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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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テレグラフ紙に3月3日掲載された、ダニエル・アッガーの記事です。
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10代のとき、ダニエル・アッガーはまだプロフットボーラーになれると騒がれてはいなかった。この若いデンマーク人は、その代わりにコクピットに座ることを目指していたのである。

「僕は軍隊に入って戦闘機のパイロットになりたかったんだよ。もちろん、小さい頃はフットボーラーになりたいっていう夢を持つものだけど、年が経つにつれて僕はそうは思わなくなった。だってジュニアのファーストチームにも入ってなかったんだからね。僕の気持ちは違うところにあった。」
この190センチのストッパーは、今自分がどこに行こうとしているかを知っている。アラン・ハンセンやマーク・ローレンセンの遺産を受け継ぐクラブでこれまですばらしいプレーを見せ、そのレベルのテストに生き残っている。
アッガーの成長は、実際、最も高価な選手としてデンマークのクラブから売られて以来着実に進んできた。すばらしい左足を持ち、意外なほどの強い体と良いポジションセンスで、この580万ポンドの移籍で彼はサミ・ヒーピアのポジションを奪い、ジェイミー・キャラガーのレギュラーパートーナーとなっている。先週のバルセロナ戦のような大舞台で彼はプレーし、来週のセカンドレグでも、アンフィールドでのランチタイムの試合(ユナイテッド戦)でもおそらく先発するだろう。
彼はこれを達成し、イングランドの試合で多くの新加入のディフェンダーたちを悩ませてきたドラマやミスから学ぶことでさらなる飛躍を望んでいる。

「僕が思ういいディフェンダーというのは、決してミスを犯さない選手だよ。10点や20点を決めるというのは重要じゃない。ミスをしないことが仕事なんだ。」

見渡して判断すると、アッガーはブロンビーでアンドレアス・ヤコブションがサウサンプトンに移籍してチャンスを得てからの間、多くのミスを犯してはいないようである。
シニアに上げられて、まだ未経験の19歳のアッガーはまだ彼の最初の野望に半分目を向けながら、ベストを発揮する準備が出来ていた。

「僕はまだパイロットになりたかったけど、とにかくどうなるか(ブロンビーで)1年やってみようと思ったんだ。」

いい決断だった。アッガーはミカエル・ラウドルップを助けてデンマークリーグで優勝、同時にその年の“最も才能ある選手”に選ばれた。その翌年のほとんどは怪我で棒に振ったが、リバプールは他のいくつかの競争相手に先んじて彼を手に入れるために参入してきた。

「怪我をしている時に多くのクラブが自分に興味を持っているなんて、予想もしていなかった。嬉しかったよ。僕に大きな自信を与えてくれた。」

彼がもう少しで成功できないところだったことを覚えておいて欲しい。ブロンビーのユースランクの中で、彼はストライカーから中盤、左サイドバック、そしてセンターバックへ徐々にポジションを下げて来た。そしてアッガーは熱くなりやすいことでも知られていた。

「僕は切れやすいっていう問題を抱えていたよ。何がなんでも勝ちたくて、それで簡単にかっとなってしまっていた。」

レッドカードを受ける率が大変なものになり、彼のコーチの一人は彼に厳しい言葉を言わなくてはならなかった。「彼は僕を脇に連れ出してこう言ったよ。もしここでプレーし続けたければ、もっと冷静になれってね。彼はそれが僕のラストチャンスだと言った。僕は変わらなくてはならなかった。」

今シーズン2枚のイエローカードしか受けていないことが、彼の成功を証明している。

「僕はいろいろと学んで、レッドカードやイエローカードは全て避けて来られるようになった。僕は完全に変わったよ。ここ2、3年はさらに落ち着いてプレーできるようになった。」

ピッチの外でも彼は寝転がるのを良しとはしない。彼はカウチポテト族ではなく、リバプールのアパートの古いフラットのキッチンを改装して新しいものをデザインしている。

「あっちこっち行ったり来たりして、自分のやった結果を見るのが好きなんだよ。何かやっているのが本当に好きなんだ。5分も静かに座ってられないんだよね。
まだもうちょっとアパートで直したいところがあって、毎日新しい計画を考えているよ。」

そのうちの一つがパブで、彼は最近生まれ育ったコペンハーゲンの郊外の近くに、叔父と一緒にパブを購入した。

「ずいぶん時間がかかりそうだよ。僕が小さい時から知っている場所なんだ。スタイルが気に入っているんだけど、それでも直さなくちゃならないところがある。今ちょうど図面を引いていて、トイレの所なんかを改装するつもりなんだ。」

ほとんどのデンマーク人のように、彼もビールが嫌いではない。ビリヤードとゴルフも楽しむ。しかし、彼にリバプールの最近のスペイン(※ポルトガル)でのキャンプでの、クレイグ・ベラミー“7アイアン”とリーセの出来事について尋ねても、彼は口を閉ざす。

「今は過去のことだから、僕たちはそのことは話さない。」彼はぶっきらぼうに言い、それ以上は何も話さない。過去の経験は彼を少し警戒させているようである。

「デンマークでは、多くのジャーナリストはフットボールのことはほとんど話さずに私生活のことばかり聞いてきたから、僕は全てにノーと言っていたよ。自分の生活はプライベートにしておきたいから、そういうのは好きじゃないんだ。
デンマークのジャーナリストはそれが気に入らなかったね。彼らは、選手から全てを得たいと思っている。僕が電話番号を教えなかったら彼らはちょっと怒っていたよ。僕は彼らから始終電話を鳴らされたくなかっただけなんだけどね。」

それでは、今はインタビューはしたくないのだろうか?

「いや、するよ、そうだね、僕の生活スタイルや性格のことばかりでなければね。」

確かなのは、この22歳の選手が自分の心を知っているということである。彼はマージーサイドでのチャレンジにどう向かっていくかということについてゆるぎない考えを持ち、ヒーピアやキャラガーのような経験豊かなセンターバック仲間からのアドバイスさえそれを変えることはない。

「彼らは長い間プレーをしてきて、もちろん僕よりもずっといろんなことを知っている。僕は吸収できることは何でも吸収して、あらゆることに耳を傾けるけど、同時にフットボールに関しては僕独自の考えがある。彼らから学べると思うものは学んで、僕の持っているプレースタイルにそれを組み合わせるんだ。」

そのポリシーはうまく機能しているようである。彼のコクピットでの席はもうしばらく待つことになるだろう。
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