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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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フィナンが引退を決意した理由を、祖国の新聞アイリッシュ・インディペンデント紙に詳しく語っています。
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●フィナン(Irish Independent)
「辛い決断だった。でも、ここ数ヶ月の間ずっと僕の心の中にあったことなんだ。EUROの本戦に勝ち上がれなかった時、僕はちょうどその時が来たんだと感じていたよ。でもますますネガティブになってしまうから、最後の試合の後にすぐ引退したくなかったんだ。
しかし、その2つのことは繋がらないから、次の監督が任命される前には引退を表明したかった。それにブラジルとの親善試合のメンバーが発表される時期だったから、その前にやってしまいたかったんだよ。親善試合を数試合プレーしたり、これからの予選数試合をやって、自分は去るべきなんだろうかと考えるのは僕の望むこところじゃなかった。新しい監督にとって、若い選手たちを伸ばし始める時は今熟している。ワールドカップの本戦がやって来る時には、僕はもう34歳だ。だから、若い選手たちに引き継ぐのが正しいと思ったんだよ。
上手く行けば、これは僕のクラブでのキャリアにとって利益になると思う。この決断をしたのはそれが理由ではないけどね。でも僕はこのレベルであと数年はやりたいし、クラブと国の両方で、ここ数年はものすごい量の試合をこなして来たからね。長い距離を移動しなくてはならないし、年を重ねるに連れてそれは難しくなってくる。

2002年のワールドカップは、僕の代表キャリアの中だけじゃなく、僕の人生で最高の経験の一つだったよ。信じられないような大会だった。今も人は振り返って、あのサイパンで起こったことを話している。あれが世間に知れ渡って、僕たちがあの大会で成し遂げたことが矮小化されていそうだ。しかし個人的には、僕はあの大会をすばらしい時として思い出すよ。スペインに負けたのには衝撃だったよ、確かにね。しかし、信じられないような夜だった。僕はその前にPKを蹴ったことは実際なかったんだけど、自分から志願したんだ。蹴りたいと思ったんだよ。不運なことに僕が蹴るまでに僕たちはもう2つ外していて、僕が決めても結局結果を変えることはできなかった。それでも、ああいう経験の一員になれた。そして、準々決勝まであとほんの一歩のところまで行けたんだ。

僕は自分の本来のポジションではあまりプレーしなかったよ。僕は右サイドバックだ。でもブライアン(カー)の元では、僕は右サイドハーフか、左サイドバックか、もしくは全くプレーしないかだった。
僕のようだったら、他の選手でもおそらく同じように感じるだろう。あの時、一部の人々は僕はプレミアリーグで最高のライトバックだと話していたのを知っているよ。だからもちろん、自分が本来のポジションでプレーすべきなんだと感じていた。フラストレーションを感じる時もあったね。僕は自分が公平に扱われているとは感じられなかった。

(EURO予選の)キプロス戦の夜の、クローク・パークの雰囲気は僕たち全員が覚えている。良くはなかったね。僕たちは良いプレーが出来なかったから、おそらくそれは当然だったんだろう。ファン明らかにフラストレーションを感じていた。でも僕たち全員がそうだった。物事が上手く行かなくて、スタン(スティーブ・ストーントン監督)はその後まもなく首になった。

アイルランドでは、誰もが今も代表の試合を楽しみにしていると思う。でもだんだん難しくなってはいるね。多分、僕たちの過去の大会の結果から、人々は僕たちに対してもどかしく感じているんだろう。良いプレーが出来なければ、僕たちは非難されるということだ。それは正しい。しかし、僕たちがほとんどの大会で予選を突破すべきだという空気があるようだけど、他の国と僕たちの国で選べる選手の数を比べれば、それは難しいことなんだ。
アイルランドで僕がプレーしてきた間に、雰囲気は明らかに変わったよ。メディアからのネガティブな意見がものすごく増えている。プレッシャーがずっとかかるようになった。人々ははるかに批判的になった。多分、今は世界がそんな感じなんだろうね。変わりつつあるよ。よりプレッシャーがかかり、より興奮が増している。

しかし、ネガティブさは物事をさらに難しくするんだ。一部の選手たちは、何が言われようが何を書かれようが全く気にもとめていない。彼らはただプレーする。そして、僕たちのほとんどは批判を理解しているよ。良いプレーが出来ていなければ、仕方のないことだ。しかし今は、個人批判が増えているんじゃないかと思う時があるよ。スティーブ・スタウントンの時は確かにそれがあり、そしてそれは間違いだった。

(代表のこれからについて)鍵となる選手たちが好調なら、良い代表チームになるよ。そして、若い良い選手たちが何人か入っている。人々が酷評をしないで彼らにチャンスを与える限りね。

(リバプールで起こっている問題について)選手たちは自分たちに何の影響もないと言うだろうし、それはおおむね本当だ。プレーに出る時は、いちいちそんなことを考えてはいないよ。しかし毎日のように、ドレッシングルーム、トレーニンググラウンドに憶測が流れている。新聞に書きたてられる。周り中そればかりさ。うっとうしくもなるよ。クラブ全体、監督、選手たち、ファンからすれば、そんなことは全部終わって自分たちの仕事に集中できるようになるのがベストなんだ。


(代表引退の決断を覆す可能性は、との問いに)いや、軽い気持ちで決めたわけじゃない。これが正しい決断だということは、僕の頭の中ではとてもはっきりしたことなんだ。」

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日韓ワールドカップが彼の人生の中でも最高の経験の一つ、というコメントは、ホスト国を勤めた日本人の一人として、とても嬉しく思います。あの時のアイルランド代表の姿、そしてアイルランドサポーターの姿は、日本のサッカーファンにすばらしいプレゼントをしてくれたと思っています。しかし、日本のファンを魅了したあの時の快進撃が、アイルランドサポーターたちの姿勢を少しでも変えてしまったんだとしたら、それはちょっと悲しいことですね。しかし彼らの祖国代表を愛して支える、根っこに流れるその気持ちは決して変わっていないでしょう。
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