金曜日のイングランド対ブラジル戦について、
BBC解説者たちの批評です。
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●アラン・ハンセン
イングランドは組織されてよくまとまっていたと私は思う・・・最近3、4試合の中で、彼らのプレーのやり方は注目すべき進歩を見せている。彼らはこの試合から多くのものを得て、エストニアとの予選に入って行ける。重要なのは、最近どん底だった自信の要素だと思う。ここしばらくの間で初めて、プレスは彼らについてネガティブな記事を書かないだろう。
試合そのものに関しては、デイビッド・ベッカムがすばらしかったと思う。我々はデイビッドが何を出来るか知っており、彼はブラジル戦でそれをやってのけた。ジョン・テリーのゴールにつながったボールは実に見事だった・・・キーパーが処理するのが難しい場所にピンポイントで入った。
エストニア戦でイングランドがあれに近いレベルでプレーすれば、勝利以外の何物も起きないだろう。
●アラン・シアラー
この試合からは、ネガティブな要素よりもポジティブなもののほうがずっと多く得られた。イングランドがもっとオープンにするべきだったと言うのは簡単だが、彼らはブラジルというワールドクラスの選手たちを擁するチームと対戦していた。もしイングランドが危険を冒してもっと前に出ていたら、彼らは我々をズタズタにして違う結果になっただろう。
ニッキー・ショーリーは左サイドでしっかりした仕事をしたと思うし、ポール・ロビンソンはロナウジーニョのシュートを良く止めた。
私は、イングランドのこの結果は彼らの中盤に負うところが大きいと思う。ワールドカップではバランスがうまく取れなかったが、ブラジル戦ではそれができていたと感じた。フランク・ランパードは最高の試合とは言えなかったが、スティーブン・ジェラードは中盤の底の役割で実に見事だった。
デイビッド・ベッカムもすばらしかった。彼がテリーに当てたやり方はすごかった。テリーのクロスのボールを押し込む能力を計算に入れれば、チェルシーで彼がもっと得点していないのには驚きだ。
私のかつてのチームメート、マイケル・オーウェンについては、私は彼がまだベストの状態を見せているとは思わない。シャープなプレーを時折見せ、一番のチャンスはヘディングからだった。
●レオナルド
イングランドは勝利に値するプレーをしたと思うが、ブラジルは彼らのベストではなかった。ロナウジーニョ、カカ、ロビーニョ全員が標準以下だった・・・彼らが試合に入っていたとは決して言えない。
イングランドはディフェンスではアグレッシブだったが、攻撃では淡白だった。彼らは1ゴールを決めたが、私は6フィート5インチのナウドが空中戦でテリーに負けたのには失望した。 我々の得点者ジエゴはいいヘッドを決めた。サントスから移籍したポルトでは最高の時間を過ごすことは出来なかったが、ウェルダー・ブレーメンではいい1シーズンを過ごして来た。ブラジルはコパ・アメリカでは、このチーム編成から何人かの選手を失うことになる。彼らは何人かニューフェイスを見つけなくてはならず、イングランド戦で数人を試したが、私は楽観的になり過ぎてはいない。
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