リバプールのニュースで、気になる話題が二つ報道されていましたので、ご紹介します。
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◎DICの買収について
先日来、DICが再びクラブ買収に動いているとか、ニューカッスルやウェスト・ハムも狙っていると報道がされていましたが、DICは公式にこれを否定するコメントを出しました。
●DIC公式ステートメント
(BBC)「DICはリバプール買収についていかなる交渉にも加わっておらず、LFCや他のいかなるクラブについて新たな入札を計画してもいません。DICも、そしてドバイをベースとするいかなる事業体や会社も、入札に関わってはいません。DICはPCPにいかなる業務も委託してはいません。DICはLFCとファンのこれからの成功をお祈りしたいと思います。」
◎アッガー移籍志願?
デンマークのメディアEkstra Bladetがアッガーの移籍志願を報じており、彼がFIFAの移籍規約第17条を行使することを示唆しています。それについてのアッガーのコメントです。
●アッガー
(Ekstra Bladet)「ウェブスタールールについては良く知っているけど、それ以上のコメントはない。リバプールから、契約延長のオファーは何も受け取っていない。」
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このニュースについて補足をしますと、BBCによれば、DICではなくドバイのムハンマド首長が個人的な資金でレッズ買収を計画しているとしています。これも以前から報道されていたことで、真偽のほどは全くわかりません。リーマン・ブラザーズがアメリカ連邦破産法の適用を申請したり、ユナイテッドの胸スポンサーでもあるAIGが異例の救済融資を要請したり、アメリカの経済危機が報道されているちょうどこの時を狙ってアメリカ人オーナーズに揺さぶりをかけているんでは、なんて見方もあるようです。BBC5LiveのBrian Alexanderは、「ムハンマド首長は個人的に£500mでの買収を計画していると聞いているが、アメリカ人オーナーはそれでは不十分と考えている。」とコメントしています。
アッガーに関しては、FIFAの移籍規約第17条、いわゆるウェブスタールールというのがありまして、それは「28歳未満にクラブと契約をした選手であれば、契約してから3年が経過した段階(28歳以上であれば同2年)で選手から一方的に契約を解除することができる。ただし、残り契約年数や選手の年齢、年俸に応じて補償金が発生する」というものです。彼は来年の1月になれば契約が3年に達し、このルールを行使できます。FIFAの定めたルールにのっとって補償金を算定すると金額は£2.9mだそうで、それを払えば彼は好きなところにフリーで移籍できるようになります。
これはその前に契約を延長すればいいだけの話ですし、アッガーはレッズの未来を背負って立つ重要な選手ですから、まさかこのルールを使って出て行くなどあり得ないでしょう。自国の重要な選手がクラブで出場機会がなければメディアが騒ぐ、それはどこの国もきっと同じなんだろうなあと思います。
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