもしろい内容だったので訳してみました。
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(パート1)
Guillem Balague:あなたのパパは、あなたが5番目のペナルティキッカーだとは思わなかったそうですね・・・

Cesc Fabregas:僕の家族にとってはとても難しい瞬間だったに違いないね。パパが仕事の都合で来れなくて、みんなは家で試合を見ていたんだ。実際にピッチにいるよりも、テレビで見ていたほうが心臓に悪かったのは間違いないと思うよ。
Guillem:5番目に蹴るのはあなた決めたんですか?

Cesc:いや、監督がピッチに来て名前を言ったんだ。僕は15歳の時以来PKを蹴ったことはなかったんだけど、この1本を決められると強く確信していたよ。

Guillem:ルイス・アラゴネスは、あなたが長い間蹴ったことがないのは知っていたが、あなたの蹴り方とその信頼性を確信していたと語っています。あなたがあの重要なPKを蹴る人間に選ばれた理由はそれですね。

Cesc:自分が5番目のキッカーだと聞いた時は、すぐにそれが試合を決める1本になるだろうと思った。どんなことでも起こり得るけど、僕が子どもの頃から、5番目のキッカーというのはいつでも鍵になっていたと思う。僕は冷静だったよ。僕たちはPK戦の練習をしていたし、それはとても良いアイディアだった。

Guillem:ペナルティスポットへ行きながら、あなたは何か独り言を言っていましたね。

Cesc:こう言っていたんだ・・・「皆に見せてやる、皆に見せてやる」ってね。

Guillem:あなたの価値を?

Cesc:この一流の選手ぞろいの強力なチームの中で、自分の場所を取るというのはとても難しいよ。僕はルイスがくれるチャンスを使おうとしている。大勢の人たちが僕の能力を信頼していないことは知っているし、僕はあのPKが、自分の肩に重い責任を負うことが出来ることを世界に見せるチャンスを、人生が与えてくれたんだと思ったよ。僕はその準備が出来ている。僕は皆に、彼らが僕を頼りに出来るというところを見せたかった。僕がベンチにいること、僕のパフォーマンスについていろんなことが言われて来た。1ゴールでは大きな意味は持たない。でも僕にとって、あの瞬間、ボールに向かって歩いて行って蹴ったあのやり方・・・あれはこれ以上ない大切なものだった。

Guillem:あのゴールは大きな意味を持っていましたね、セスク。

Cesc:チームにとって、母国にとって、そして僕にとっても重要なものだとわかっていたよ。正直言って、土曜には何もかもがうまく行った。僕は自分のポジション、深い位置からプレーを始めた。とてもやりやすく感じたし、たくさんボールに触り、ワンツーを狙い、イタリアを驚かせようとし、ペナルティボックスに侵入した。僕の周りにいるような仲間たちと一緒にプレーするのは、すごくやりやすいよ。

Guillem:あなたは、まだ何か自分が証明しなくてはならないものがあると感じていますか?

Cesc:僕はただ、チームの力になりたい。試合の最後の30分だろうと残り5分だろうと、全くプレーしないとしても、それがチームにとってベストのことなら僕は構わない。僕はスペインと自分のチームの栄光を望んでいるよ。ルイスは僕を5番目のキッカーに選ぶことで、信頼を示してくれた。それは僕にとって大きな意味を持つ。

Guillem:蹴りたい場所に正確に蹴れましたか?

Cesc:練習では普通ゴールキーパーの右側に蹴るんだけど、彼がジャンプした方向を見て瞬間的に違う方に蹴ったんだ。

Guillem:ブッフォンについて、どこに蹴ったらいいかという情報は得ていましたか?あなたたちのほとんどが、おそらくは彼が背の高いキーパーであることを考慮して低い位置に蹴っていましたね・・・

Cesc:そうでもないよ、みんなそれぞれのスタイルがあるからね。僕たち全員が、入らなかったグイサも含めてうまく蹴ったと思う。

Guillem:カシージャスは、万一誰かがどんな疑問を持っていたとしても、彼の能力を見せつけましたね。

Cesc:彼は世界最高のゴールキーパーだし、それを証明する必要はどこにもなかったよ。でも君の言うとおり、例えどんな疑問があったとしても、そういう人たちも今は認めるはずだ。彼は世界のフットボールで最も大きな存在感を持つ選手の一人だし、これからもっとたくさんの記録を破るだろう。彼はまだ若いんだ。彼のような選手が同じチームにいるのはすばらしい喜びだよ。スペイン代表とやる相手チームには多くのチャンスはないけど、彼らがゴールに迫ってきた時は、僕たちは人数をかけて守らないから、彼の僕たちを救うインスピレーションが必要なんだ。人々は彼が幸運なんだと言うけど、僕はそれは運じゃないと言うよ。彼はすばらしい選手だ。

Guillem:ブッフォンとは話をしましたか?

Cesc:直接彼とは話していないけど、イタリアの選手とは大勢握手をした。ああいう選手たちと、こういう拮抗した試合を戦うというのは名誉なことだ。彼らは最後までファイトした。こういう大きな大会の中ででプレーしたいと夢見るような試合だったよ。

(パート2)

Guillem:ジンクスの終わりでもありました。スペインは、準々決勝、88年間イタリアに勝利していないこと、PK戦というメンタルの壁を乗り越えました・・・

Cesc:そう?それはほとんど、プレスの話題や、人々がバーで話しているようなことだったよ。僕たちの気持ちの中にはそんなことはなかったし、試合に入って行くことに何の影響もなかった。僕たちは、これは勝たなくてはならない試合なんだと、それだけを考えていたよ。

Guillem:イングランドの人々は、スペインはイタリア戦で醜いプレーをしたと考えています。あなたもそんな風に思いますか?

Cesc:僕たちは醜いプレーはしなかった。僕たちは良いプレーをした。カウンターで危険を生み出していたよ、後半は特にね。相手はルカ・トーニへのロングボールとセカンドボールを狙っていたけど、僕たちはボールを足元に持ち、パスを繋いだ、それが僕たちのアイデンティティだ。PK戦に入る前に勝っていておかしくなかったよ。

Guillem:あの後のドレッシングルームの雰囲気はどうでしたか

Cesc:国王に会って、全員が幸福感に浸っていたよ。あの時はスペイン中があそこで祝っているような感覚だった。でも僕たちはまだ何もやってはいない。ロシアがグループステージで対戦したのと同じチームだと考えるなら、それは大きな間違いだよ。

Guillem:バルセロナでは、異なる民族間に存在するネガティブな感情という伝説に終わりを告げるセレブレーションがありました。

Cesc:カタルーニャの僕の村では、みんなが通りに出て行ったよ。僕たちはこれまで何も勝ち取れず、人々はその理由として何か説を作らなくてはならなかったんだ。つまらない説をね。僕たちがやらなくてはならないのは、勝利することで皆に成功を感じさせること、それが全てだよ。

Guillem:ロシアは、ある意味であなたにスペインを思い出させませんか?

Cesc:そうだね。彼らは若く、野心的で、とてもバランスが取れていて、攻撃的で、最初の1分から常に勝利を狙っている。美しい試合になるだろう。僕たちは自分たちのスタイルをキープし、自信を持ってやるよ。そしてもしも僕たちが初戦と同じぐらい効果的にやれれば、決勝に行けるだろう。

Guillem:このヨーロッパ・チャンピオンシップで、あなたは何を学びましたか?

Cesc:もっと忍耐すること、自分の時を待つことを学んで来たよ。僕はベンチでとてもナーバスになり、その間ずっとプレーしたいと思っている。でも、この新しい役割を通じて自分が成熟しつつあると感じている。少し時間はかかったけど、僕はその重要性を理解しているよ。

Guillem:イングランドの話に戻って、アデバイヨルとフレブがフラミニのようにチームを去るのではという噂を、あなたは信じているでしょうか・・・

Cesc:フレブについては、はっきりしたことは何もわからないよ。でも、そうなったとしてもどうってことはない。僕たちは強力なチームなんだし、監督の下した決断を信頼しなくてはならないんだ。

Guillem:あなたのようなリーダーは、他のチームでは夏の間クラブや監督にもっと要求をしています。

Cesc:僕は彼らに何かしろと要求するような人間じゃないんだ。競争力のあるチームの一員でいたい、僕の野望はそれだけだよ。

Guillem:クリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドを去ったら、あなたたちの助けになるかもしれませんね。

Cesc:昨シーズンはとても拮抗した戦いだった。クリスティアーノがマンチェスター・ユナイテッドの成功のキーマンになり、彼らは自分たちの達成したものをとても誇りに思っているはずだ。もし彼が去っても、彼らは間違いなく他の解決策を見つけるよ。そして、僕たち、チェルシー、リバプールが彼らとの戦いに備えることも僕は想像できる。

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15歳の時以来PKを蹴っていなくて、あそこであの場面で、ブッフォンが先に動くのをしっかり見て決めるとは・・・本当に恐るべき小僧です。爺ちゃんも思い切りました。選手に対するモチベーションコントロールのうまさが垣間見えます。
セスクはこの大会で確実に一つ成長するでしょう。プレミアファンとして嬉しいです。アーセナルは来季もやっかいな相手になるでしょうが、リバプールも負けていられません。
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無題

リバプールの選手を除けばプレミアで一番好きな選手がセスクなので、彼の活躍は素直に嬉しいです。
あの若さでアーセナルの新しい象徴というのは並大抵のことではないですね。
真面目そうな顔して結構えげつないこともやりますが、その負けん気の強さがまたいい。
決勝では是非セスク→トーレスのラインでの得点シーンが見たいですねぇ。

無題

>フリークスさん
おお、仲間です!私もリバプール以外ではセスクが一番好きで、彼の成長を見ているとワクワクします。今日のグイサへのラストパスときたら、もうね~。決勝ではあれをトーレスにやって欲しいですね!
このインタビューを読んで、彼の気持ちの強さが見えました。まだ若いのでそれがちょっと斜めの方に出ることもありますが(笑)、ああ、キャプテンもあの頃はそうだったよなあ、なんて思ったりします。
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