Liverpool Echo紙に、キャラガーが新シーズンへの意気込みを語っています。
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●キャラガー
(Liverpool Echo)「俺はリーグ優勝を逃していることについて、いつも考えているよ。まだリバプールでたっぷり自分の時間が残っていることはわかっているんだが、ピークの時にいてさえ、違う道に進む時のことを考えてしまうんだ。
この契約が終わった時に俺たちがまだリーグタイトルを取っていなかったら、自分にそれ以降どれだけのチャンスが残されているか、心配になり始めるのは当たり前のことだ。この契約期間のうちにプレミアシップのメダルを獲得する野心を実現したい、おれはそれに必死なんだ。
フットボールでは時間はものすごく早く飛び去っていく。人がスティービーと俺のことを、リバプールの長期に渡る成功の役割を担うことが出来る若手だと言っていたのが、そんなに昔のこととは思えない。ラファがここに来てからでさえもう3年が過ぎた。あと3年で俺は32歳で、その時にはKemlyn Roadの何人かは、俺は終わったなんて言っているだろう!
(新しい選手たちの加入で期待が膨らんでいることについて)俺は今までいろんな経験をしてきたし、こういう状況を何度も見てきた。その夏ごとに、あれやこれやの契約でチームががらっと変わるなんて言われるんだよ。俺が最初にこのチームに入った時は、俺たちを1レベル引き上げるのは一人の中盤の選手だと言われていた。その次は足りなくなったセンターバック二人、次は攻撃的なサイドバック、それからウィンガーで、今はゴールスコアラーだ。人々がそんな風に考えるのは理解できるよ。俺たち皆がリーグ優勝を渇望しているからね。大きい選手獲得があった時にサポーターがそれに夢中になるのは当たり前だ。それがフットボールってもんさ。だから俺たちはこの競技にこれだけ夢中になれるし、誰もが新シーズンは期待でわくわくするんだよ。
まあ、俺たちにチャンスがないなんて言われるよりも、俺はこうやって期待される方がいいね。うまく行けば、今年は俺たちが必要としている選手を全部獲得できた年になるだろう。しかし、幻想を抱いているわけにはいかない。リーグ争いはそれこそ本当に厳しいものになるだろう。トップチームは俺たちのほかに3つ、さらに俺は今シーズン、トッテナムも重要なチームになると見ている。俺たちがやりたいのは何はさておき、彼らとしっかり戦うことだ。
チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドは、すばらしい監督が率いるすばらしいチームだ。彼らは、他のチームが彼らを捕まえるのを待っていてはくれないだろう。
ユナイテッドはリーグ優勝を果たし、さらに進んで彼らのチームを強化した。俺たちがいくらか金を使ったからといって、それですんなり彼らを捕まえる権利を得たなんて言うのはナンセンスだ。より対等に戦うチャンスを得たってことだよ。
俺たちが今ワクワクしているのは、もっと彼らにチャレンジできるということなんだ。俺は、10試合を消化した時点でタイトルのチャンスの中にいたいと思っている。このチームにいた今までの10年の中で、そうだったのはたった一度だけなんだよ。アーセナルが優勝して俺たちが2位で終わった時だ。
俺は以前に、今まで俺がプレーしてきた中で最高のリバプールのチームは、2001年のチームだと言ったことがある。俺たちにはマイケル・オーウェンがいたからね。彼はその時バロンドールを取り、俺たちのために20点以上ゴールを上げられる選手だった。ディフェンスは今と同じくらい堅く、中盤は今と同じくらい優秀だった。しかし、その時の前線の組み合わせの良さは、ラファがここへ来て以来2、3年間なかったものだったよ。
今、トーレスとボロニンという才能ある選手たちがクラウチとカイトに加わり、2001年以上とは言わないまでも、それに引けを取らない破壊力を俺たちが持てることを願っている。
実際シーズンがどう進むかはわからないが、選手としては、フェルナンドのようなビッグネームが入ってくるのを見たいもんだよ。彼がドレッシングルームに入ってきたとたん、全員の意気は上がったね。
新選手獲得が俺たちのレベルアップになるのは間違いないが、それが即リーグ優勝ってことになるわけじゃない。新選手を獲得して、俺たちがタイトルに本気でチャレンジするってことが大事なんだ。
このごろでは毎年リーグ優勝するなんて期待はできないが、毎年チャレンジするってことは期待できる。」
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リップサービスはなし、現実を見据えたキャラガーらしい率直なコメントです。なんとなくコメントの隙間から、オーウェンに帰ってきて欲しいという気持ちが見えるように思えるのは、気のせいでしょうか?
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