テレグラフ紙より、キャプテンのインタビューの内容です。また、SKY SPORTSに語ったコメントもご紹介します。
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●キャプテン
(テレグラフ紙)「チャンピオンズリーグでプレーしていて、今は優勝する前よりももっと懸命に頑張るようになったよ。それはあの感覚をもう一度経験したいからだ。
自分がかなりいいキャリアを積んで、ここまで良くやってきたのはわかっている。でもまだ大きな野心を持っているんだ。ギャリー・ネビル、ライアン・ギグス、ジョン・テリーがプレミアリーグのトロフィーを頭上に掲げているのを見て、僕はまだそれをしていない。そのトロフィーが欲しくてたまらないんだ。リーグタイトルを獲得したら、自分がどんな反応をするかはわかっている。単純さ。もう一つタイトルが欲しくなるんだ。
今年のタイトルレースは、いつになくエキサイティングなものになるだろう。いわゆるトップ4よりも下のチームが、トップ4からポイントを奪っている。圧倒的優位に立っているところはどこにもない。過去3、4シーズンは、11月か12月には2チームの争いになっていたけど、今現在はそういうところはない。僕たちは自分たちの今いる位置を喜んでいるよ。もうちょっと差を開げることができなかったのにはがっかりしているけど、リバプールが12月の首位なんだと言えるまでには長い時間がかかったね。
(プレミアリーグが世界一の人気を誇っている理由を聞かれて)僕たちには、最高のスタジアム、最高のサポート、最高のチームがあり、そしてフットボールは速く猛烈だ。予期しないことも起こり得る。
僕がプレーを始めた10年前は、イングランドフットボールは2番手か3番手だった。でも今はナンバーワンだ。世界中の選手たちは皆ここでプレーしたがっているから、プレミアリーグはさらに向上するだろう。
それは自分のパフォーマンスにも一層プレッシャーを与えるよ。国内のリバプールファンだけに見られているんじゃないんだってことを、僕は知っているからね。僕は世界中のリバプールファンから注目されている。
10年前と変わったのは、彼ら皆がライブの試合を見ているということだ。SKYからアルジャジーラまで、数多くのチャンネルがフットボールを放映している。僕が行く所、休暇でもリバプールでヨーロッパ中を回っても、誰もが試合のとても細かいところまで話題にしている。
僕がファーストチームでプレーをし始めた頃は、ファンレターはリバプールの中からだけ来ていた。ここ3、4年は、自分の名前を誰かが知っているんだなんて想像もできないようなところからファンレターが届く。極東、アイスランド、ノルウェイ、ドイツ。ドイツだよ!ドイツの人たちがイングランドの選手に、僕のプレーの大ファンだという手紙を送って来るんだ!
そういう注目は、時に僕を感動させる。実際のぼせ上がってしまうことも認めるよ。自分の居場所を確かめるために、自分自身をつねってみなくてはならないんだ。でも、僕の周囲の人々、僕の家族のような人たちが、僕を謙虚にし、地に足をつけさせてくれる。
(ラファとカペッロ監督について)僕が一緒にやっている二人の監督は、大きな役割を演じている。もしも僕が天狗になったとしたら、彼らは君が信じられないようなやり方で僕を責めるだろうね。僕の周りの選手たち、キャラのような選手は、僕がそうあるべき手助けをしてくれる。それでも僕は間違いもするけど、謙虚になることでなるべくそれを減らそうとしているよ。
(マルセイユ戦で、観客席からライターをぶつけられたことについて)ああいう状況が起こって、もしもここで何か反応したら、それは悪く報道されるだろうとすぐに思ったよ。僕は自分は絶対そんなことはしないとは言わないし、これまで新聞で何か間違ったことをしたと報道されたこともあるけど、ピッチの中だけではなく外でも自分のやれるベストを尽くすんだということを、僕は学んで来た。
(イングランド代表について)国際戦のフットボールは独特だね。僕はものすごくたくさんの国際試合を戦ったけど、(Euro2008の予選の)アウェイのアンドラ戦のように、楽勝だと思われたはずの試合が、今までプレーしてきた中で最も厳しいものの一つになったりする。
イングランド代表に対する期待は大きくなっている。ただの親善試合でイングランドが受ける取材を見れば・・・信じられないよ。僕たちがここ数年苦戦している理由はそれなんだ。自分で自分に重すぎるプレッシャーをかけている。カペッロが力になっているよ。彼と彼のスタッフは、懸念材料は排除するという構想、渇望と決意を持ってやって来た。
僕たちは、肩に重過ぎるプレッシャーを抱えてプレーしていた。その恐れのあまりにいいプレーができなかった。結果を出すには重過ぎるプレッシャーだったよ。そういうプレッシャーから、今は開放された感じだね。カペッロは勝者だ。チームは正しい方向に向かっている。選手たちはピッチに出て、楽しみ、結果は出て来ている。自信は高まっているよ。最近のドイツ戦のパフォーマンスはとても良かった。
(Euro2008について)僕たちは参加しなかったから、応援するチームを探したよ。大勢の友人がスペイン代表に入っていたから、僕は彼らの結果に注目していた。
決勝の後すぐに、彼(トーレス)にメールを送ったよ。僕の親しいチームメートの一人が決勝でああいうことをやってのけたのを見て、本当に嬉しかった。これっぽっちも驚きはしなかったよ。彼は驚異的な選手で、いつか世界最優秀選手賞を受賞するよ・・・疑問の余地なくね。
僕は彼ら(リバプールのスペイン人選手たち)が、満面の笑みを浮かべながらプレシーズンのトレーニングに戻って来たのを見た。あの大会が彼らにどんな意味があったかがわかったよ。僕たちは何度かイングランド代表で準々決勝まで勝ち進み、そこまでの道のりを楽しんだ。だから、決勝までたどり着いてそこで勝つのがどんな感じか想像できる。信じられないような経験だろうね。僕がイングランド代表で成功したいという飢えを持ち続けているのは、それが理由だ。
リバプールは過去何年にも渡って成功を収め、世界の中でとても大きなクラブだ。だから僕と他の選手たちにとって、トロフィーを獲得してサポーターたちに喜びの時をもたらすことは、とても重要なんだ。」
(SKY SPORTSのインタビューより)「僕個人で言えば、リーグタイトルは僕が獲得していない唯一のメダルだ。コレクションを完結させられたら嬉しいだろうね。でも僕個人ではなく、クラブ、そしてファンなんだ。ファンは長い間このタイトルを待ち続けている・・・それを果たす時だ。ファンを幸せにするために、僕たちは持てる力を全て出し尽くす必要がある。
(ウェストハム戦とフルハム戦のノーゴールについて)ゴール前でもうほんのちょっと冷酷でいることだと思う。チームの守備はいいと思うし、僕たちはチャンスを作っている。もうほんの少し冷酷になってチャンスを決める、それは僕と他の選手たち次第だ。
フェルナンドが不在の今は特にだ・・・彼は僕たちの一番のゴールスコアラーだ・・・彼を失っている今、他の選手たちがゴールを決める責任を引き受けることが重要なんだ。」
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キャプテンのインタビューにはトーレスへの賞賛が、トーレスのインタビューにはキャプテンへの賞賛が。昨シーズンの後半のような二人のコンビで、またチームの快進撃が見たいですね~。
テレグラフ紙によると、このインタビューの前に彼はプライベートジェットでロンドンに飛び、ドーチェスターホテルで、ドバイに建設する£150mの住宅街に「スティーブン・ジェラード・タワー」と名づける契約に同意したそうです。名前を使用する代わりに、彼は推定価格£1mの豪華アパートメント一室を受け取るそうです。うひゃー。ちなみに、シューマッハやボリス・ベッカーの名前のついた住宅タワーはすでにドバイにあるそうです。契約よりも、「ドバイ」という名前がとても気になりました。ムハンマド首長、お元気ですか?
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