キング･ケニー語る

ケニー･ダルグリッシュが、Uefa.comのインタビューに応えています。また、タイムズ紙にオーナー問題について語っています。
-------------------------------------------------
Uefa.com：リバプールがスタンフォード･ブリッジで1-1の同点にし、アグリゲートスコアで2-2にした時点で、あなたは彼らがチェルシーを破るだろうと思いましたか？

Kenny Dalglish：前半はチェルシーの方が優勢だったから、彼らは大いに跳ね返す力を見せたよ。リバプールは盛り返し、後半は彼らの方が優勢だった。フェルナンド･トーレスのゴールは当然のもので、ヨッシ･ベナユンのすばらしいパスをすばらしいフィニッシュで決めた。不運なことに、彼らは試合を終らせることは出来なかった。3点目を決められ、求められる仕事は大きかった。しかし称賛すべきは、彼らはそこから反撃して3-2にした。我々が勝ち進むために必要な3点目は入れられなかったがね。

Uefa.com：選手たちにとって、ああいう敗北を乗り越えるのはどれくらい厳しいものでしょうか？

Dalglish：力のあるチームと対戦した試合を落とすというのは、そう厳しいことではないよ。チェルシーは、マンチェスター･ユナイテッドと並んでリーグトップのチームだ。もちろんチャンピオンズリーグの準決勝で敗れたのだから当然落胆はするが、どんな試合でも敗れれば落胆するものだ。それを乗り越えなくてはならないが、落胆を感じるのは全く当たり前のことだよ。悲しむべきは、彼らがアウェイゴールを2つも決めながら、それでも十分ではなかったことだ。

Uefa.com：今シーズンから、リバプールとベニテスが得られたポジティブなものは何でしょうか？

Dalglish：トーレスが非常に大きなポジティブだね。彼は最初の年で30ゴール以上を上げた･･･ものすごい結果だよ。彼はスティーブン･ジェラードがプレーするのを好む位置を見出し、彼からのアシストを受けてプレーすることを楽しんでいる。二つのプラスがあるわけだ。私が思うに、毎日ごとに、毎試合ごとに、毎シーズンが進むごとに、人は何かを学んで行く。そして、ラファは今シーズン多くのことを学んだと私は確信しているよ。そして来シーズン、彼らはさらなる成長を目指すだろう。

Uefa.com：リバプールがチャンピオンズリーグと同じだけプレミアリーグで競い合うためには、あなたはどんな変化が必要だと思いますか？

Dalglish：彼らはプレミアリーグで競い合うことができるが、それは彼らの望んでいるようなレベルではないね。あまりにも多くの試合を引き分けてしまった11月が悪かったと思うし、トップチーム相手にポイントを落としすぎて、あれだけ引き離されれしまったと感じている。

Uefa.com：ジェラードとトーレスのコンビは、あなたとイアン･ラッシュのコンビと比較してどうでしょうか？

Dalglish：それは比較すべきではないと思うよ。彼らに誤った評価を与えることになるからね。ジェラードとトーレスを、イアン･ラッシュと私と引き比べることに意味はない。全員が違う、それぞれの個性を持っており、彼らは非常に良いパートナーシップを形成している。彼らがお互いを生かし合っているのは、今年のリバプールの大きな力となって来た。しかし、彼らを私とラッシーと比較するのはフェアではないと思う。

Uefa.com：UEFAチャンピオンズリーグ決勝は、どこが優勝すると思いますか？

Dalglish：どこが優勝すると大声で宣言するのは難しいと思うね。決勝が来た時点で、誰がフィットしているか次第だろう。ルーニーとロナウドがフィットしているかどうか次第だ。リーグでは二つのチームの差はほとんどなく、すばらしい決勝戦になると思うよ。そして、プレミアリーグのクラブが最後の4チームの内3つ残ったのは、プレミアリーグの力を証明するすばらしいことだと思う。

-----タイムズ紙より、オーナー問題について

「現在の袋小路を、あまり長く続けているわけにはいかない。（準決勝のチェルシー戦の敗北という）ネガティブなものからポジティブなものを拾い出すとすれば、おそらくそれは、モスクワでの決勝を戦わないことで、現在の役員会のバトルが腰を下ろし、このフットボールクラブにとってベストの解決策を見出すのを可能にしたことだろう。

ヨーロッパ中の選手たちが、自分たちは来シーズンどこでプレーしようかと場所を探し始めている。そして、後ろから羽交い絞めにされた状態というのは、ラファ･ベニテスにとってフェアじゃない。フィールドの上では、我々（リバプール）は魅力的な対象だ。しかしフィールドの外では、問題がまだ解決されない状態では、ここに来るという決断は留保されるだろう。
どうやってラファが選手を獲得できるだろうか？誰が契約交渉に決断を下すんだ？

私はすぐにでも問題が解決することを願っている。トム･ヒックスとジョージ･ジレットの双方とも、リバプールFCが彼らにとって単なる利益を得るための投資対象以上の意味を持っていると宣言した。今は、彼らがそれを証明すべき時だ･･･私たちが今見ているような非難合戦は、誰のためにもならない。大事なのは、プレシーズンが始まる前に、監督が新しい選手を獲得できるようにするために有効な解決策に到達することだ。」

-------------------------------------------------
ケニー王のおっしゃることは至極もっともです。資金不足は5000歩譲るとしても、せめて足を引っ張らないよう、彼らに出来る努力はして、早急に結論を出して欲しいと思います。