オーナーズが提訴

現地時間8時からロンドンの法律事務所で、役員会が開かれています。これには英国入りしていたジョン･ヘンリー氏も加わり、また、元アーセナルの取締役であるKeith Edelmanも加わっています。彼はエミレーツ･スタジアムの建設とネーミングライツに深く関わった人物だそうです。

一方、テキサス州立裁判所はオーナーズの申請により、LFC売却を阻止する緊急差し止め命令を出しました。やっぱり手を打ってきやがった。ヒックスは、ブロートン、パースロー、アイルの3人とRBS、NESV、さらにLFC取締役のナッシュを相手取った＄1.6bの損害賠償訴訟も準備していると報じられています。

（公式HPからステートメントが出たので、追記しました。）

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●リバプールFCの公式ステートメント（公式HP）
「本日の高等法院での勝訴に続き、Kop FootballおよびKop Holdings取締役役員会は今夜（※水曜夜）会合を開き、ニューイングランド･スポーツ・ベンチャーズへのリバプールFC売却を完了させることを決議しました。

残念ながら、トーマス･ヒックスとジョージ･ジレットは今夜、テキサス地方裁判所より、独立取締役たち、RBS、NESVに対してこの取引完了を妨げる、緊急差し止め命令を手に入れました。
独立取締役たちは、差し止め命令は不当で損害を与えるものと考え、それを取り除くためにできるだけ速やかに動くつもりです。
今後さらなるステートメントを発表する予定です。」

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差し止め命令の文書はこちらで画像で見られます。私のタンポポが咲く脳みそでは、見てもちんぷんかんぷんです。ヒックスがブロートン、パースロー、アイル、ナッシュ、RBS、NESVを相手取って水曜に起こした＄1.6b（￡1b）の損害賠償請求訴訟を受けて出された差し止め命令です。彼らのクラブ売却決定は「大規模な詐欺」だとしています。NESVへのLFC売却価格は市場価格をはるかに下回るもので、彼らは＄1.6bの損害を受けたんだそうです。RBSも共謀して、他にもっと高額のオファーがあったにもかかわらず、価格の低いところに売却しようとしているんだと主張しています。その訴状はこちら。テキサス地方裁判所は、審問日を10月25日に設定しました。

テキサス州の法廷が英国の法律を超えて裁けるのか？という問題ですが、RBSとNESVはテキサス州内で商取引をしているので、彼らに州法を適用することができるそうです。

水曜の判決前からLIVEで状況を実況していたガーディアン紙が、裁判終了後もこの件を追っていました。その情報は錯綜していますが、10月25日の審問まで待つことなく、この差し止め命令が解かれる可能性はあるようです。

ヒックスが反訴に出ることはRBSの裁判の直前から言われていて、そのために本格審理に切り替えたので、これはある程度想定内のオーナーズの反撃ではないかと想像します。勝訴直後のインタビューでブロートンは今後について盛んに「法的アドバイスを受けて」と言っていたし、その夜の役員会の会合場所を、今までずっと法的アドバイスを受けていたSlaughter and May法律事務所にしたことも、反撃を想定していた表れではないでしょうか。その会合は水曜の深夜12:40に終了しました。
この差し止め命令を今週中に解除できなければ、金曜に負債の支払い期限を迎えます。RBSがポイント剥奪のリスクを冒してクラブを銀行の管理下に入れるか、その際のPLはポイント剥奪に関してどう判断をするか、さらにはそうなった時のNESVの購入意思はどうなるのか、不透明な部分が山ほどです。

ヒックスはとにかくNESVへの売却を妨害して遅らせたいようですね。彼が最終的に何を求めているのかわからないですが、少しでも損を減らしたくてあがいているのは間違いありません。￡1bの損害って、リバプールファンの方が彼らに損害賠償を請求したいですけどね。これだけ大勢の怒りと憎しみを買って、彼らは満足なんでしょうか？役員会が再び勝ち抜けることを祈るのみです。