リザーブリーグ問題

先日、ラファが「若手の育成のためは、リザーブリーグの年間18試合は少なすぎる。ビッグクラブのリザーブチームが下部リーグへ参加するのを認めるべき」という趣旨の発言をしました。それについては賛否両論のようです。
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●ミラン・マンダリッチ　ポーツマス会長（Sky Sports）
「我々は国中のサポーターに、最高の選手を輩出する義務を負っている。もしも良い選手を供給できることが証明できれば･･･なおいっそう良い選手をだ･･･（ラファの提案は）うまく行くと思う。
（リーグ戦の引き分けをPKで決着させるという案について）30年前、私が北米のサッカーリーグでオーナーだったとき、我々はそのPK戦を発案したんだ。それはアメリカ的やり方であり、フットボールの母国イングランドでは上手く行かないと思うよ。」

●Dick Knight（リーグ1　BRIGHTON会長/ Liverpool Echoより）
「ラファはこのフットボールリーグの歴史と偉業を侮辱している。競争的なリザーブリーグへ改善させるのは、プレミアリーグのクラブとアカデミーの責任者の仕事だろう。最近のアカデミーのシステムはでたらめだ。
私はラファを大いに称賛しているが、あのような考え方は、トップクラブと、我々のようなおよそ106年の歴史を誇り絶対にあのように侮辱されるべきではないクラブとの間に、亀裂を増すだけだ。」

●Barry Fry（リーグ2　ピーターバラ フットボールディレクター）
「そんなことは百万年たってもここでは絶対に起こらないね。このフットボールリーグは72のクラブが競争し合い、世界で最も支持され繁栄している･･･毎シーズン1600万人もの人々が見ているんだ。それがどんなクラブだろうと、リザーブチームなど誰も見たがらないだろう･･･それがレアル･マドリーだろうがユベントスだろうが、Fray Bentosだろうが、私にはどうでもいいね！
もしラファ･ベニテスが彼の若手選手を競争の激しい試合に出させたいなら、彼のやるべきは、我々のようなクラブに彼らをローンで出すことだ。」

●Billy Dearden（リーグ2 マンスフィールド監督）
「愚かなアイディアだよ･･･全くおかしな話だ。我々は、我々のフットボールの世界から来たのではない人間によって非難されている。
こういうやり方は今までイングランドフットボールには決してなかった。それは全てを変えてしまう。確かに、彼らの選手たちは厳しいリーグの中でプレーできるだろう。しかし他の我々はどうなるんだ？クラブはそのディビジョンから降格を余儀なくされ、大量の選手が仕事を離れるだろう。同じカンファレンスにいるからといって、我々は全員に同じだけの給料を払うことはできないんだ。そんなことは上手く行かない。」

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下部リーグのチームからは散々な言われようです。しかしイングランドの若手が育たないという問題はずいぶん前から言われています。それはリザーブリーグの問題だけではなく、イングランドの選手の給料が高すぎる、つまり国の経済格差が絡んでいますので、簡単には解決できないことなんでしょう。
しかし「よそ者が口を出すな」的な発言は厳しいです。フットボールの母国の自負というのは相当に強いものがあるんですね。