プレミアリーグのCreating Chances活動の一環で、カイトがリバプールの終末期医療ホスピスを訪れ、患者の家族たちのグループワークにゲストとして参加したそうです。
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●カイト
(タイムズ紙)「僕は、ここを訪れている家族のことを考えるよ。もちろん僕も2年前に同じことを経験した。ここに来る人たちが何を感じているか、僕にはわかる。ここを訪れて、もしかしたら何人かの人たちにちょっとポジティブな気持ちを残せるんじゃないかと僕が思った理由の一つはそれなんだ。彼らの心にちょっと違う何かを残せたらってね。僕はリバプールの生活様式はポジティブだと思うし、人々はあまり過去を振り返ることなく、将来に目を向けている。そういう人たちがここで笑いながら一緒の時をすごして、彼らが抱えている問題を忘れようとしているのを見られるのはいいことだね。
昨シーズンは僕にとって困難な時だった。本当に近しい誰かを失った時にプレーするのは辛い。人生の中で、ただ暮らし続けることだけでも辛いんだ。フットボールは常に動いていて世界は回り続けていて、そして自分はただその時、とても悲しい時を立ち尽くしている。僕には時間が必要だった。そういうことは起こるんだし、もちろんフットボーラーにもそういうことは起こる。やれることは、懸命に努力を続けてできるだけ早く調子を取り戻す、それだけなんだ。
今は僕は、自分が1年前よりももっと強くなったと感じているよ。いい感じだし、本物の自信と強さを感じている。この調子をシーズンの終わりまで続けたい、望むのはそれだけだ。
僕は決して疲れは感じないんだ。僕は、自分がロナウドでもロナウジーニョでもなく、世界最高のドリブラーでもないことはわかっている。でも僕には他のものがある。僕はゴールを決められるしアシストもでき、自分の運動量がチームにとって重要なものになれるということも知っている。
(右サイドバックもやれるのでは、という問いに)いいや(笑)!右サイドバックは今までやったことがないよ。でも何が起きるかはわからないからね。
オランダでは僕は違う役割でプレーしていた。そして重要なのは、イングランドフットボールでは、僕は前線ならどこのポジションでもやれるというところを見せていることだ。僕は実際には右のウィンガーではないけど、そこで自分がやりたいやり方でプレーしている。そして時には、スティーブンとトーレスに相手の大きな注意が集まることで、僕にゴールを決めたりアシストをしたりするスペースが増える。
リバプールは家族のクラブだよ。ここに来た時にまず真っ先に感じることの一つがそれなんだ。例えば、スティーブン・ジェラードは世界のあらゆるピッチの上で完全なスターだけど、ピッチの外では本当に足がしっかりと地に着いた人間なんだ。今のチームは、僕がリバプールに加わってから最高のチームだよ。マンチェスター・ユナイテッド戦のような試合に勝利したことは、とても大きな一歩だ。僕たちは、自分たちが困難な試合に勝てるだけの力と強さを持っていることを証明している。このリーグで優勝できることを証明したいと思っているよ。」
(グループワークでの患者の家族との質問のやりとり)
---お酒を飲むのは好きですか?
「うん、ビール一杯ぐらいね。(しかしカイトはあまりアルコールは飲まない)」
---付き合うのはオランダ人仲間だけですか?
「いや、スティーブン・ジェラードや他の仲間とゴルフをしたり、食事に行ったりするよ。バベルとは遠征ではルームメートだけどね。」
---今のフットボーラーの給料は、一般人には受け入れがたいほど高くはないですか?
「あなたは正しいと思う。僕たちはすごい大金を稼ぎ、それだけの金額を受け取ることにちょっと後ろめたく感じる時もある。でも僕がピッチに足を踏み入れる時は、1ペニーのことも考えず、試合に勝ちたいとだけ思っているよ。僕は以前は無償でプレーしていたんだ。17歳までアマチュアだったんだよ。」
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とてもカイトらしいコメントだと思います。昨シーズンにお父さんを亡くして不調の時は、ゴールを決められないことで批判を浴びたこともありました。しかしその時も彼の運動量は健在でチームを大いに助けていましたし、今シーズンはそれにゴールやアシストが加わって、チームを引っ張ってくれています。あれで疲れは感じないんですね。そして怪我がないというのも彼のすばらしいところです。
記事によると、彼の奥さんGertrudeはお子さんが生まれるまで老人病院の看護師をしていたそうです。
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