明日アンフィールドでの最後の試合を迎えるヒーピアと、彼についてのチームメートたちのコメントです。
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●ヒーピア
(Liverpool Echo)「(リーグタイトルだけを獲れなかったのは)たぶん落胆かもしれないけど、僕自身よりもファンの方がもっと悲しんでいるだろう。彼らはそれに十分値するんだからね。
しかし、僕には後悔は全くないよ。プロのアスリートである以上浮き沈みは常にあるんだし、僕がここにいた間はその浮き沈みが大きかったと思う。僕はここで本当に幸せな時を過ごした。僕のチームメート全員、ここのスタッフ、そしてファンに、全てに対してありがとうと言いたい。すばらしい時を過ごせたよ。
日曜のことは、まだ真剣には考えていないんだ。僕たちにはまだ1試合が残されているんだし、トレーニングに集中するためにはそうしている方がいいと思っている。何が起こるかは、僕たちはまだ実際に話し合ってはいない。監督はそのことについて僕とは話をしていないから、どうなるかは見守るよ。
どこかの時点で試合に加われることを、僕は当然願っている。最後の数分間だけでもピッチに立つことが出来れば、もちろん嬉しいよ。しかしどうなろうと、試合の後でも僕がファンにさようならを言うチャンスはあるだろう。
僕は以前からリバプールのファンだったし、間違いなく人生のこれからもずっとリバプールのファンであり続けるよ。もちろん僕は You'll Never Walk Aloneを知っているし歌えるけど、実は他の歌に関してはあんまりたくさんは知らないんだよ。プレーしている時はいつでも聞こえるんだけど、彼らが何を歌っているかは正確には聞き取れないんだ。でも僕がアンフィールドに試合を見に戻ってくる時は、あらかじめインターネットで調べて、一緒に歌えるように勉強しておかなくてはならないね。
ファンが僕の名前を歌っている時は、いつでも本当に最高の気分だったよ。それは大きな喜びだった。最近では、僕がウォームアップをしている時でさえ彼らは僕の名前を歌ってくれた。それはすばらしいことで、すばらしい気持ちがしたよ。
僕がこの国のチームに留まっていたとしたら、アンフィールドに帰って来てリバプールと対戦するのは当然難しいことだっただろう。レバークーゼンは最初の日から、彼らが僕に来て欲しがっていること、そして僕のプランを立てていることを示してくれた。彼らは若いチームで経験を必要としており、契約内容は良いものだ。僕の年齢でヨーロッパの別のトップリーグで経験を積む機会を得られるというのは、僕自身にとって良いことなんだ。これは新しい挑戦で、今は僕はとにかく彼らの期待に応えなくてはならないし、僕はやれるよ。本当にすばらしいチャレンジで、それを楽しみにしているんだ。
僕はまだプレーしていたいし、まだ自分は何かをやれると感じている。もしここに留まれば、自分が望むだけの回数をプレーできないだろうということはわかっていた。
(ガーディアン紙より)僕はこの競技で自分はまだ何かやれると感じているんだ。毎日トレーニングに来てプレーをするために努力する、家で座ってテレビで試合を見るのではなくね。自分がプレーをしないというのはとても厳しいし、今シーズンは精神的にとても厳しかったよ。今シーズンを最後に引退しようかとも真剣に考えた。でもギャリー・マカリスターのような僕の知っている引退した選手は全員、できる限り長くプレーするべきだと僕に助言した。今シーズン僕がプレーした時には、自分はまだ高いレベルでやれるんだということを証明して来た。
(エコー紙より、今シーズンについて)今シーズンは最後の最後までタイトルを争い、どんなチームが相手でも僕たちは迫り続けることができるんだというのを証明したね。 今シーズンに優勝を果たせなかったのはちょっと悲しいよ。去る前にリーグ優勝メダルを獲得したかったからね。
しかし、来シーズンに向けて全てがとても明るく見えるし、上手く行けばこのチームはもう一つ上のレベルまで自信を高めることができると思う。僕たちは何度か本当にすばらしいフットボールをして来て、大量のゴールを決めた。だからこのチームがそういう調子を来シーズンの初めに持ち込み、それをキープすることができれば、その時は全てが上手く行くはずだ。
どんなスポーツでも自信というのは常に重要な要素で、僕たちにはそれがある。だから、上手く行けばそれは続いていくだろう。
マンチェスター・ユナイテッドの選手層を見てみれば、彼らは常にトップで、ベンチの中には彼らがそうしたいなら出せるだけのトッププレーヤーがいる。しかし今シーズンの僕たちは、自分たちが彼らに挑戦できるんだというところを見せた。来シーズンはきっと面白くなるよ。
僕が残して行くこのチームは、僕が加入した時よりも優れたチームだ。でもこの競技自体があの頃よりも進歩している。」
●キャプテン
(公式HP)「(ヒーピアの10年間をどう評価するかと聞かれて)言葉で表すのは難しいよ。彼は僕たちにとってファンタスティックだった・・・巨像だね。
彼は間違いなくレジェンドの地位に値するよ。僕が今まで一緒にプレーした中で、間違いなく最高の選手の一人だ。それが僕がサミに送ることのできる一番の賛辞だよ。」
●カイト
「僕にとって、彼は最高のプロフェッショナルだ。僕が今まで出会った中で最高の一人だよ。僕にとって最も重要なのは、サミが人間としてもすばらしく、良い人柄だということなんだ。彼がいなくなるのは寂しいけど、彼は僕たちとリバプールと連絡を絶やさないと僕は確信しているよ。
リバプールのような特別なクラブで10年間もプレーするというのは、偉大な業績だ。外国人選手としては特にだよ。僕は彼をとても尊敬している。
彼がこのクラブを去ろうとしているのは残念だけど、フットボールではこういうことは起こるんだ。」
●ケニー・ダルグリッシュ
「彼は手本となる選手であり、突出したプロフェッショナルだ。大きな損失になるだろうね。彼がリバプールの期待に背くことは、決して、一度たりともなかった。サミがオランダのヴィレムⅡでプレーしていた時は私はニューカッスルを率いていたが、彼と、同じチームでプレーしていた左のウィンガーを見に、私はオランダまで飛んだんだ。彼はオランダのすばらしいチームの一員で、彼を連れてくることの出来るイングランドのチームならどこであろうと、彼はすばらしい補強になるだろうというのが見て取れたね。ニューカスルはそれに失敗したが、リバプールが成功して彼はこのフットボールクラブに加入し、すばらしい奉仕者となった。
リバプールでの良い時も悪い時も、彼はすばらしい振る舞いを見せた。彼がスティーブン・ジェラードにキャプテンを譲った時は、この男の力量を見せたよ。もっと劣った人物なら、投げ出して去っていただろう。しかし彼はスティーブンと肩を並べて立ち、彼らと他の傑出した選手たちで、我々を何度もすばらしい日や夜に導いてくれた。
レバークーゼンが獲得することになる選手は、その長く成功したキャリアの終盤を迎えつつあるにも関わらず、今なお突出したセンターバックである選手だ。彼にはかつての速さはないかもしれないが、試合を読む力がある限り、そういう稲妻のような速さは必要ない。」
●ラファ
(公式HP)「彼が登録メンバーに入るということは保証できます。サミについて人が語る時はポジティブなことばかりですから、彼はすばらしい歓待を受けるでしょう。」
●キャラガー
(Liverpool Echo)「俺はレッズでのキャリアの中の大部分を、サミと並んでプレーした。彼はここ何年かでのこのクラブの最高の大使の一人だよ。アンフィールドに彼がいないのは寂しくなるだろう。彼はほとんどここの一部みたいになっていたからね。全員が、新しいクラブでの彼の幸運を祈っている。」
●サミー・リー
(公式HP)「彼はすばらしい仲間で、すばらしい人物で、すばらしいプロだ。我々全員が、彼を送り出すことを残念に思っている。彼にとっては心を揺さぶられる時になるだろう・・・クールな見かけによらず、彼は感情的な男なんだ。彼にとっては難しい時になるだろうが、我々の成功を祈る気持ちと共に彼は出て行く。
彼はこの競技のことを深く考え、この競技を理解し、この競技を勉強し、この競技を知っている。彼は成長を求めており、進化を続けている。だからそう、彼は優秀なコーチに必要とされる特性を全て兼ね備えていると私は思うよ。」
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彼は最後までプロフェッショナルですね。日曜の試合が、レジェンドを送り出すのにふさわしいすばらしい一戦となってくれますように。
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無題
キャラのコメントはジーンときますね。
確かにヒーピアの居ないレッズは寂しいです。
ハイクロスに対する絶対的な安心感とセットプレーでの期待値、フォワード顔負けのボレーシュート、大きな口で怒る姿や苦笑い...
レバークーゼンでの活躍を期待すると共にキャリアが終わったら、また戻ってきて欲しいです。
キャラとのコンビでレッズを指導して欲しいですね。
Re:無題