ダッラ・バッレ(この名前は、彼のイタリア人の父親から受けついだようである)はキャリアを地元のクラブJIPPOでスタートさせ、その才能でたちどころにイタリアのインテルのスカウトの目に止まった。14歳で、彼はミラノの巨人のユース・アカデミーの一員となった。しかしその未熟な年齢では、未知の言語と文化はラウリにとって困難なものであり、4ヶ月で彼はJIPPOに帰って行った。地元のクラブに戻ってからの短い期間、彼はほとんどをウィンガーとしてプレーし、ヨーロッパの数多くのクラブから追いかけられた。2006年秋、リバプールはダッラ・バッレにトライアルをオファーした。Malcolm Eliasや他のアカデミーの大勢のスタッフが、ラウリの成長ぶりを追っていた。U16のアイルランドとの代表戦後に、Eliasはこう発言している。
「あの試合は私が事前に彼について得ていた情報を裏付け、私はそれを見て強い確信を抱いた。彼は特別な才能である、それに疑問の余地はない。彼は与えられたスペースを上手く利用でき、賢く、ピッチ上での視野が広く、試合をコントロールし、ゴールを決められる。」
彼はメルウッドでブラックバーン・ローバーズのユースとの練習試合でプレーし、1ゴール1アシストで2-1の勝利に貢献した。アカデミーのスタッフ、Malcolm Elias、Steve Heighway、Gwyn Jamesに非常に強い印象を残し、彼らはこの若いフィンランド選手に4年契約を提示した。
ラウリはその時はフィンランドに帰ることを決断し、2007年のシーズンをフィンランドの1部リーグでスタートさせ、JIPPOでの8試合をウィングとしてプレーした。8試合目でラウリは初ゴールを記録したが、その試合で彼は足首に重傷を負い、数ヶ月間離脱した。その数ヶ月間、ヨーロッパのトップクラブの群れが彼の獲得を競い合った。彼の元クラブであるインテルを含む、アヤックス、ACミラン、バルセロナ、チェルシーである。2007年10月、チェルシーはこのフィンランド若手スターに対して、3年半契約で£1mのボーナスを含む、リバプールの倍額の給料のオファーを提示したと言われている。しかしラウリはリバプールの方を選び、2008年1月、2011年までの3年半契約にサインした。彼は移籍についてこう語っている。「以前に僕はインテルで4ヶ月練習をしたけど、常にリバプールに惹かれていたし、それは決断をする前からずっとだったと思う。」
昨年のアカデミーでは、ダッラ・バッレはほとんどをストライカーとしてプレーした。リバプールが2009年に決勝まで勝ち進んだFAユースカップの中の、バーミンガム・シティ戦を見たSteve Claridgeは、彼をフェルナンド・トーレスと比べている。この選手をもっと頻繁に見て来た大勢の人間は、彼の高さとプレースタイルからウェイン・ルーニーと比較する。リバプールのアカデミースカウト、Ian Barriganはこう発言している。
「彼は純然たるストライカーとしてプレーすべきで、ベストポジションはメインストライカーの背後だ。」
彼には、スピード、運動量、すばらしいフィニッシュの能力があり、昨シーズンはリバプールのU18で28試合に出場し20ゴールを決めている。そして、フィンランド代表のU16、U17、U19各レベルですばらしい得点率を挙げている。彼のこれまでで最も注目すべき記録は昨シーズンのFAユースカップ決勝までの一連の戦いで、彼は8ゴールを決め、そこにはバーミンガムとのH&Aでの4ゴールが含まれている。
しかしダッラ・バッレの選手としての能力で際立っているのは、そのオールラウンドな才能である。彼はラインをリードし、ボックスの中では捕食者となり、距離のあるところから入り込んで行こうと、ゴールライン際の混乱からゴールを叩き込もうと、正しい時に正しい位置にいる。攻撃を組み立てて行く時の彼のポジショニング、ボックスの中のどの位置にいるのが最適か、それは教えられるものではない生来の能力だ。ユースコーチJohn Owensはこう語る。
「ラウリは、ストライカーとしてのすばらしいバランスとスキルを備えている。しかしまず何より、彼は並外れたフィニッシャーであり、ゴールスコアラーだ。彼が正しいポジションに入っていれば、そこで正しい決断を下す能力がある。」
しかしながら彼は非常にハードワークをする選手であり、前線から中盤の位置まで下がって相手をつぶしたり、ボールをキープしてポゼッションを保つことが大好きである。彼はすばらしいファーストタッチと予測能力を持ち、狭いエリアでタックルされることはめったにない。今シーズンはメルウッドへと昇格し、John McMahonのリザーブチームで先発の位置を争い、前途有望である。彼は成功に必要な全ての要素を兼ね備えており、彼が非常に優れた選手になることの方に賭けない人間は、フットボールの世界にはそう大勢いないだろう。
ラウリの学生時代のプレーの様子は、
こちらでいくつか見ることができる。
☆クリストファー・ブッチマン ・・・ 1992年4月25日生 17歳
ラファのリバプール・ユースアカデミー再建計画の柱となる重要人物の一人、クリストファー・ブッチマンは、メルウッドと国際舞台の双方で急上昇中の才能だ。すばらしい左足を持つ左サイドバック・左ウィンガーのブッチマンは、正確なピンポイント・クロスを上げる特筆すべき能力を備えている。ベニテスの新しいユース政策のすばらしい成果の一人で、そのスカウティング・システムは、ブッチマン、ラウリ・ダッラ・バッレ、ダニ・パチェコのような選手を海外から見出して来た。ブッチマンはボルシア・ドルトムントのユースシステムからの移籍で、彼の左サイドの突破力は誰にも強い印象を与えている。
彼と対を成すダッラ・バッレのように、彼もまたアカデミーでのシーズンの間に非常に大きな印象を残した。リバプールのU-18で4年間に3度目のFAユースカップ決勝まで勝ち進む力となり、あっという間にメルウッドのリザーブチームへと昇格した。今シーズンはJohn McMahonのリーグ首位のチームの中で、その役割を果たしている。しかしながら、ドイツからリバプールへ若い年齢で移籍し、その道のりは全てが順風満帆とは限らなかった。RevierSportのインタビューの中で、彼は新しいクラブに来たばかりの頃についてこんな風に冗談を言っている。
「僕はこれまで、イングランドで生きていくのに十分な英語を身に着けてきたけど、リバプドリアンのアクセントを身に着けなくてはならないとわかっていたら、たぶん学校でもっとしっかりやったよ!」
クラブでの最初の数ヶ月間は、言語、生活スタイル、そして家族から離れて暮らすこと、その全てに苦労させられた。
「正直言って、最初の3ヶ月間は悲惨だった。家族や友達から遠く離れて、言葉も満足には話せなくて・・・本当にきつかったよ。でも僕はホストファミリーの家に滞在していて、そこの人たちは本当にすばらしいんだ。」
このクラブでの1年目は、このドイツ人ウィンガーにとって本当に上手く行った。リバプールはFAユースカップ決勝まで快進撃をし、この夏の欧州U17選手権ではドイツの優勝へ輝かしい役割を演じた。この大会後、彼はアーセナルのジャック・ウィルシャーと共に、UEFAの選ぶ未来のスター10人の中に入っている。この大会で、彼のアシストはドイツの成功に決定的な役割を果たした。ドイツ対オランダの決勝で、フリーキックからの彼のクロスは同点弾を生み出した。その試合で彼らは2-1で勝利し、優勝を果たしている。彼は準決勝でのイタリア戦の2-0の勝利でも1ゴールをアシストしたが、彼の最大の時はイングランド戦で、彼は3つのすばらしいアシストをして、イングランドの若手を4-0で粉砕した。(その試合のハイライトは
こちら)
ブッチマンは、リバプールではここのところ左サイドバックでプレーしているが、ドイツ代表では、欧州U17選手権でもそうだったように左ウィングとしてプレーすることが多い。守備的で知られるドイツだが、最近の選手たちについては奇妙なことに、彼らはこれまでになく攻撃的な選手たちを生み出している。FIFA.comのインタビューの中で、彼の友人でドイツ代表のチームメートであるMario Goetzeは、こんなコメントをしている。
「クリストファーは前に行くのがすごく強い・・・彼は左ウィンガーとしてもプレーできる。引いて守ることに関しては・・・そうだね、僕たちの得意分野じゃないって言っておくよ。」
将来的にはブッチマンは左サイドバックよりも左ウィンガーに場所を移すかもしれないが、彼のクロス能力、そのすばらしいスキルと正確性を考えれば、それは悪いことではないかもしれない。この若いドイツ人は今シーズンすでにファーストチームの中でトレーニングをし、その興奮を語っている。
「トーレスやジェラードと一緒にするトレーニングセッションは、レベルが違うよ・・・ペースがすごく速いし、基準がはるかに高い。でも彼らは本当に良くしてくれるんだ。ジェイミー・キャラガーは何でもとても良く説明してくれるし、ディルク・カイトはドイツ語を話せて、僕に話しかけてくれる。」
彼が今現在持っている熱意を変わらず見せ続れば、そしてドルトムントのユースアカデミーからわずか2年後にはリバプールのファーストチームの練習に加わった、その同じ速度で成長を続ければ、彼がそのチームの一員になっているのは間違いなくそう遠い未来のことではないだろう。
☆デイビット・アモー ・・・ 1991年4月24日生 18歳
2007年にミルウォールのユースから移籍して以来、デイビット・アモーはリバプールで強い印象を与え、2009年のFAユースカップ決勝進出したU18の力になり、今シーズンはあっという間にJohn McMahonのリザーブチームのスターティングイレブンへと昇格した。ミルウォールにいた時はゴールを量産するストライカーとしてスタートし、マージーサイドではアモーは主に右のウィンガーで起用されている。
彼は多くのプレミアリーグのトップクラブが獲得を競った若手だったが、彼はロンドンから北のリバプールへと移ることを選び、ユースアカデミーの非常に大きな進歩の中の1人となった。移籍はこれまでのところこのウィンガーにとって成功で、昨シーズンに彼は12ゴールを決め、リバプールが4年間で3度目のFAユースカップ決勝進出を果たす力となった。
その大会中、彼には2度の目ざましい瞬間があった。チェルシーU18とのアンフィールドでの対戦には唯一となるゴールを決めて大会準々決勝進出の力となり、決勝ではアーセナルにH&Aの対戦で敗れたが、エミレーツの試合ですばらしい走りを見せ、アレックス・カカニクリッチのゴールをお膳立てした。
アモーのプレーで最も顕著な特質は、その並外れた速さである。全英学生陸上競技選手権でロンドン代表スプリンターに選ばれたのは驚きではなく、彼はその速さで右サイドからの猛烈な走りを見せる。調子が良い時の彼を止められるディフェンダーは誰もなく、見ていて非常に興奮する選手だ。彼はウィンガーに求められるものを全て兼ね備えている。強さ、速さ、ドリブル能力が彼のプレーにダイレクトさを与えている。彼はその能力で相手サイドバックを幻影のように抜き去り、クロスを入れたり、彼自身がペナルティボックスに侵入して相手を混乱させる。
しかし、彼の特別な武器となっているのは、彼がかつてはストライカーであったことだ。彼のゴールへの視野は、他の選手にチャンスを作る能力と同じだけのフィニッシュ能力ももたらす。それは、リザーブコーチが彼から引き出したいと強く願っているものだ。リザーブのヘッドコーチであるJohn McMahonは、アモーが2ゴールを決めた最近のハル戦での4-1の勝利後に、こう語っている。
「我々はデイビッドに、お前はもっとスコアシートに記録を刻む必要があるんだと言い続けているよ。そして今夜の彼は良くやった。私とアントニオ(Gomez Perez)は彼についての賭けに負けたよ。我々は、もし彼が今夜得点を決めたら、次にチーム全体で食事に出た時の支払いはアントニオが持つと言っていたんだ。だから我々はちょっとがっかりしているよ!デイビッドが常に相手を脅かし、ゴールを狙っていたことに私は満足している。我々が攻撃を仕掛けている時はいつでも脅威になっているのは、嬉しいものだ。」
ミルウォールから移籍して以来、彼が急速な進歩を遂げてきたことは疑いない。しかしまだ成長の余地は大きく残されている。例えば彼の年齢と経験ならば、若いウィンガーはこれからもっとフィニッシュの精度を上げていくだろう。今のところは彼は非常に前途有望に見え、彼のスピードは明らかに鍵となるだろう。それをボールコントロール能力とクロス、シュート能力と合わせて生かせば、この選手は近い将来ファーストチームへの一番手につけるだろう。彼は大勢の人間に、ライアン・バベルを思い起こさせる。そしてもしもあのオランダ人選手が1月に移籍を選ぶならば、アモーはラファ・ベニテスの選択肢に入るに違いない。UEFAの求める英国枠を満たすために、彼は既に今シーズンの開始時にチャンピオンズリーグの28人の登録メンバーに入っている。しかし、これから始まるヨーロッパリーグに彼は出場チャンスを与えられるかもしれない。
☆ダニ・パチェコ ・・・ 1991年1月5日生 18歳
ダニ・パチェコのプレーを見てまず最初に気づくのは、彼の身長だ。168センチというのは、プレミアリーグのディフェンダーのフィジカルを考えれば、リバプールのファーストチームの場所に挑戦するのは厳しいと感じるだろう。しかし、ダビド・ビジャやカルロス・テベスのように、彼は高さの不足をスキルと思考のスピードで埋め合わせる。その必殺のフィニッシュからニックネームは「キラー」、パチェコは自分自身でゴールを決めるばかりでなく、他の選手のためにチャンスを作ることも同等にこなすストライカーだ。
2年前の2007年の夏に、ラファ・ベニテスがバルセロナからこの若いスペイン人選手を獲得したのはすばらしい大当たりだった。アーセン・ベンゲルがカタランの巨人の鼻先からセスク・ファブレガスを奪い取ったのに、ほとんど匹敵する成果だった。若手がスペインを離れてイングランドへとやって来る傾向は続いている。スペインのフットボーラーは18歳になるまでクラブとプロ契約ができず、セスク・ファブレガス、ジェラール・ピケ、フラン・メリダ、パチェコのようなスター選手たちが、プレミアリーグのチームの手に渡っている。当時のリバプールのスペイン人チーフスカウトEduardo Maciaは、このストライカーにベニテスに推薦するのに十分な力を見た。そして、レッズが彼の獲得に動くのにそう時間はかからなかった。パチェコのアンフィールドへの移籍は、15歳の時から在籍していたバルセロナのユースアカデミーの多くの人間を立腹させた。彼のユースコーチ、Garcia Pimientaはこう語っている。
「彼は大きな才能を持つフォワードだから、クラブにとって非常に大きな損失だ。彼は我々のトップゴールスコアラーであり(前シーズンに30得点)、既にユースチームの中でプレーしている。我々が最も期待する練習生の一人だが、もうできることは何もない。何もかもがあっという間に決まってしまった。」
カタランのクラブはこのストライカーの補償金を得ようとしたが、パチェコは既に自分の道をメルウッドと決断していた。クラブに2年間在籍し、パチェコはスタッフやファンに強い印象を与え、その後リバプールのリザーブチームのレギュラーとなっている。彼は現在ファーストチーム入りの間際におり、この夏のアジア遠征ではジェラードのような選手たちと共に練習し、プレーした。
リバプールの経営陣を印象づけたのは、彼には高さはないが、その運動量とスキルで易々と相手ラインの中でプレーできることだ。典型的な賢い小柄なセンターフォワードであり、すばらしいタッチとゴールへの目を持っている。技術とメンタリティの両方で非常に成熟しており、すばらしい視野とポジションセンスを持ち、攻撃においてチャンスメーカーとしてもフィニッシャーとしても働ける。オフ・ザ・ボールの動きの賢さがその能力の要だ。自分自身が良いポジションに入ることもでき、少し下がった位置のストライカーとしてプレーする時にはチームメートと連携し、ゴールを決められるスペースを見逃さない。
彼には相手ディフェンダーを抜き去ることのできるすばらしいボールコントロール能力があるが、それに加えてチームメートのゴールを演出できるすばらしいスルーパスも持っている。唯一の懸念は強さとパワーの不足で、プレミアリーグで成功するためには相当の体重増加が必要だろう。しかしそれでもなお、彼はこれからのシーズンに向けての有望株だ。最近のリザーブマッチ、ハル戦の4-1の勝利でパチェコがマン・オブ・ザ・マッチになった試合の様子は
こちらから。
☆マーティン・ケリー ・・・ 1990年4月27日生 19歳
数週間前、チャンピオンズリーグのリヨン戦でラファ・ベニテスによって驚きのフルデビューを果たし、マーティン・ケリーはイングランドのフットボールで脚光を浴びる位置に躍り出た。アンフィールドの周囲にいる大勢の人間は、この19歳の選手がああいいう重要な一戦に右サイドバックで起用されたことに、それほど衝撃は感じなかった。ケリーの星は、ここ2年間でゆっくりと昇りつつあったからである。2007年夏にアカデミーからメルウッドに昇格し、ケリーはギャリー・アブレットのリバプールリザーブチームでセンターバックを勤め、2007/2008シーズンのリザーブリーグ優勝に貢献した。そしてこの夏は、U-20ワールドカップでイングランド代表に召集されている。
しかしながら、ケリーの道のりは全てが順調というわけではなかった。彼はアカデミーでの2年間の大半を、腰の負傷のために離脱している。ケリーは、その挫折が自分に成功への特別なモチベーションを与えていると語る。
「あの怪我は、僕の決意をさらに固いものにしたよ。あの2年間の離脱は、成長のチャンスを大きく失うということだった。僕がメルウッドに昇格できるチャンスを得られたのはラッキーだったし、自分がここに来たということは、少なくとも2倍の速さで成長できたということだと思う。」
この怪我があったからこそ、彼のファーストチーム昇格はすばらしい成果だ。彼の能力は、疑いの余地なくフットボールのピッチ上で輝く。彼は強く、高く、エレガントな、4バックのどこででもプレーできる選手だ。彼は昨年12月、チャンピオンズリーグのグループステージ、PSVアイントホーフェン戦でファーストチームデビューを果たしている。試合終了近くに、彼はジェイミー・キャラガーに代わって出場した。その後、2009年3月のローン移籍市場の最終日に、彼はローンでハダーズフィールドへ行った。そこでテリアーズ(※クラブの愛称)のために7試合をプレーし、彼のシニア初ゴールを決めている。今年の4月、ウォールソール戦での3-2の勝利で、彼はハダーズフィールドの決勝点となるゴールを決めた。
ケリーはU20ワールドカップのイングランド代表に招集されたが、それは1試合も勝利できなかったチームにとっては悲劇以外の何物でもなかった。その大会から戻って2週間後、リヨン戦でラファ・ベニテスに右サイドバックで起用され、フルデビューをものにしている。彼の本来のポジションはセンターバックだが、この試合での彼のパフォーマンスは、そのユーティリティさとオールラウンドな才能を見せつけた。
試合を通して彼はボールをカットし、相手にタックルをし、ボックス内のファビオ・アウレリオとダビド・エンゴグに2本のすばらしいクロスを上げている。そのどちらも、フィニッシュが良ければ決まっているべきボールだった。残念なことには、鼠径部を痛めて彼は74分に負傷交代してしまった。
彼の復帰は非常に大きな楽しみだが、ファーストチームに入るためには、彼の前には£17mで獲得したグレン・ジョンソンが立ちふさがる。ベニテスは、彼の本来のポジションであるセンターバックで、いくつかの試合に彼を先発で使うことを選択するかもしれない。現在のリバプールが抱えているディフェンスの問題を考えると、代役としてのケリーの存在は良いオプションになるかもしれない。ベニテス自身が、5月にサミ・ヒーピアが去った際に、今シーズンには若手がチャンスを得るかもしれないという発言をためらいはしなかった。
「プレシーズンには、若手選手たちの状況を見るつもりです。私たちは様々なオプションを試すことができます。彼ら全員を見て、それから決断します。彼らは、ここですばらしい将来の可能性を持つ若手選手たちです。それを見てみますよ・・・彼ら次第であり、私たちが市場で適正価格で良い選手を見つけられるか次第でもあります。」
その選手ソティリアス・キルギアコスだった。彼は空中戦では比較的強いが、速さと動きに関しては能力は高くない。おそらく、マーティン・ケリーの時は予想よりも早くやって来るだろう。
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今のところ、若手の中でファーストチームが最も近いのはケリーではないかと思います。その彼のポジションに、同じイングランドのまだ若い選手、グレン・ジョンソンが立ちはだかっているというのは惜しいですね。しかし彼にはジョンソンにはないユーティリティ性がありますから、そこを強みに厚い壁を越えてもらいたいところです。
次にファーストチームに近いのは、スピーリング、プレシ、アジャラ、それを追ってエクレストン、ダービーというところでしょうか。彼らは皆すでに公式戦ファーストチームデビューを果たしています。中でもプレシが一番経験がありますが、今の彼はちょっと伸び悩んでいる感がありますね。それからファンがデビューを心待ちにしているパチェコ、最近売り出し中のブッチマン、アモー、マヴィンガ、カカニクリッチにグラクシ、ローン先で頑張っているネメトやサン・ホセなど、楽しみな若手が大勢います。ダッラ・バッレはひざを負傷してフィンランドに帰り、12月ごろ復帰予定だったんですが、もう戻って来ているんでしょうか?週末にはユースの試合がありますから、そこでベンチ入りするかどうか注目しています。(じぇいそんさん、1週間勘違いしておりました、すみません。試合は12月12日でした。)
さて、水曜にはこの期待の若手の誰がチャンスをもらえるでしょうか。ケリーが負傷から回復しているならぜひCBで使って欲しいし、それからパチェコとダービー、エクレストンの起用を期待しています。でもあんまり若手ばかり使ったら、リザーブマッチのようになっちゃいますね(笑)。あまりプレーチャンスのない選手たちも起用するでしょうから、どういうメンバーになるか今から興味津々です。とりあえずアクイラーニは間違いなく入るでしょう。
皆さんご存知の通り、アカデミーのタマゴは2、3年に一度ヒヨコが孵化すれば御の字で、そのヒヨコが立派な親鳥へと成長するにはさらなる幸運が必要です。今久しぶりにケリーやスピーリングというタマゴが、殻の隙間から小さなくちばしをのぞかせています。どのタマゴが無事孵化して、強い親鳥に成長してくれるでしょうか。皆さんの期待のタマゴは誰ですか?
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こんにちは!
私の期待のタマゴはラウリ君です!・ってわかってるってば・ってフニクラさんに笑われそうです(苦笑)
ラウリ君、リバプールに戻ったか情報がありませんね。。フニクラさんが訳して下さった記事私も読みました。ラウリに関しての記事はほとんどが彼の才能を非常に高く評価してるものばかりですよね。
彼に特別な才能があるのは間違いないようなので、あとは精神的な面をしっかり支えるようにクラブはちゃんとタマゴを抱きしめて温めてほしい。彼にはそれだけが必要という気がします。
今シーズンはFWは特に若手を大抜擢するチャンスがありそうな気がするんですが、ラウリの上にはパチェコも含めて何人も先輩&ライバルがいますから簡単にはいかないでしょうね。
ですがラウリ君も焦らずにチャンスが来た時はものに出来るように落ち着いて時を待っていてほしいです。個人的には上の何人かをすっ飛ばして出てきてほしいですが(笑)
Re:こんにちは!
>クラブはちゃんとタマゴを抱きしめて温めてほしい
これ大事ですね。彼は今まで順風満帆でやって来て、今シーズン初めてちょっと壁に当たっている感じです。しかし天性の点取り屋の資質は折り紙つきのようですから、それがあれば必ず上がって来ると思います。早く怪我から復帰して欲しいですね。今か今かと待っています。
無題
この冬にでも、初代期待のタマゴ、ウォーノックを呼び戻してほしいです。
Re:無題
と、思い起こせばこれまでも期待のタマゴがたくさんありました・・・今度こそ誰かが大きく育って欲しいですね。
無題
私が気にかけているのはヘラルド・ブルーナ君です。レアルのメッシという触れ込みでの獲得だったと思います。最近パチェコ君の評価がうなぎのぼりなんで,是非とも同い年の彼にも頑張ってもらいたいです。でもここ数試合リザーブでの出場がないようですね。怪我でもしたんでしょうか?
Re:無題
リザーブは前線の選手が次々出てきて、最近はカカニクリッチやアモーの台頭で出場の機会が減った感じです。11月の末ごろ怪我をして、3週間くらいとのことだったので年内は治療でしょう。1月のリーグ再開で復帰して来るかに注目です。
無題
ファンとしては、アカデミーから輩出された選手がファーストチームでスターとなるのはとてもうれしいことです。
案外、第二のジェーラード、キャラや、トーレスがすぐに出てくるのではと軽い期待ですが絶対に出てくると信じてます。
Re:無題
アカデミーは国際色豊かになって、有望な選手がぐんと増えましたね!たくさんのタマゴが孵って欲しいなあ。
無題
それと、期待のグラクシ・・・U-20WCでのPK戦の落ち着きを観たら、やっぱり冷静な所もチェフに似てますし、他のチームのサブキーパより断然いい!って思いました~。GKはチャンス貰うのは厳しいですが、カップ戦とかでチャンスを掴んで欲しいです☆☆
あと、ケリーはリヨン戦での怪我が無ければもっとチャンス貰えてましたね(ELではチャンスもらえそうですね!)19歳と思えない程落ち着いていて守備への貢献も足元も上手い。。個人的にはアッガーのようになって欲しい・・です^^
Re:無題
ケリーがせっかくチャンスをもらえそうな時に負傷してしまったのは、本当に残念でした。CBの彼も見てみたいんですが、今のところラファ的にはCBに関してはアジャラ>ケリーのようですから無理か。しかし確かに落ち着きはケリーの方があるように見えますね。顔のせいかな(笑)。
無題
私が注目している若手はブッチマンですね!!
最初は名前に惹かれたのですが、風貌が何となくレジェンド、リーセに似ているからかもしれません。^^
次に期待しているのはアモーですかね。
当然、スピアリングやケリー、ダービーは期待大です。
私としては、ウォーノックだけでなく、ホッブスを失ったのも哀しいです。
でもラファは、ケリー、アジャラに未来を託す決断をしたのかもしれませんね。
それにしてもポジションのバランスがよく期待を持てるヒヨコたちがいるものです。
無事に大きく孵って、高く高く舞いあがって欲しいですね!!
Re:無題
いい言葉ですね~、情景が目に浮かんじゃいました。
せじともさんの一押しはブッチマンですか!確かにリーセに似ているかも。性格も似ていたらこれは楽しいんですが、どういうキャラクターなんでしょうね~。私も彼には非常に期待しています。
水曜のダービーはちょっと残念でした!パチェコはいい時間帯に入れてもらって、ちょっと得した感じですね。2人ともこれから頑張って欲しいと思います。まず一番最初にやることは、二人とももりもり食べて、体を作ることですかね。ケリーやスピーリングがもうかなり体ができている感じなのに比べて、彼らはまだ若干細い感じです。
無題
昨期のFAユースカップ決勝を振り返ってみて、リヴァプールで一番の驚きだったのは本当にフェルナンドトーレスと佇まいというか、プレイスタイルなのかな?が瓜二つのラウリ選手でしたね。
アモー選手については、一番嫌なプレイヤーだったという印象で、上手いし速いし、なかなかアーセナルの守備陣が彼を捉えるのに苦労していた印象があります。アーセナルが試合の大半を支配していたのですが、いざリヴァプールの攻撃となるとカウンターの基点となったのは常にこの人でしたね。
逆にブッチマンはこれといった印象が無かったです。U17で優勝の立役者となったという評判は聞いていたので肩透かしをくらった感じでした。
他にもトーマス・インス等の選手も育ってきていますから、問題はどのタイミングで起用され、トップに定着していくか。この辺はヴェンゲルが非常に上手い(怪我人が多いのでそうせざるを得ない)のですが、ベニテスがどのようにして彼らを起用していくかは見物ではありますね。
Re:無題
ベンゲル監督は、おっしゃるように若手を育てるのが上手いですね。自分のシステムに合う若手を見極めて買う上手さと、若手に大枚をはたくことができる権限、そして指揮を取って長いことも大きいと思います。でもそんなガナでさえ、生粋のアカデミー上がりと言えるのはウィルシャーぐらいでしょうか?若手を育てろ、と言うのは簡単ですが、世界中から選手をかき集めているクラブでレギュラーを掴むのは高い壁です。
レッズも今年は今までになく若手のチャンスが増していますね。怪我人のためではありますが、それでも嬉しいです!彼らのうちどれだけがチームに定着できるか、ラファの手腕に注目ですね!