リバプールの現在の不振について、ローテーションのせい、パコがいなくなったせい、主軸の負傷、システム、いろいろなことが言われています。はっきりと、ここが悪い、ここさえ解決できれば、という決定打がないのが、ファンとしてはまた辛いところです。
そんな中、
TEAMTalkというニュースサイトの中で、「ラファはすぐに答えを見つけなくては」と題した、レッズの問題点を列挙した記事が掲載されています。読むと改めてそうかと思うところもありましたので、訳してみました。どこもかしこもボロクソですので、不快になりそうな方は読まないで下さい(笑)。全文ではなく抄訳です。
--------------------------------------------------------------
リバプールはプレミアリーグで現在無敗(日曜のアーセナル戦でそれは危ういが)、しかし得意とするチャンピオンズリーグでは崖っぷちである。はたして何が悪いのか?簡単な答え、しかし言い訳にしか過ぎない答え、それは負傷者である。リバプールはディフェンスにダニエル・アッガーを欠き、中盤にシャビ・アロンソを欠き、前線にフェルナンド・トーレスを欠いている。さらに信頼できるディフェンダー、アルバロ・アルベロアも不在だ。
機動性と機敏性を持つアッガーはあと10日間、アロンソ、トーレス、アルベロアはガナーズ戦に戻って来られそうだ。しかし、ベニテスはこの非常に高価な選手団の中にあるチームスピリットの分裂の気配について、何か対処が必要だ。ベニテスは、スティーブン・ジェラードというキャプテンがいて何も問題はないと皆に言うかもしれない。それは真実ではない。エバートン戦の交代でジェラードは説明を受けて口を閉ざしてはいるが、決して満足はしていない。
それでは、ベジクタシュ戦で何が足りなかったのか?答えは速さである。ベニテスはCBにジェイミー・キャラガーとサミ・ヒーピア以外の選択肢はほとんどなく、最終ラインのスピード不足は深刻な影響を与える問題だ。
客観的に見て、ベテランのヒーピアがこれほど長く起用されることは、クラブの中で予想されてはいなかった。彼は堅いディフェンスで知られる一流選手ではあるが、年齢による足の衰えは隠せない。アッガーを欠いたキャラガーは、同じ選手とは言えない。スピード不足は、このすばらしい選手をイングランド代表レギュラーとワールドクラスのディフェンダーにさせなかった一つの要因だ。
中盤の真ん中を見ても、問題は同じである。速さと攻撃の工夫の不足。やっと怪我が癒えてイングランド代表でもプレーするジェラードは、イスタンブールでのベストプレーヤーであり、彼のゴールと気迫はすさまじく、ほとんど状況を救うところだった。
彼と並んだのはハビエル・マスチェラーノで、彼は体の中に攻撃という骨を持っていない。中盤の潰し役としてはすばらしいが、やはり速さが不足している。そして彼はあまりにも頻繁にボールを相手に渡し過ぎる。
そして攻撃陣だ。ディルク・カイトとアンドリー・ボロニンは二人とも、爆発的なスピードチェンジが不足している。彼らは恐ろしいほどのハードワークをし、深い位置まで下がってチームを助けるが、マークを振り切ってペナルティボックスに進入するだけの速さはない。
ベニテスは、遠からず確実にチームを去ることになりそうなピーター・クラウチをもっと早く投入しなかった彼の失敗について、こう説明した。「私たちは、ディルクとアンドリーがやってくれる動きと運動量を必要としていました。ターゲットマンよりもそちらを必要としていたんです。」
これは昨シーズンから常々、ベニテスがストライカーに求める、彼の戦術の中で鍵となる要素だと言ってきたものである。
つまり、チームの中心部、ディフェンス、中盤、前線においてスピード不足という懸念が存在する。チャンピオンズリーグという最高峰の舞台では、それは大きなハンディキャップだ。
それから新加入の選手たち。ベニテスは彼の一番のウィングのターゲットである、フローラン・マルダを獲得しそこね、代わりにまだ未完の才能であるライアン・バベルを1100万ポンドで獲得した。この若いオランダ人は才能はあるが、トップレベルのクラブで要求されるだけの戦術理解が足りない。まずは一つのことをしっかりとやるところから学ぶべきである。サイドに開き、相手サイドバックを破って走りながら正確なクロスを上げる。キエフでライアン・ギグスがロナウドのゴールを演出した、あの芸術的な実例を見て学ぶべきだろう。
ヨッシ・ベナユンはベンチから出て試合を変える役割をかなりうまくやっている。彼は巧妙で賢い。しかし安定性では今ひとつだ。
---------------------------------------------------------------
感想としては、なるほどと思える部分もあり、ちょっと納得いかない部分もありました。完璧な選手などおらず誰でも一長一短はありますから、欠点を上げればいくらでも言うことはできるでしょう。しかし肝心なのはそういう選手たちをどう組み合わせてどう活かすかであり、そこが監督の腕の見せ所でもあります。選手の質は申し分ないはずです。高価な生身のパーツを組み合わせて美しい作品を作る、うまく行けばこれ以上の喜びはないでしょうが、うまく行かなければこれ以上辛いこともない。選手たちがよく「いずれ監督をやってみたいと思うこともあるけど、うまく行かない時は大変だからね~。」と口を揃えて言うのもわかります。ヨル監督も解任されてしまいましたね・・・。
PR
無題
無題
ゴンザレスが出たのはプレミアの強烈プレスにフィットできなかったからだと思いますし、ベラミーはあの性格が災いしたのかな、と思います。たとえ選手個々にスピードが不足していたとしても、チームとしてのパス回しで攻撃のスピードアップはできるはずなんですが、なんせしっくり合っていないのでそれができないのが辛いです。ガーミーさんの言うチームの変わろうとしている方向性、そんなことも考えながら試合を見るとまたおもしろいですね。