公式HPに掲載された、マルク・ゴンザレスのインタビューです。
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Liverpoolfc.tv:まず最初に、ハムストリングの様子はどうですか?
Mark Gonzalez:今はよくなったよ。週末にはプレーに戻れることを願っている。
Liv:試合に連続して出場しはじめたちょうどその時に怪我をしてしまったというのは、フラストレーションを感じたでしょうね。
Mark:ものすごく。僕は以前、この場所に慣れる一番の方法は、数試合続けて出場することだと言った事がある。PSV戦ではいいプレーができていたと思うから、交代しなくてはならなくなってすごく悲しかった。
Liv:怪我をするちょうど前に、あなたはリバプールファンに、自分が新しい環境に慣れるまでもう少し時間が必要だから我慢して欲しいと言っていましたね。アンフィールドに来て以来大きなプレッシャーを感じていますか?
Mark:それほどでもないよ。人々がいろいろと話し始めたらそれはわかるけど、それが必ずプレッシャーになるというわけじゃない。僕はイングランドに初めてやって来て、イングランドのフットボールは全く違っている。それにすばやく慣れて落ち着かなくてはならないことはわかっている。プレッシャーを感じたから、もっと時間がかかった人たちに尋ねてみたけど、慣れるまで時間がかかるのは当たり前のことなんだと感じたよ。
Liv:リバプールでのプレッシャーは、あなたがこれまで経験してきたものよりも大きい?
Mark:うん、もちろん。ここはビッグクラブだ。しかし、イングランドフットボールに合って慣れることができれば、すぐにチームですごく重要な選手になれると僕はわかっている。
Liv:それでは、私たちはいつベストのマルク・ゴンザレスを見られるでしょう?
Mark:願わくばすぐに。でも、明日とか2、3ヶ月以内とか言えないな。わかりっこないよ。物事に慣れるには時間がかかるんだ。
Liv:ここに来てもう数ヶ月がたちましたね。あなたが慣れるようにどの選手が手助けしてくれましたか?
Mark:誰かが助けてくれたなんてもんじゃないよ。ここはまるで大きな家族みたいだ。スタッフ全員と、ファンまでもが自分が家にいるような気持ちにさせてくれるんだよ。初めてここにきたとたんに、自分はチームの一部なんだと感じられた。すばらしい友人たちもできたけど、落ち着く上で一番の方法は、ピッチで良いプレーをすることだと思う。僕は何人かの選手に、どこに住んでいるか尋ねているんだ。静かな場所にいるというのは重要だからね。僕は外に出て行くのが好きなタイプの選手じゃないんだ。家にいて、ベッドで寝ているのが好きなんだよ。
Liv:あなたの携帯にリバプールのどの選手の電話番号が入っていますか?
Mark:ルイス、ペペ、ボロ、ファビオだと思う。良い友人が何人かいるよ。ボロもその一人だ・・・彼はいい奴だよ。ルイスもそうだし、でも僕はどんな人とも仲良くやっていける人間なんだ。スティーブン・ワーノックとは、お互い怪我をしている間に仲良くなった。一緒にリハビリをしながら笑い合っているよ。ヨン・アルネ・リーセとはよく部屋が一緒になる。彼はいいルームメートだよ。彼らはみんないい仲間たちだ。ああそうそう、僕はジャーメインの番号も知っている。僕は車で彼を練習に乗せて行くからね。今の所は同じアパートの建物に住んでいるんだ。
Liv:カーステレオを操作するのは誰ですか?
Mark:僕。CDを持ってきていいよと彼に言ってるんだけど、持ってこないんだ。僕はダンスミュージックを聴くんだけど、すごいハードなやつではないよ。彼が好きかどうかはわからない。好きでないとしたら辛いだろうけど、僕の車だからね!彼はR&Bみたいなジャンルを聞いている。
Liv:彼はガソリン代を出してくれますか?
Mark:(笑)いや!
Liv:どんなチームにも騒がしい選手と静かな選手がいますよね。あなたはどちらですか?
Mark:僕は静かな人間ではないね。冗談を言って笑ったりするのが好きだ。もちろん仕事中はまじめに仕事するけど、ピッチの外では冗談を言うのが好きだよ。今の所は多分、親しい仲間内だけでは騒がしい人間だね。ひょっとしたら、まだ全員を十分に知っているわけじゃないから、ずうずうしくなれなくて彼らの中では少しシャイになっているのかも知れない。
Liv:ここに南米からの選手がいることは助けになっていますか?
Mark:そういうわけでもないな。南米人同士だけで歩き回ったりしていないし、スペイン人同士でかたまっているということもない。新しいクラブに慣れるということは、その人間次第だ。僕は英語が話せるから大丈夫だよ。
Liv:私は残念ながら悪いニュースを聞きました。クリスマス前にこのウェブサイトで「ジェイミー・キャラガー・アウォーズ2006」が発表される予定です。遺憾ながら彼はあなたにワーストヘアスタイル賞を授与しました。お気持ちは?
Mark:僕は彼の考えに敬意を払うけど、きっと彼は本気で嫉妬しているんだと思うよ!僕は皆が言うほどそんなに髪形に気をつかってないよ。数ヶ月ごとにヘアスタイルを変えるのが好きなんだ。
Liv:モヒカンの次はどうします?
Mark:考え中!
Liv:ホームシックになったことは?
Mark:最初の頃は、多分ね。でも、僕は13歳でチリの首都でプレーするために家を離れたから、早いうちからそういうのに慣れているんだ。スペインに行ったのは19歳の時だったかな。あの時はもうちょっと複雑だったけど、本当に好きなことをやっているんだからと思わなきゃね。今はもう成長した大人だから、あんまり家を恋しがってられないよ。
Liv:ご両親はもうお帰りになりましたか?
Mark:ママと兄弟がこっちにいる。クリスマスにはパパと他の兄弟とおばあちゃんのところに帰るんだ。すばらしいだろうね。今回は僕がチリ以外で過ごす初めてのクリスマスになる。今まで他の国では10日間の休暇があったからね。
Liv:七面鳥を食べたことは?
Mark:イングランドでは七面鳥を食べるの?
Liv:ええ!
Mark:ママにできるかな!
Liv:あなたのお父さんはフットボーラーだったんですよね。
Mark:うん、でも僕は彼のプレーを見たことがない。彼は1983年に引退して、僕が生まれたのは1984年なんだ。彼はチリと南アフリカのいくつかのチームでプレーして、代表でもプレーした。右サイドバックだった。
Liv:あなたは彼よりもうまいですか?
Mark:そんなこと言えないよ、でも僕のほうが多くのことを成し遂げたとは言えるかもね。
Liv:あなたはチリ代表でプレーするのを止めていますね。いつかは代表チームに戻りますか?
Mark:うん。今すぐにはプレーしたいとは言わない。僕は代表チームの監督や何人かの人たちと解決しなくてはならないことがある。すごく複雑なんだよ。僕は監督との個人的な問題で国の代表を離れた。もしも戻るとしたら、それは僕の家族と僕自身のためで、他の誰のためでもないだろう。
Liv:なぜあなたは、南米のビッグクラブに行く代わりにヨーロッパへ来ることを選んだんでしょうか?
Mark:南米のクラブにいては将来はないからだ。ボカ・ジュニオールやリバープレート、ブラジルのいくつかのクラブならあるかもしれないけど、それだけだ。ヨーロッパなら大きな大会でプレーするチャンスがもっとあるし、多くの人々に自分を見てもらえる。
Liv:私たちはプレミアシップが世界一のリーグだと思っているんです。あなたはこことラ・リーガの両方でプレーしましたね。どちらがベストですか?
Mark:2つのリーグは全く違っているけど、僕はイングランドを選ぶ。僕がここにいるからじゃなく、フィジカルでもっと速さがあるからだ。僕は速いフットボールが好きなんだよ。スペインにも良い選手たちはいるけど、リズムはとても遅い。
Liv:ファンは比較してどうですか?
Mark:ここの人々は、他のどこよりもフットボールを生きがいにしているよ。声は大きいし、たとえチームが勝っていなくても空っぽのスタジアムなんか見たことがない。スペインでは時々、2、3試合勝てないとサポーターは見に来なくなるんだ。チリではもっとひどい。僕は今夢の中で暮らしているよ。
Liv:ワークパーミットの問題があなたのリバプールへの移籍を遅らせたことには憤慨しましたか?
Mark:うん。僕はパーミットに問題が起こるなんて全く考えていなかった。彼らは、チリがランキングの上位70位にいないことを理由に却下したんだ。待っているのはすごく長い1年だったけど、ラファが常にすごく気に掛けてくれていたから嬉しかったよ。僕はいつも、自分がやっとリバプールに来れたときのことを考えていて、そしてとうとうここにいる。
Liv:その年の間、ラファはあなたとコンタクトをとっていたんでしょうか?
Mark:うん、彼は手術の後僕に電話をくれて、状態はどうか、そしてモチベーションはどうかを尋ねてきた。正直言って僕はあの時怪我のためにモチベーションがすごく高いわけではなかったんだけど、彼がそれを変えてくれたよ。
Liv:ピッチの外に話題を移しましょう。もう家は買いました?
Mark:うん。もう場所は見つけて、10日以内にそこに引っ越すつもり。ルイスとボロ、ペペの隣なんだ。
Liv:一人で暮らすんですか?
Mark:いや、年上のいとこと一緒に。
Liv:彼があなたの面倒を見るんですか?食事を作るとかそういうことを?
Mark:うん!彼はすごく料理がうまいんだよ。
Liv:どんな料理をするんですか?
Mark:チリ料理。スペイン料理とすごく似ているんだ。僕はイギリス料理があんまり好きじゃないんだよね。
Liv:空いた時間はどんな風に過ごしていますか?
Mark:僕は自分のPSPを持っている。今度「Medal of Honour」を買うつもりだよ・・・戦争ゲームなんだ。仲間の何人かはもう持っていて、全員が買って一緒にやろうと言ってる。フットボールのゲームはあんまり好きじゃなくて、アドベンチャーゲームのほうが面白い。考えなきゃならないゲームのほうが好きなんだ。
Liv:他のスポーツはやりますか?
Mark:うん、テニスをやる。あんまりうまくないけどね。プレシーズンにはフィジオのVictor Salinasとプレーしたけど、スコアは言わないよ。釣りも好きなんだけど、リバプールのどこでできるのか知らないんだ。仲間の誰も釣りが好きじゃないようだね・・・すごく変だよ。僕はいつもパパや兄弟と一緒に釣りに行っていたんだけど。
Liv:私たちはいつも、LFCで自分の5対5のチームを作るとしたら誰を選びますかと聞くんです。あなたの場合は?
Mark:ペペ、キャラ、スティービーを選ぶよ。自分も入れていいの?
Liv:あなたのチームですよ、マーク。
Mark:OK、僕。それからストライカーは・・・ロビーかクラウチーのどっちか。ロビーで行くよ。
Liv:あなたはリバプールのファーストチームの中で自分が一番速いと言っていましたが、ポール・アンダーソンとはもうやってみましたか?彼はかなり速いですよ。
Mark:彼は速いけど、僕は彼を負かせると思うよ。どっちにしても、証明するためには一回競争してみなきゃならないだろうね。
Liv:練習中に、タックルに来て欲しくないなと思う選手はいますか?
Mark:シャビと、それからキャラもそうかな。
Liv:何か縁起かつぎをお持ちですか?
Mark:特にないな。でも、前半と後半のキックオフ前には必ず‘Vamostata’と言う。「さあ行こう、おじいちゃん」という意味なんだ。彼は今天国にいるけど、僕にとっては守護天使みたいなものだよ。
Liv:最後に、あなたのフットボールでの究極の野望は?
Mark:(しばらく考えて)野望っていうのはあんまりない。2005年のチャンピオンズリーグの優勝を見て思うのは、あれがもう一度できたら夢が現実になるだろうってことだね。
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