「試合を変える」byキャプテン&ラファ

フルハム戦でゴールを決めたトーレスについて、キャプテンとラファのコメントです。
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●キャプテン（Liverpool Daily Post）
「タイトルレースに加わるためには、こういう（フルハム戦のような）勝利が必要なんだ。大勢の人間がビッグチーム同士の直接対決のことを話しているけど、こういう試合で勝利をもぎ取るチームが何度も優勝を果たしている。ここ数年で2度優勝を果たしたチェルシーを見てみれば、彼らはこういうチームを相手にいつもいいプレーをしているわけではないけど、1-0で勝利している。僕たちもそういうやり方を身につけなくてはならない。自分たちの最高のプレーや標準のプレーが出来ていなくても、3ポイントをもぎ取るやり方だ。

（トーレスのゴールについて）彼はああいうタイプの選手なんだ。僕たちが彼と契約した理由はそれだよ･･･彼は試合を変えられる選手だ。
僕たちは、しっかりと組織して僕たちに自分たちのプレーをさせないことを意図したチームを、ここにたくさん迎えることになる。しかし僕たちは、ベンチから入って試合を変えることの出来る力をチームの中に得た。試合開始から70分が経過してまだ無得点という状況では、このまま膠着して終わるんじゃないかという懸念が生まれて来るものだ。しかしフェアに言って、フルハムは堅かったよ。

フェルナンドが回復して、前よりもほんの少しシャープになって戻ってきたのは嬉しいね。この復帰から、彼が僕たちのために山ほどゴールを決めてくれると僕は確信しているよ。もちろん彼は観衆を盛り上げてくれる。彼がサブのコートを脱いだ時の歓声を、みんな聞いただろう。彼は僕たちのビッグスターであり、チームのためにハードワークをしてくれる。

彼は良い奴だよ。良く馴染んでいるし、英語も上達を続けている。そして彼自身も楽しんでいるように見えるね。それが、彼がベストを発揮できるためには肝心なことだ。」

●ラファ（Liverpool Daily Post）
「昨シーズンの私たちは多くの試合を支配していましたが、（トーレスが決めたような）ああいうゴールを必要としていたと思います。それが引き分けと3ポイントを取ることの違いです。フェルナンドのような選手を連れて来たのは、そういう意図があってのことです。
彼は速さを持った選手ですから、ああいうプレーが出来るんです。速さを持っている場合、能力があるかどうかが重要な点です。私は速さはありますが能力がないので、誰も破ることはできませんからね！しかしトーレスにはそれが出来ます。

私は、トーレスがチーム最高の生来のフィニッシャーだとは考えていません。ディルク･カイトもアンドリー･ボロニンも、非常に優れたフィニッシャーです。しかし速さという点で見るならば、トーレスにアドバンテージがあります。
4人のストライカーがいる場合、それぞれの特徴とコンディションを考えなくてはなりません。今回の場合、私たちはボロニンを起用しましたが、彼はすばらしい仕事をしてクラウチと何度かチャンスを作りました。クラウチは空中戦には強いですが、私たちはもうほんの少し速さを必要としていました。トーレスはこういう速さを持っており、相手が疲れてくる試合の終盤でその能力を生かすことが出来ます。

ボロニンやクラウチ、カイト、さらにバベルも私たちのためにこういうゴールが決められると、私は確信しています。もちろんゴールを決めたのはトーレスですが、ボロニンにもその前に2度チャンスがありましたし、結局私にとって鍵となるのは、いつ誰か一人、もしくはもう一人を使うかです･･･それは相手ディフェンダー次第であり、自分たちのチーム次第でもあります。

私たちは得点を予想していましたが、誰が得点するかまでは私はわかりませんでした。私たちはパスを繋いでボールを動かし続けてチャンスを作っていましたし、選手交代もしました。ライアン･バベルとトーレスというフレッシュな選手を投入し、変化をつけようとしていたんです。」

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「誰かは得点出来そうな流れ」で、得点できずに終わったことを今まで何試合見たことか･･･。そういう時にチームを救ってくれるエースストライカーが欲しいと、ファンも選手もずっと願っていたと思います。そういう期待を担って加入したトーレスが、期待の重圧に潰れることなく順調に行っているのは嬉しいです。これからもああいうゴールを決めて欲しいですね。もちろんラファが示唆しているように、一人の選手に頼り過ぎることなくチーム全体でゴールを決めるのが肝心ですが。