エスコートキッズの話

南アフリカのメディアに、スペイン対ホンジュラス戦でエスコートキッズを勤めた少年の記事が掲載されています。
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ヨハネスブルグ在住の10歳の少年Rameezは、月曜のエリス･パークでスペインとホンジュラスの選手をエスコートする23人の子供たちの一人を勤めた。トーレスに向けられたカメラは、スペインのタリスマンが10歳のRameezと会話をしている姿を捕らえていた。二人はトンネルの中で盛んに言葉を交わしていた。

Rameezは、トーレスと手を繋ぐのはエスコートキッズに選ばれてからずっと彼が願っていたことで、でもそれが実現するとは夢にも思っていなかったと言った。

「選手たちが出てきて、みんなごちゃごちゃに立っていたんだ。僕は列の3番めで、セルヒオ・ラモスの手を繋ぐんだろうと思ってたんだ。そして誰かが僕の手を握ったのを感じて、見上げたらトーレスがいたんだよ。」

スペイン人ストライカーは、Rameezの名前を尋ねて彼と会話を始めた。それから二人はいろんなことについて話したのだと言う。トーレスのニックネーム、彼のシューズ、Rameezのサッカー知識、そしてお互いのヘアスタイルについての質問、などなど。

King Edward V Preparatory学校の4年生である彼は、直前になって自分は偶像の選手の手を握るかもしれないという「予感を抱き」始めたのだと言う。
「僕たちがバスに乗っている間に、僕は緊張し始めたんだよ。自分の夢が実現する気がしたんだ。」

スペイン代表ファンであると同時にイングランドのプレミアシップチーム、リバプールのファンでもあるRameezは、トーレスに重大な質問を尋ねるチャンスだと思った･･･彼は来シーズン、リバプールを離れてマンチェスター･シティへ移籍するのか？

「彼は僕に、自分は絶対マンチェスター･シティには行かないって言ったよ。彼の心はリバプールにあるからって、それからスティーブン･ジェラードといい関係を作っているからって。」

Rameezの母親Saberaは、息子がトーレスと一緒に歩いて出てくる姿を見て呆然としたと語った。「あの子のアイドルはトーレスなんです。母親として、あの姿を見た時は言葉も出ないほどでした。私が撮っていたビデオを見ればわかりますが、私の手はものすごく震えていましたよ。」

この小さな少年は、自分は全く緊張しなかったと語った。「ぜんぜん緊張しなかったよ。世界最高の選手の一人と、僕の好きな選手と手を繋いで、とにかくワクワクしてたよ。」

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世界の名だたるスポーツジャーナリスト達が結集している南アで、10歳のエスコートキッズが一番いいコメントを取ってるじゃないですか（笑）。これはいい話だなあと思ったら、間髪いれず公式HPにも掲載されたのにちょっとびっくりしました。試合前の様子をビデオで見直してみると、トーレスはニコニコしながら時折少年の方にかがみこみ、しきりに会話をしています。その後トンネルを抜ける時にも妙にニマニマしていて、Rameez君との会話が楽しかったんでしょう。Rameez君はトーレスのように髪の真ん中を立てていて、確かにヘアスタイルに関して話が合いそうなかわいい少年です。
肝心の試合の方はというと、彼はまだまだ本調子を取り戻してはいない様子です。南アの小さなレッズファンをがっかりさせないように、トーナメントではぜひ彼らしいゴールを決めてもらいたいですね。
チリ戦では相手の退場に一役買いましたが、あれはダイブじゃないだろと個人的に思っています。相手に置いていかれたディフェンダーが後ろからちょろっと脚をひっかけてバランスを横に崩して、蹴った足が軸足にひっかかるようにして倒すというのは上手い（？）選手がやる高等（？）テクニックですが、むしろメキシカンドラキュラさんが良く見ていたなと感心しました。でも倒れ方がちょっとね、ファウル欲しいなって感じではありましたね。
さて、今日は彼と「良い関係を作っている」キャプテンの「自分のキャリアを決定づける」大一番です。キャプテンもトーレスの期待に応えるべく、渾身のプレーを見せてもらいたいところです。