ホジソンが就任するということ

ホジソン監督の就任に先立って、あるレッズファンがフォーラムにこんな投稿をしました。かなり激しい内容で、このトピックでは盛んに意見が交わされています。内容を訳してみました。不快な所があるかもしれません、それを予めお断りしておきます。
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これは、1991年から始まったストーリーだ。それまでの10年間に起きた出来事がとうとうケニー･ダルグリッシュを捕らえ、彼の衝撃的な辞任という結果をもたらしたその時からだ。クラブは暗いトンネルの中に入り込み、それはグレアム･スーネスの就任のおかげであっという間に破滅的な衰退にまで陥った。一時はイングランドとヨーロッパを支配していたチームは、順位表の中位のチームへと変貌した。

再建はロイ･エバンスの元、1994年から始まった。彼は我々にフットボールを取り戻し、短い時期ではあるがリーグタイトルへのチャレンジすら演じた。続いてジェラール･ウリエが良い仕事を引き継ぎ、2001年には彼は我々に再びレッズの誇りを取り戻してくれた。そして2004年、ラファエル･ベニテスが指揮を取り、我々が完全な復活を果たすだけの経済状況にはないにも関わらず、彼は我々をヨーロッパカップの決勝へと2回導き、クラブをUEFAランキングの1位に押し上げ、我々は再び、大陸中から恐れられるクラブという高みに達した。

昨シーズンの混乱と不振のさなかで、監督の将来についてここでは議論が白熱した。大勢は、彼が2004年から達成してきた成果のために、少なくともあと1年は問題を修正するチャンスを得てしかるべきだと感じており、また他方で彼のもっと早い退任を望む意見があった。これら全てはもちろん、役員会のカオスと、とんでもない規模での経営の不始末を背景にして起こったものだった。我々は、現状を考えれば、このクラブはトップクラスの監督にとって魅力的な仕事ではないと主張し、さらには、もし候補者が興味を抱いたとしても、そういう候補者を見極めて雇う能力が現在の上層部に果たしてあるのか、疑問を感じていた。監督の交代を求める人間に、我々は、少なくともベニテスと同等レベルの監督の誰を後任に考えているのかと質問を投げかけた。

そう、それに答える人間はだいたい二つのグループに分かれていた。ヒディンクやモウリーニョのような名前を並べる、思い違いをしている人間。もう一つは、新監督を選ぶのは自分たちの仕事じゃない、クラブにはそれをやる人間がいると主張する現実逃避者だ。何にせよ、2003/04シーズン、ウリエの後任としてベニテスの名前を挙げた人間が、我々の中にいったい何人いただろうか？我々の現状、役員会にフットボールの知識が全く欠けていることを考えると、後任はマクラーレン、マッカーシー、モイーズ、あるいはホジソンのような人物になるという我々の意見を、二つのグループの人間はどちらも笑い飛ばした。この競技を知らない人物の創造性に欠けた後任の選択、ニューカッスルの役員会が何年もやって来たような選択だ。

さて、それはどうやら現実になったようだ。そして僕は、過去20年間で最も成功を収めた我々の監督が出て行くべきだと決め付けていた裏切り者、不誠実な人間たちが、みんな今はこの事の成り行きに満足していることを願っている。君たちのサポート不足が、クーデターを起こしても充分なくらいにラファの立場は弱まったと毒物パースローに思わせた、そういう状況を作り出した。すばらしい。我々は今、正真正銘のヨーロッパでの実績を持つ監督を、順位表の中位で過ごして来た監督に置き換えた。ヨーロピアンカップの優勝監督から、スイスで非常に良くやっていた人物へと。尽力してくれた皆、ありがとう･･･。僕は、自分がどうやってこの傷を癒していくかを伝えたいと思う。

（大きなため息）

とにかく前に進むことだ。自分たちが置かれているこの現実に順応しなければならない。そしていつもそうであるように、監督就任がアナウンスされたその瞬間から、自分たちの監督をサポートすることに集中するつもりだ。そう、ようこそロイ･ホジソン、アンフィールドで何もかもが上手く行くことを願っている。ホジソンは決して悪い監督じゃない、実際、いろんな意味で彼のこれまでの経歴は、クラブが置かれている財政の困窮時期には理想的だ。それに加えて、昨シーズンがあまりにもひどかったために、改善の場所はすぐにでもたっぷりあるはずだ。もちろん、問題は彼がそこまでやれないかもしれないということだ･･･なぜなら、9月まで無事に生き残ることだけでも、彼には世界中のあらゆる幸運が必要となるからだ。

まず最初に、彼は王との謁見に生き残らなければならない。ケニーは出て行くのだろうか？この任命が遅れたのは、残ってホジソンと一緒に働くことを彼が説得されていたためかもしれない。確かなことが一つ、ケニー･ダルグリッシュが後任選定作業の中に入れられたのは、無知なパースロー1人では絶対に作り出せない選定の正当性を装うためだった。もしもケニーがこの後任に反対を表明するなら、正当性は失われ、ホジソンにとっては不幸なことに、彼の立場は深刻なまでに弱まる。そしてもしも彼にそのハードルが課せられれば、キープレーヤーたちを移籍市場が閉じるまで守るとという問題に彼は直面する。選手たちが移籍志願書を提出したら、それは新監督への不信任投票だ。ラファエル･ベニテスが2004年に就任した時、彼も同じ問題に直面した。彼は一つの戦いに勝ち、一つの戦いに負けた。我々にとっては幸運なことに、彼は正しい方の戦いに勝った。ホジソンの在任保証も同じように、ジェラード、トーレス、マスチェラーノのうち少なくとも2人をキープする戦いに、彼が勝てるかどうかにかかっているだろう。もちろんこれは全て、彼の頭越しにパースローが選手を売却しないと仮定しての話だ。もしもそうなったら、ラファが追い出された理由が彼が選手売却を阻止するからだという議論に有無を言わさぬ答えが出て、ホジソンは無力の傀儡と見なされることになる。

この夏は、我々全員にとって危険をはらむ夏となるだろう。しかしいつもそうであるように、我々は自分たちの監督を全力で支援しなければならない。彼は我々のサポートを必要としており、もしも我々がそれを控えたら、その時には我々はこのクラブの貴重で唯一な何かを失ってしまう。パースローと彼のボスたちにそういう満足を与えてはいけない。

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この投稿はもっと過激な表現をしているところもあるんですが、そこはちょっと勝手に手直しさせてもらいました。トピックはこちらです。普通の状況であれば、新監督が就任すればファンはみんな大きな期待と少しの不安を抱きながら、新しいチームをワクワクして待つはずですが、今回は事情が事情なだけに大きな失望感があるようです。これは仕方がないことで、それを良く認識していながらこの困難な仕事を引き受けたホジソンに感謝したいと思います。
ペジェグリーニ、デシャンなどいくつかの名前はうわさに上がっていましたが、結局のところ、ホジソンしか引き受け手がいなかったというのが現実なんでしょう。それならばなぜ、本人がやる気満々でファンの支持も圧倒的だったキング･ケニーの手に託さなかったのか。これは非常に疑問だし気になるところです。監督の実績と手腕を評価しての決断というならば納得できる部分もありますが、選んだ役員会の中に、正しい評価を下せるだけのフットボールの経験と知識を持った人間は誰もいません。となると、違約金を払ってまでホジソンを選んだのは、フットボールとは全く別の意思が働いたのではないかと勘ぐりたくなります。

そもそも、金がないことは明白なクラブが、ウィルソンを獲得するのに￡2mを上乗せすることすら渋るあの金庫番が、なぜ違約金を払ってまでラファを退任させたんでしょうか。理由はいくつか想像できます。まず誰もが思うのは、彼がいると選手の売却が思うようにできないので邪魔だった。あるいは何かと文句をつけるのがうるさくて仕方がなかった。ラファがとにかく嫌い、例えばどこでもブーブーおならをしたり物を盗み食いする癖があったりして、我慢ならなかった。流していたような選手との関係の悪化が実際にあり、彼がいるとチームが崩壊してしまうと危機感を抱いたという可能性もあります。ラファよりもホジソンの方が絶対に良い結果を残せると確信できる何かが、彼らにあるのかもしれません。

ホジソン監督の就任は今日アナウンスされるでしょう。そしてこれからどうなるか、9月1日にはどんなスカッドがメルウッドにあるのか、それは見守るしかありません。ベナユンの移籍はどうやら決定的のようだし、マスチェラーノはインテルが値切りたいようですが、彼の移籍も避けられないんではないかと個人的には予感しています。もし残ってくれたら、彼を信頼していなかったことを土下座して謝る･･･ことはできないので、感謝の手紙でも書こうかと思います。キャプテンとトーレスは、1セットのような気がします。彼らは残ってくれると期待をこめて思っているんですが、しかし一番気になるのは、ホジソンの就任決定をどこよりも早く報じたタイムズ紙が、「リバプールはジェラードに￡35mの値段をつけている」と書いていたことです。値段をつけたって？誰が？と考えると、監督不在ですから役員会以外にはありません。たとえ￡35mだろうと￡100mだろうと、クラブがキャプテンに値段をつけた、つまりこの値段だったら売るよと容認したのが事実なら、これは非常にショックです。アロンソの時のようにキャプテン自身に移籍の意思があってのことならそれはそれでショックだし、移籍の意思がない彼にクラブが値段をつけたのなら許しがたいことです。

とにかく今は、役員会が、というかパースローが、好き勝手なことができないようにファンが監視して、何かあれば声を上げてけん制するしかないと思います。これは遠く離れているファンにはできないことで、現地のサポーターたちに頼らざるを得ません。彼らには本当に頑張ってもらいたい。

新監督就任のめでたい日にグチグチと書いてしまいました、すみません、でもグチらずにはいられない気分で･･･フットボールの試合があれば気もまぎれるのにな～。ホジソンさんには何のわだかまりもありませんし、現状を考えれば決して悪くない選択だと思います。しかし、戦力と経済状況を考えれば、彼に多くは期待できないこともまた事実です。遠くの1ファンとしては、とにかく彼を応援し、幸運を祈り、彼が全力を尽くしてチームのために働いてくれるなら、どんな結果であろうと受け入れるつもりでいます。一番いやなのは、結果が出ないことで彼の手腕に対する批判が巻き起こり、彼が1シーズン全うすることなく退任するというケースです。それだけはやめて欲しい･･･って今からネガティブすぎですね、反省。心配は杞憂で選手たちは皆残ってくれるかもしれないし、大物獲得だってあるかもしれないし、ホジソンのミラクル采配とヨバノビッチの大活躍でチームは快進撃するかもしれないし、電光石火新オーナーが現れるかもしれないし、誰もが口をそろえて言うようにフットボールには何があるかわからない。今はこう叫ぶといいんですね、頑張れホジソン、よろしくお願いします、期待してるよっ！！！