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ヒルズボロの悲劇が起こって今年で20年。公式HPに、キャプテンがインタビューに答えています。
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Liverpoolfc.tv:当時あなたはまだほんの子供でしたが、1989年4月15日の出来事について、何か覚えていることはありますか?

Steven Gerrard:僕はほんの赤ん坊だった。当時はたったの9歳だったから、思い返しても少しの記憶しかないんだ。でも成長するに連れて、実際の出来事についてもっと学んだよ。

Liv.tv:あなたの親族は、あの惨事に個人的に関係していますね。そのことを話していただけますか・・・
Gerrard:そう、あのシーンをライブで見ていて、僕は本当にショックを受けたし深い悲しみに襲われた。僕は完全に、徹底的にショックを受けて、あの試合に僕たちが個人的に知っている誰かがいたらどうしようと思っていた。それは、あの時のリバプールファンなら間違いなくみんな同じ思いだった。誰もが、彼らの知っている誰かがあの試合の中にいないかどうかを心配していたはずだ。あの夜ベッドに入って横たわりながら、僕は指を交差させて、どうか僕たちがこれまで聞いた以上の悪いことにはなりませんようにと祈っていたよ。僕と僕の家族にとっては不幸なことに、翌朝には僕たちは恐ろしい衝撃を受けた。僕たちの親族の一人があの試合にいて、悲惨な死を遂げたと告げられたんだ。

Liv.tv:ジョン=ポールの思い出に関してですが、彼はあなたにリバプールの選手になれといつも励ましていたというのは本当ですか?

Gerrard:うん、その通りだよ。僕のいとこの一人があの試合にいて、悲惨に押しつぶされたということを知ったのは、本当に辛い時だった。彼の母さん、父さん、家族の反応を見て、それは僕が今日の選手にまで成長する力になったよ。

Liv.tv:リバプールフットボールクラブにとってのヒルズボロの重要性に関してですが、私たちの歴史の中でこの事件は正にその中心であると、あなたは明確に言えますか?

Gerrard:正に中心で、このクラブにとってとても重要なものだ。96人は決して忘れ去られることはないし、傷ついた人々も決して忘れ去れることはない。しかし大事なのは、ただ96人という数字ではなく、人々が個人個人を記憶していることなんだ。このクラブはあれ以来正義のために戦って来たし、それはこれからも続くだろう。僕たちはあの日以来、それからここで常にそうであるように、一つに団結した。辛い時にお互いが一つにまとまる、それは僕たちのこのフットボールクラブがどんなものかを証明している。ピッチの上で起こることだけではなく、ピッチの外でも同じように僕たちは一つなんだ。

Liv.tv:そういう献身は、2年前のアーセナル戦でのKOPスタンドの人文字'The Truth' が良い例でしたね。

Gerrard:うん、もちろんね。厳しい時には僕たちのファンはしっかりとサポートしてくれて、いつでもそれを頼りに出来るんだ。それはヒルズボロでも同じだ。時は過ぎて行くけど、あの傷は決して癒されることはないし、ファンも決して忘れることはない。だから、僕たちがサポーターが必要な時には、いつでも彼らがそこにいてくれると信頼できるんだよ。

Liv.tv:外国人選手がこのクラブに加わった時には、彼らがあの悲劇を学ぶことは重要でしょうか?

Gerrard:あの事件は、選手ならほとんどが既に知っているほどの大惨事だと思う。あの当時にテレビで世界中に配信されたから、ニュースの映像をおそらく彼らは見ていただろう。彼らはこのクラブの価値、その全てをすぐに学ぶ。良い時だけではなく、悪い時もあったってことをね。そしてその選手たちはヒルズボロで起きたことについて事情しっかりと説明されて、リバプールフットボールクラブのスタッフ全員と同じように、毎年哀悼の意を表するんだ。僕たちは毎年追悼式に出席し、この日は何千人もの人々がいまだに集まって来る。それはリバプールのサポーターたちが決して忘れないこと、選手たちも決して忘れないことの証明だよ。

Liv.tv:毎年の追悼式に関してですが、あなたにとってはもちろん辛く、しかし非常に重要な一日ですね・・・

Gerrard:もちろんそうだし、ファーストチームでのプレーが終わった時にも僕は追悼式に出席を続け、毎年哀悼の意を表するつもりだ。ジョン=ポールの家族に会って、彼らやそこにいる他の家族みんなと一緒に追悼し、彼らへのサポートを見せるというのはいいことだよ。

Liv.tv:今年、ヒルズボロの悲劇の家族には名誉市民権が与えられました。それまでの期間を通しての彼らの振舞い方ついて、あなたはどんな風に言えますか?

Gerrard:本当に信じられないよ。彼らはすばらしい尊厳を見せて来た。自分自身を誇りに感じるべきだと思う。彼らにとってあの出来事がどれほど恐ろしいものだったか、僕は知っている。だから彼らは自分たちを本当に良く律してきたと思うし、それを誇りに感じるべきだ。

Liv.tv:最後に、クラブのキャプテンとして、家族に、そしてヒルズボロの生存者たちに、20年を迎えて何かメッセージをお願いします。

Gerrard:彼らがこれまでやって来た行動、それを続けて欲しい。彼らは非の打ち所のない振る舞いを続け、クラブは彼らと彼らのこの悲劇への対処の仕方をとても誇りに思っている。選手たちはこれからも彼らへのサポートを続ける、僕はそれを確約する。
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