契約延長に関して、月曜に草案文書が届いたとラファはコメントしていましたが、その案を彼は拒否しました。「非常に遺憾」だがそれしか選択肢がなかった、とエコー紙にコメントをしています。また公式HPでは、その件に関してヒックスオーナーがSKY SPORTSのインタビューに答えた一問一答が掲載されています。
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●ラファ
(Liverpool Echo)「私とオーナーたちとの関係は、人が考えているよりも良好ですよ。定期的に彼らと連絡を取り合っていますし、特にトム・ヒックスはいつでも非常に協力的です。
私の代理人とオーナーたちのアドバイザーとの間の話し合いは非常にポジティブで友好的に続いており、我々の相違点は私の職責に関するものです。
オーナーたちは監督の決断はチーフ・エグゼクティブの支配下に置かれる必要があると感じていますが、私は自分は結果とファンの支配下に置かれると思っています。彼らは私がこれまで得た中で最高の裁判官たちです。
私は異なるクラブで多くの経験を積んでいますし、テクニカル・ディレクターがいないのならば、監督がフットボールにおける決断を管理しなくてはなりません。しかしそれは常に、オーナーとクラブによって管理される予算の範囲内でです。こういうやり方ならば、監督は使える資金の額がわかり、チームの必要に応じてそれぞれの選手にどれだけ使うべきかを決断することができます。
自分のチームの選手の価値を決めることのできる唯一の人間は監督です。チームを成長させるために必要な要素をわかっているのが監督ですからね。
(ラファが要求しているアカデミーへの権限について)私は、アカデミーがこのクラブの未来にとって非常に重要な部分あると信じています。契約の延長期間についてはすでに合意に達しており、それは、私が長期に渡ってこのクラブに奉仕しようという意思の証明です。
私は、アヤックス、レアル・マドリー、バルセロナ、ACミラン、バルセロナのアカデミーを知っています。彼らは絶えず選手たちを生み出しています。そこでのシステムの運営方法は、監督が発展に関して提案を行っています。このやり方はここでも前進となり、地元の才能ある選手たちをもっと起用することができる望みが持てるだろうと思います。
金銭上の利益を求めているわけではないということを、私は再び言っておかなくてはなりません。もっと金を得ようとしているわけではありません。私の能力を、リバプールフットボールクラブで最大限に発揮できるようにしたいというだけです。私はこのクラブが発展する可能性を持っていると信じていますし、自分がそれをやるための力になりたいと思っているだけです。
私は監督としての自分の仕事を続け、ファンが私に集中していて欲しいと望んでいることに専念するつもりです・・・それは彼らのためにトロフィーを勝ち取ることです。
このクラブに来た初日から、私は100%の力を尽くして来ました。そしてこれを続けて行くつもりです。月曜の夜には、エバートン戦という非常に重要な試合を迎えます。今はこのことだけに集中したいと思っています。」
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ヒックスオーナーのSKY SPORTSとの一問一答
(公式HP)記者:ラファ・ベニテスが契約延長のオファーを拒否したというニュースについて、あなたの反応は?
ヒックス:ラファが言った通り、我々は仕事での強い連携を維持しており、チームの背後で一つにまとまっているよ。我々はラファのフラストレーションを理解しており、彼と彼のアドバイザーと共にここで解決策を見出すべく作業を進めることに全力を投じる。話し合いを継続するつもりだ。私はチェルシー戦に渡英し、30日と31日には共に多くの問題について話し合うための場所をすでに計画している。ここで話し合われていることを全て整理するつもりだし、今はピッチ上でのことに集中したいと思っているよ・・・これからダービーが待っている。
記者:彼が移籍を管理することについて望んでいるのを、あなたは理解していますか?
ヒックス:そうだね、彼は物事が決まるのに長い時間がかかっていることについて、ずっとフラストレーションを感じていた。そして彼がやろうとしているのは、知っての通り、自分の仕事をもっとやりやすくできるための位置だ。イングランドのフットボールで成果を上げるために必要なのはバランスで、我々はそういうことを通じて仕事を進めるつもりだよ。
記者:彼は過去に、物事に時間がかかりすぎると不満を述べていました・・・それはもっともなことですか?
ヒックス:そう、確かにそうだ・・・しかし我々はそれを修正できるし、そうするつもりだ。
記者:修正すべき問題は今浮き彫りになっていますか?
ヒックス:私は完全に安心して言えるが、ラファはリバプールを愛しており、これからも監督であり続けるだろう。
記者:あなたはこれからどう動くおつもりですか?今月末に会合を持つとおっしゃいましたね・・・そこで議論の末に解決はできるでしょうか?
ヒックス:ジョージと私は、このことを解決するために弁護士と共に仕事を進めるつもりだ。全く心配はしていない。
記者:このことはピッチ上にどう影響するでしょうか?あなたは過去に、ピッチの上で進んでいることに満足だと言っていましたね・・・リバプールは良くやっていますね。今回のことはそれに影響を及ぼすでしょうか?
ヒックス:いや、そうならないことを願うよ。だからこそラファのアドバイザーは、ゆっくりと落ち着いてこのことから注目を逸らしたいと思っているんだ。彼らはピッチ上のことに集中したいと考えている。
記者:それではあたなとラファ、ジョージとの関係に関してですが、現時点ではどういう状態ですか?
ヒックス:知っての通り、ラファとはここ1年間すばらしい関係を築いている。我々はしばしば話し合い、Eメールはさらに頻繁にやり取りしている。彼が今シーズンすばらしい仕事をしているのを見て私は嬉しく思っており、我々はすばらしい関係を築いているよ。
記者:それでは繰り返しますが、契約交渉の問題は解決できるとあなたはお感じなんですね?
ヒックス:そうだ・・・きっと間違いなくね。何にせよ、ラファとオーナーたちの間には間違いなく何も問題はない。彼が解決したいと思っている問題は、クラブをより良くすることに関してだ。
記者:それではシーズンが今までのように進む限り・・・あなたは嬉しいですか?
ヒックス:そう、首位にいて文句は言えないよ。先週末はあと2ポイント欲しかったが、今は月曜のエバートン戦のことを心配しなくてはらならないね。
記者:リバプールファンへ送るメッセージは何かありますか?
ヒックス:彼らはリラックスするべきだよ・・・ラファはこれから5年間はリバプールの監督であり続けるだろう。そして我々はわずかな法的問題に折り合いをつけるつもりだ。
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ラファの発言はフットボールおたくの彼らしい、クラブの発展のことを考えての要求だと思います。ファーガソン監督やベンゲル監督のように、彼も全権を掌握してクラブの運営にしっかりと関わって欲しいと思います。アカデミーについてはラファは以前から改革を求めていましたが、具体的にどんな構想を持っているのか、ぜひ一度聞いてみたいです。
オーナーは「ファンはリラックスしていいんだ」と言っていますが、あなたたちがいる限りファンはリラックスできないと思います。リバプールを愛しているラファが出て行くことはないと思っていますが、リバプールを愛していないあなたたちは一体いつ出て行くの?
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