公式HPで、アッガーがファンから募集した質問に答えています。
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Liverpoolfc.tv:まず始めに、1シーズンを離脱した後で、あなたが赤いシャツを着て戻って来たのを見られるのはすばらしいことです。まずあなたの怪我についてお尋ねしようと思います。最初の質問です、リバプールでのキャリアをもう一度最初からやり直すような気持ちはしていませんか?
Daniel Agger:いや、その質問は以前にも受けたけど、僕はこう答えたよ。怪我はしていたけどここにずっと仲間と一緒にいたから、そんなことはないってね。
Liv.tv:まるまる1年フットボールをプレーできなかったことは、辛かったですか?
Agger:もちろんそれは困難だけど、それもこの競技の一部なんだと認識することが重要だと思う。復帰するためには、懸命な努力が必要だ。そういうことに早く気づけば気づくほど、復帰できるのも早くなる。
Liv.tv:私たちは昨シーズン、あなたがアンフィールドにいるのを何度も見ました。スタンドからチームメートたちを見るのは、どんな気持ちでした?
Agger:ディレクターズボックスから試合を見る、それが僕にとってどんなものか説明するのは難しいね。本当に、本当に難しかったよ。フットボーラーなら誰でも全ての試合でプレーしたいんだから、あそこに座って何もできないというのは、本当にフラストレーションが溜まったよ。
Liv.tv:You'll Never Walk Aloneは歌いましたか?
Agger:怪我をして座っていて、「ピッチにいたい。」と考えていたから、あの雰囲気の中には入り込めなかった。だから、復帰するために毎日本当に懸命に頑張ったよ。
Liv.tv:もう完全に回復はできないのではと恐れを抱きはしませんでしたか?
Agger:いや、全く。決してそうは思わなかった。
Liv.tv:昨年の出来事が、人間としてあなたを変えたり、またはフットボールについての考え方を変えたりはしませんでしたか?
Agger:いや、そんなことはなかったよ。何が起ころうと、僕はそれで変るような人間じゃないんだ。はじめて怪我をした時僕は自分自身に言い聞かせたし、今回もまた言い聞かせたよ。これはフットボールの一部なんだ、ってね。何かが僕を変えられるとは思わないよ。
Liv.tv:この怪我は永久に残るようなものですか?
Agger:今のところは、僕は本当に、本当に快適だよ。何も違和感はないから、幸せだし懸命に頑張っている。
Liv.tv:回復の間に、特注のフットボールシューズを作ったんですよね・・・それには何か違いはありますか?
Agger:そうだね、たくさん作ったんだけど、一つも履かなかったよ!うまく働かなくて、結局それを履いてプレーはしなかった。正直言うと、結局は普通のシューズになったんだ。
Liv.tv:マルティン・シュクルテルという選手が1人加入しました・・・彼のリバプールでのキャリアのスタートぶりについては、どう評価していますか?
Agger:良くやっているね。彼は強さと素早さを備えた、高い能力の選手だ。そしてシンプルにしっかりとプレーする。僕たちにとって間違いなく、本当に良い選手だよ。
Liv.tv:今現在、センターバックの2つの場所をめぐって4人の選手が戦っています。私たちは今シーズン、既にローテーションをするのを見ています・・・あなたはこの競争を歓迎しますか?
Agger:もちろん、全員がそうだと思うよ。誰もがプレーしたいのは知っているし、誰もが自分のポジションを掴むために戦っている。このクラブでは当たり前のことだ。その競争は励まし合いながらのものだけど、励まし合いながらっていうのは限界があるかも知れないね。だってみんながプレーしたいんだから!それでも、同じチームにいて同じクラブにいるんだから、お互いに助け合わなくてはならない。
Liv.tv:怪我はしましたが、少なくとも昨シーズンのフェルナンド・トーレスのすばらしい出来をあなたは楽しめたでしょう。トレーニングでの彼はどんな感じですか?彼を止める方法は編み出しましたか?
Agger:そうだね、僕はこの間デンマーク代表で彼と対戦したんだけど、彼は得点できなかったよ。だから僕たちは彼をなんとか止めたってことだね。でも彼は優れた選手だ。昨シーズンに彼が決めたゴールが、全てを物語っているよ・・・僕があまり言う必要はなさそうだね。
Liv.tv:ご自身の攻撃能力についてですが・・・毎年ゴール目標は決めていますか?
Agger:いや、出来るだけ、ってことだけだね。でも実際、僕はまずディフェンスに集中しなければならない。僕はここにゴールを決めるためにいるんじゃなく、守って反対側の選手を止めるためにここにいる。ゴールを決めるのは単なるおまけだよ。
Liv.tv:オーケー、もしあなたが、現在または過去にかかわらずどのフットボーラーとでも一緒にプレーできるとしたら、誰とやりたいですか?そしてその理由は?
Agger:難しい質問だね。ピーター・シュマイケルかな。理由は彼の叫び方と話し方だよ。きっとおかしいだろうね・・・僕をイライラさせはしないと思う。彼の前に立ってプレーするのはすばらしいだろうね。ここにはキャラという人がいるし、ペペも一緒にやって楽しいよ。
Liv.tv:プロのフットボーラーになりたいと思っている若者に何か一つアドバイスをするとしたら、それは何でしょうか?
Agger:個人的に僕のやって来たやり方から言えば、あまり早くプロフェッショナルにはならないこと。喜びを持って楽しくやること、そうやっていて十分な力があれば、その時はプロのフットボーラーになれるだろう。無理強いしないこと、あまり早くスタートし過ぎて自分の青春時代を無駄にしないこと。フットボールだけじゃなく、他にもいろんなことをやる必要がある。完成されたフットボーラーになるためには、ピッチの外での生活が必要なんだ。もちろん懸命な努力があってこそだけど、まだ13歳かそのぐらいの時には注意が必要だよ。
Liv.tv:あなたがバーやレストランを持っているのは、それが理由でしょうか・・・フットボール以外の暮らしも欲しいからですか?
Agger:うん、僕は、自分がこの競技に入ったのはかなり遅かったと思う。初めてプロ契約をしたのは18歳か19歳の時だったから、たぶんフットボールの中での友人たちとは出来なかった、いろんなことを経験できた。それは僕が今こういう人間であることの助けになったよ。
Liv.tv:あなたはそのことが、ピッチ上でのあなたの力になっていると思いますか・・・この競技とは離れた何かを持っていることで、スイッチの切り替えができるというような?
Agger:うん、スイッチの切り替えができるね。それがあるから、ピッチの中に足を踏み入れる時は100%になれる。
Liv.tv:ダニエル、私たちの19回目のタイトルがやって来るまでこんなに長くかかっているのは、なぜだと思いますか?
Agger:競争が信じられないぐらい厳しいからだよ。今は、タイトル争いができる優れたチームは周りにこれだけたくさん存在する。ここ2、3年は、僕たちにはそれだけの十分な力がなかったんだってことを、たぶん認識しなくてはならないだろう。
Liv.tv:今回は現実的な野心がありますか?
Agger:現実的かそうじゃないかにかかわらず、誰でも野心は必要だ。でもリバプールのようなビッグクラブでは、目標は、ピッチに出たら全ての試合に勝つことでなくてはならない。それをやれれば、タイトルは勝ち取れる。これは言うのは簡単だけど、実際に出て行ってそれをやるのは本当に、本当に難しいよ。決まり文句ではあるけど、やって来る一つ一つの試合に向かって行かなくてはならない。
Liv.tv:1人の選手として、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーの動向にはどの程度注目をしていますか?彼らの試合は見ますか?
Agger:もちろん相手のことは知らなくてはならないし、そのチームは特にだよ。サンダーランド戦のプレーの後の日曜に、彼らの試合は少し見た。
Liv.tv:5月に私たちがタイトルに挑戦できる位置にいるかどうか、自信のほどは?
Agger:僕たちは楽観的でなくてはならないけど、それは6ヵ月後に答える方がきっと簡単だね。
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この人のインタビューは、いつもちょっと他の選手とは違っているところが面白いです。フットボールが生活の全てではなく、しっかり自分のライフスタイルというものを持っているのがわかります。若いわりにはとても客観的に物を見ているなあ、と思わせるのは、きっと賢い人だからなんでしょう。そういうキャラクターはピッチの上でのプレーにも生かされていると思います。
一見クールな感じがして、実はプレーに対する情熱が人一倍のところもこの人の魅力です。ピッチに立ちたいだろうなあ・・・。そしてファンもみんな、ベストの彼をピッチの上で見られるのを熱望していると思います。
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