先日のチェルシー戦を観戦に訪れたジレットオーナーは、エコー紙のインタビューは断っていましたが、サポーターユニオンSpirit Of Shankly(SOS)のメンバーたちが日曜の試合の前に宿泊先のホテルに詰め掛けたため、急遽SOS広報Jay McKennaとの話し合いに応じたそうです。その内容をMcKennaがエコー紙に語っています。
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●Jay McKenna SOS広報
(Liverpool Echo)「僕は彼に、外にいる全てのファンとそれ以上の無数のファンが、彼とヒックスのクラブ運営方法に怒り動揺していると伝えた。彼はショックを受けた様子で、なぜと尋ねた。僕はあなたは理由を知っているはずだと答えた。彼はマンチェスター・ユナイテッドの試合前にもSpirit Of Shanklyに会っていたからね。僕は『ファンはあなたたちが3つの約束を破ったと考えている。』と言った。彼はそれは何だと聞いて来たよ。
一つ目はこのフットボールクラブに課した負債だった。僕は彼に、彼のパートナーであるトム・ヒックスは、これはマンチェスターユナイテッドにおけるグレイザーの買収のようにはならないと言い、ファンにとってそれは、あなたたちがクラブに何の負債も課さないということを意味したんだと伝えた。
彼は良くわからないと言い、どういう意味だと聞いて来た。僕は、あなたたちはクラブを買い、クラブを買った負債をそのクラブの上に乗せたと答えたよ。彼は、これは『銀行の要請』であり、『ポンドやドルに換算した負債と収入の比率』において『適切な財務状態』であり、他のどのフットボールクラブよりも良いと主張した。
7月までの返済の延長について僕が聞くと、彼はあれは誤りで、彼らはそれを極秘にしてあるから、他の誰も本当の詳細は知らないんだと主張したよ。
2番目は、監督を支持していながら後でそれを覆したことだ。あなたたちは監督を支えると言ったのに、なぜ監督のポジションに関してヨルゲン・クリンスマンと接触したのか、と僕は聞いた。
彼はこう主張し始めた。監督(ラファ)は彼らに会った際に、自分は『3つか4つの』チームと加入についての話し合いがあると言い、ベニテスがクラブを去るならば、クリンスマンを『クラブのコンサルタント』の地位につけるために彼と接触したんだと。
僕は、なぜクリンスマンだったのかと尋ねた。彼の経歴は、ファンが直ちに立ち上がって注目するようなものではないからね。彼は、クリンスマンは輝かしい経歴を持ち、すばらしい商業的能力を持っていると主張したよ。アディダス、ナイキ、リーボックのようなメーカーと親密に繋がっていて、彼の存在はリバプールに利益をもたらすと言っていた。
僕は(ラファの言ったという)その3つのクラブはどこかと聞いたが、彼は答えを拒否したよ。
3番目はスタジアムの件だ。僕はジレットに、スタジアムの状況はファンを怒らせていると言った。ジレット自身が60日以内に着工に入ると約束したのに、未だ何もやっていない。
彼はこの主張自体を否定し、その話はメディアが作り上げた発言で、そんな発言の記事を見たら面白かっただろうと答えた。
僕は、なぜスタジアム建設作業は、最終的に金融危機が起こってしまうまでだらだらと長引いたのかと尋ねた。彼は、自分たちはこれまでスタジアム建設のために£100mを費やし、今もデザイナーや建築家、プランナーと作業をしていると主張した。
このことになぜ彼らはクラブの資金を使っているのかと聞くと、彼は、それは彼とトム・ヒックス自身が支払っており、クラブからではないと言った。僕はクラブの収支報告が公開された時にはそれは証明されて裏付けられるかと尋ね、彼はイエスと答えた。それからジレットは、今までの全ての移籍金は彼とヒックスで賄っていると主張した。彼らは、自分たちがクラブを買収した時、『リバプールのやり方』について聞かされたと言ったよ。
僕は、あなたたちは自分たちが約束したことを本当に守っていると感じているのかと聞いた。彼は『努力はしたが難しいんだ』と僕に言い、自分たちは『できることはやって来た』と主張した。
僕は、ヒックスはあなたのパートナーなのに、どうして彼のことは代弁できないのかと尋ねた。彼はこう言った、『夫と妻はそれぞれ違うことを言うが、そのことを非難されはしない。』。僕はあなたたちは共同責任者なんだと説明したが、彼は非難されることがうれしくはないようだった。
なぜ彼がヒックスとパートナーを組んだのかと僕は聞いた。彼の説明では、ヒックスと彼は食品のような他のビジネス分野で6年間一緒に仕事をして来たんだが、今回はメディアが介入してくるために勝手が違うんだと言った。
僕は、彼かヒックス、もしくは二人ともがリバプールの株を売却するのかと聞いたよ。再び彼は、自分はトム・ヒックスのことは言えないと答えた。クラブに何らかのオファーはあるのか、現在誰かとそのことで会っているのかと聞くと、彼はこう言った。『そうだ、興味は示されているしいくつか交渉もある』。
それはどこか聞いたが、彼はそれは言えないと言った。あなたは売るのかと僕は聞き、彼は自分が『門戸は開いている』ことを認めた。しかしヒックスについては言えないと答えた。
それから僕は立ち去ろうとしたが、彼は僕の後を追って来てこう言った。『数週間前、我々は首位に立っていた。それからクラブのある個人が他のクラブの個人を攻撃し、そしてそれ以来、我々は調子を落としてリーグを滑り落ちた。』
僕は唖然とし、あなたは結果としてベニテスを非難しているのか、監督を支持していないということか、と聞いたよ。その問いには僕が期待していたような肯定も否定もなく、彼は『それは君の連想だよ。』と答えて、僕が立ち去る前に外の現実世界へと出て行った。」
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記事によると、チェルシー戦ではおよそ300人のファンたちがオーナーのいるディレクターズボックスの入り口に集まり、クラブを売れとチャントしていたそうです。また試合中はオーナーたちの席の真正面に、"Thanks but no Yanks"のバナーがずっと掲げられていたそうです。
この記事の会話の内容には、改めて暗澹とした気持ちにさせられました。チームがすばらしい試合をしてくれた時に、こんな話を載せていいのかどうか正直迷いました。なんでしょうかこの言い訳の羅列は。£100mもスタジアムに使って何度もデザイン変更して、まだ最終的な絵すら出来上がっていないのは冗談としか聞こえません。ちなみに、彼がメディアの捏造だと言っている「60日以内にスタジアムを着工する」という発言は、彼がクラブを買収した時に
クラブの公式HPに掲載されたものです。
そして何より暗い気持ちにさせられるのが、オーナー同士の亀裂と、ジレットとラファの亀裂が感じられるところです。これではクラブ運営に関してはどんな話も前進は難しいと思います。ジレットがわざわざ追って来て言った台詞は、クラブのオーナーが自分のクラブの未来を憂いてやって来たファンに向かって言う言葉じゃないでしょう。人としての見識を疑います。
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無題
怒りを通り越して呆れかえってしまいます。
今日も居るのかな
「出来る事はやっている」
いやいや、お前たちがやらなきゃいけないことは
株を売ることだけなんだよ!
こんな状況じゃラファも病気になりますよね。
メディアには「関係は良好だ」と嘘まで言って
キーンもラファの希望で獲得したんじゃないのかなとも思いますし。
あと、チェルシー戦の時にフニクラさんが言っていた
プレミアのレフェリーについてですが
はっきりいってお爺ちゃんが多すぎますよね
他のリーグを見ると頭がフサフサした締まった体の方が多いと思うけど、プレミアは誤審常連のお爺ちゃんが多すぎ
世代交代してボールのそばで笛を吹ける審判を使って欲しいです。
あとボシングワに処分がないのはわかったから、ライリーを処分しなさいよ!
Re:無題
キーンがラファの最優先ではなかったということは前々から言われていましたが、そういう報道はフロントの亀裂と絡めてうわさ半分、邪推半分って感じですから、真相はきっとずっとわからないでしょう。ただ、フロント主導で獲得した選手でもうまくいかないと叩かれるのは監督、辛い仕事ですね(苦笑)。
プレミアのレフェリーは定年が他のリーグよりも上なんですよね。その辺りから是正すべきなんではないかとは、タプタプの腹の審判を見ると思います。まあ審判も辛い仕事なんだというのはわかりますが、プレミアの場合は曲がりなりにもプロですからね!