トーレスのオフィシャルサイトより、AS紙のインタビュー記事です。
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AS:グローインの負傷、膝の手術と、どうも怪我についていませんね。今の時点での状態はどですか?
Torres:これまで怪我に関してはあまり運に恵まれてはいないけど、これだけ試合数が多くて、何年も休みなしで、プレミアリーグの要求に支払う代償だよ。アトレティコでは、僕はこういうペースには慣れていなかった。それと付き合っていく方法を学ばなくてはいけないね。試合数の多さから起きる負傷で、何か間違ったことをしているために起きているわけではないんだ。
あなたの不在はピッチ上のチーム状態に影響を及ぼしますか?
チームから離脱していて、プレーできないというのは厳しいよ。フルフィットネスまで回復できている感覚じゃないというのも、きついね。こういう重要な年であればなおさらだ。僕は今シーズンを楽しみにしていたんだ。僕たちはリーグ優勝を叫びながらシーズンインし、いつものようにチャンピオンズリーグタイトルも狙い、そして南アフリカワールドカップでシーズンを締めくくる。夢のシーズンになりそうな感じだったのに、実際はこんな風に変わってしまった。絶望したりフラストレーションを感じたりしたことも、何度かあったよ。僕はこのことを考えて何時間も過ごしたけど、いつも僕は状況のポジティブな面を見つけようとしているんだ。今は、僕たちがヨーロッパリーグで優勝し、4位でフィニッシュできるかどうかに目を向けよう。その後は、僕たちが最高の位置を競い合えるように、能力ある選手たちを何人か連れて来られるかどうかだね。
あなたはタイトルを勝ち取るためにアトレティコを離れました。フットボーラーとして成長し、今はワールドクラスの選手と認められています。まだ優勝杯は手にしていませんが・・・
その通りだよ、でも幸運なことに僕はスペイン代表ではタイトルを獲得できた、僕たちのスタイルでね。僕がアトレティコを離れた主な目的は3つあった。他のリーグで自分がプレーできること、重要なクラブでプレーできること、最高レベルで競い合えることを証明したかった。文句は言えないよ。トップ4でフィニッシュするために闘うことがどんな感じか僕はわかっているし、リバプールに加わるまでこういう経験は決してしたことがなかった。僕はまだ優勝杯を勝ち取ってはいないけど、そこへの飢えと挑戦は今もとても大きい。タイトルは一度にどっとやって来るかもしれない。そうなってくれることを、僕は本当に願っているんだ。でも現実の状況は、僕はスペインでそうだったようにまだ一つもタイトルを獲得していない。しかし自分の決断に後悔はしていないよ、全くね。僕にとってフットボールはこれまでずっと、とてもすばらしいものだった。
タイトル獲得は、あなたにとって必須のことですか?アトレティコでは全くそれができず、同じことが再び続いていますが・・・
一番大事なのは認められること、そして敬意を示されることだと僕は学んで来た。代表に出た時や、クラブでヨーロッパや他の国へ遠征した時、僕は認知されるようになったよ。ファンの敬意や賞賛がひしひしと感じられる、それは言葉では言い表せないものだ。
スペインから出た時は、そういう認知はアトレティコ・マドリーファンからだけでした。
その通りだよ。でもヨーロピアン・チャンピオンシップがあって、僕ははるかに認知されるようになった。この間の夜のサン・ドニ・スタジアムでは、僕が出て行く時にスコアボードに名前と番号がコールされて、スタジアム全体が沸いたよ。予想もしていなかったことで、それはリバプールのようなクラブでプレーしているからこそ得られるものなんだ。僕はこのクラブに大きな借りがあるし、歴史あるクラブの一員であることを誇りに感じている。新記録を作り続けたいし、これからの年月のうちには・・・自分が最終的にいくつのクラブでプレーすることになるかはわからないけど・・・自分がプレーした全てのチームを振り返って、リバプールでプレーしたことが自分が最も誇りにしているものの一つだと言うだろうね。
もしリバプールがチャンピオンズリーグ出場権を逃したら、あなたは移籍しますか?
その可能性について話すのはまだ早過ぎるけど、僕は自分たちがトップ4で終えられると心から信じている。でも来季にチャンピオンズリーグでプレーするということは、僕にとっては最重要ではないんだ。もっと重要なのは、クラブがチームを強化する選手を獲得して、戦力補強のために最大限の努力をしてくれることだ。タイトルを競い合うためには、僕たちには4、5人のトップレベルの選手が必要だ。今いるよりも優れた選手たちがね。僕たち全員が、ポジションを獲得するためにもっと厳しく、歯を食いしばって闘わなくてはならなくなるだろう。補強をせずに、トップ4のために戦い、来シーズンまたトップ4をめざすことにどんな意味があるだろう?来シーズンは、僕はプレミアリーグのタイトルを賭けて、チャンピオンズリーグのタイトル、あるいはヨーロッパリーグのタイトルを賭けて闘いたい。でもそうなるためには、僕たちには新しい選手の獲得が必要だ。自分が去ることを話すのはまだ早すぎる。でも僕には今年と、さらにあと3年の契約が残っている。
あなたは本物のリバプールの選手と言われ、同じことをアトレティコ・マドリーでも言われていました。アトレティコのファンは今もあなたに大きな尊敬を抱いています。マンチェスター・ユナイテッドであなたがプレーするという可能性は、レアル・マドリーでプレーするようなものでしょうか?
いや、でも僕は移籍し、リバプールにとても大きな借りがあることは明かだよ。ここでとても幸せだし、ファンは僕をまるでこの町で生まれ育った選手のように扱ってくれている。僕の将来については、ここリバプールにあることを願っているよ。僕たちのファンは、タイトルを祝うのに値する。このクラブは、栄光を再び獲得するのに値すると僕は思っている。でも彼らは、現時点の僕たちがそのゴールからはるかに遠いところにいるとわかっている。ファンは、自分たちの選手が出て行ってしまうのではないかと心配している。選手たちが出て行くのではないかと不安を抱き始めたら、それは問題だよ。それはクラブが前進していないという兆候だからね。でも、僕はリバプールではそうはならないと信じている。クリスティアン・パースローがクラブに来てから、僕たちは大金を払ってくれる新スポンサーを獲得して、その額はレアル・マドリーに匹敵するほどだった。これは、物事が前進している兆候だと思う。
あなたはラファエル・ベニテスが去るだろうと思いますか?
正直言って僕にはわからないけど、彼も契約下にある。ラファが決めることだ。
アトレティコはコパ・デル・レイ獲得の可能性があり(決勝進出)、ヨーロッパリーグでも好調です・・・
ちょっとずつクラブは進歩しているね。でも道はまだまだ長い。クラブはスペインで3番目の位置に復帰するために戦っている。アトレティコにはタイトル獲得の可能性がある、それはファンにとってはものすごく大きなことなんだ。特にこれだけ長く待ったからね。でもクラブは、カップ戦での勢いをリーグ戦に持ち込む必要がある。リーガのタイトルまでまだまだ道は長いけど、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できれば、それはアトレティコの良い時代への復活になるだろう。しかし、毎年それを維持し続ける必要があるだろうね。
彼らのファンが、またマドリーのネプチューンの噴水でタイトルを祝うことができたら、すばらしいでしょうね・・・
うん、彼らは再びそういうタイトルを祝うに値するよ。特に、これだけ長く不遇の時を過ごしたんだからね。彼らはトロフィーに、カップタイトルに値する。最近はクラブはチャンピオンズリーグに出場するようになり、アトレティコは再び成功への正しい道を進んでいる。上手く行けば彼らはカップを掲げ、上手く行けばもっとタイトルへの欲望が増すだろう。
ラ・リーガはスコットランド・プレミアリーグと非常に似ています。タイトルを獲得するのは2チームだけ、レアル・マドリーとバルセロナの戦いです。
うん、レアル・マドリーとバルセロナの2チームと、それ以外のチームの差はものすごく大きい。でも二つのチームの資金力が、ラ・リーガを2チームだけの争いにしているんだ。バルセロナがさらに頭一つ抜けていると僕は感じているけど、レアル・マドリーも同じように突出している。でも、マドリーは今歴史上最強のバルセロナと向かい合っている。今年のタイトル争いは終盤戦まで来ていて、レアル・マドリーがチャンピオンズリーグから敗退した今、彼らのリーグタイトルのチャンスが増したのは間違いないね。
あなたとセスクがスペインに戻るのではといううわさがあります。2人とも戻って来るんでしょうか?
それはわからないよ。セスクがそうしたいのかどうかはわからないし、それは彼と彼のクラブの間のことだ。僕に関しては、自分が近い将来にリーガに戻るとは思えない。
バルセロナの次期会長候補の1人として、サンドロ・ルセーの名前が挙がっています。彼は以前あなたをバルセロナに連れて来ようとしましたし、今は会長選挙が近づいています。
サンドロがナイキで働いていた時からずっと、彼とはとても良い関係だよ。でも彼はまだバルセロナの会長に就任したわけじゃないんだから、このうわさは単なる仮定に過ぎないね。そしてさっき言った通り、僕の近い将来はイングランドにある。
今は2010年3月ですが、レアル・マドリーに移籍することに関してあなたの見解は全く変わっていない?
何で僕がインテルをどう思っているかは聞かないの?
それは、いつもレアル・マドリーの影がちらついていますから。
そんな話がどこから?直接にしろ間接にしろ、今までそんな話があったことは一度もないし、事実でも何でもないね。僕はレアル・マドリーからオファーを受けたことはない。まずはオファーが提示されなければならないし、一度もそんなことはないよ。僕がスペインを離れたのは、今が自分が動く時だと感じたからだ。
レアル・マドリーの会長であるフロレンティーノ・ペレスがあなたに電話をかけて来たら?
彼は僕に電話はして来ないだろうね。レアル・マドリーはもう選手を必要としていないし、あのクラブに対する僕の感情は皆が知っているし。
スペイン代表のプレーを見て、どんなことを感じますか?
パリでのフランス戦の試合の後に、カルロス・マルチェナと話をしたんだ。彼はこう言ったよ。「物事の変わりようを見てみろよ。」。僕たちがアウェイでプレーする時はいつも勝利に四苦八苦して、引き分けでも良い結果だった。リトアニアに行って、残り数分でやっと勝ったのを覚えているよ・・・そして北アイルランドのアウェイ戦でどうなったかも(3-2の敗戦)。前回のワールドカップが、もうずいぶん昔のことに思えるよ。それから物事がどんなに変わったか。今は僕たちは、自分たちはどこであろうと、相手が誰であろうと勝てるとわかっていてピッチに足を踏み入れる。このチームの一員であるというのはすばらしいことだ。ここで僕たちはフットボールを楽しんでいるからね。スペインはもう誰も恐れない。数年前には考えられなかった世界だよ。
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「補強しなければ出て行く」とも取れかねないこの発言は、英国で大きく報道されています。4、5人の選手獲得というのは相当高いハードルだし、「言っていいのか?」という気がしないでもないですが、そのくらいの脅し文句は言ってくれていいんじゃないでしょうか。もちろん彼自身ももっと稼働時間を増やせるように、頑張ってもらいたいと思います。
その資金源ですが、メディアは新しい投資家のうわさを報じています。
BBCでは、アメリカの非公開投資会社the Rhone Groupが、株式の40%を£118.5mで取得を目指していると言っています。ヒックスとジレットが30%ずつを持つことになるそうです。
儲けることが目的のアメリカの投資家がまた増えるのか・・・とか、5:5で上手く行かなかったものが4:3:3になって上手く行くのか?と考えると、負債が半分に減るとはいえ、あまり明るい話とは思えません。
SKY SPORTSは、このthe Rhone Groupからのオファーは「拒否される模様」だと報じています。
タイムズ紙はトーレスの発言とこの投資のうわさを絡めて、記事をこう締めくくっています。
「リバプールのオーナー、トム・ヒックスとジョージ・ジレットは、新投資家探しにロスチャイルド銀行を雇っており、彼らはthe Rhone Group以外にも、少なくとも一つのアメリカの投資グループを含めていくつかと話し合いをしている。しかし、リバプールが来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得するまでは、いかなる取引も起こらないだろう。出場権を取れば、それはヒックスとジレットが主要株主として残る力になる。出場権を逃せば、クラブ全体の売却を強いられるかもしれない。」
CL出場権がオーナーを延命させる?どっちの毒を飲む、と迫られているような恐ろしい話ですが、個人的にはあのオーナーズが出て行くならCL出場できなくてもいい・・・とさえ思ってしまいます。しかし世の中そう上手く行くわけではなく、出場権を逃しなおかつ彼らが居座る、という悪夢に悪夢を重ねるシナリオだってあり得ます。4位でフィニッシュし、なおかつYANKSが出て行くという最良のシナリオを夢見てひたすら応援する、それ以外ないよなあと思うこのごろです。ファンはポーツマス戦でも抗議バナーを準備しているようです。
トーレスがちょっと触れている胸スポンサーですが、マドリーのBwinは15m-20mユーロ、リバプールは来季からスタンダードチャータード銀行で23mユーロ、なんとカールスバーグから167%アップです。パースローのいい仕事、というよりもそれまでが何をやってたんだという話ですけどね。
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無題
このクラブにタイトルをもたらす為の意気込みとも
今のチームに対する閉塞感とも取れて心中御察しします、という感じです。
しばらくレッズ情報に触れられず、最近の試合結果を知り驚きました。
春近しと思って薄着で外に出たら以外に風が強くて風邪引いた、
そんな心境です(;;)
今週の3試合は現在のチームの目標達成の為の瀬戸際か。
自信を持って敵が威圧してしまうようなプレーを見せてくれ!
Re:無題
もんのすごく寒い1週間でしたよ・・・Ozoneさんのおっしゃるように、このホームホームアウェイの1週間はまさに土壇場!崖から半分体が落ちてますからね、ここで踏ん張って跳ね返してもらいたい。
今日のスタメンは希望通りの攻撃的布陣で、ワクワクしています。おっしゃるような自信で相手を威圧してしまうプレーを、見せてもらいましょう!行け、REDMEN!
ご無沙汰してます。
大阪ダービー行ってきました!4万人の観客久しぶりで超盛り上がりましたよ!!祝初勝ち点~♪こちらはJ1の壁と必死に戦っています(汗)そちらの雪解けもまだみたいっすね・・・週末かな?(笑)
Re:ご無沙汰してます。
>大阪ダービー行ってきました!4万人の観客久しぶりで超盛り上がりましたよ!!
おめでとうございます!!!ついこの間まで一緒のリーグにいたのに、遠いところに行っちゃいましたね・・・こちらは2万5千の観客を前に氷河期のような試合でした。ブーイングさえはばかられるほどで、チームになっとりません。道は長いです。
ところで、レッズの現地の掲示板を見ていましたら、「日本代表対子供100人」というトピックが立っていて、何かと思ったらセレッソと小学生100人の試合でした(笑)。動画もリンクされていて、向こうのサポたちにも大ウケでしたよ。大人気ない活躍をした香川について、「これがうわさのホンダだな。良い選手だ」なんて書いてあって、いや違うって、と心の中で突っ込んでました。