エコー紙より、ラファのポーツマス戦の変更についてダルグリッシュが語ったコメントです。公式HPよりも詳しく語っているので、一部重複もありますが訳してみました。
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●ダルグリッシュ
(Liverpool Echo)「監督にとっては、メンバーを同じで行くと言うのは非常に簡単なことなんだ。しかしある意味では、それは責任回避だ。時には、監督たちは間違いなくそれを安易な解決手段として使う。
あれは勇気ある決断だったか?私はそうは言わないが、当然正当なものであり、彼がその理由を説明する必要はない。究極の目的は、試合に勝つためのチームを送り出すことなんだ。
私は、試合に負けるためのチームを監督が送り出したというのは、見たこともないし聞いたこともない。ラファには、チームとフォーメーションを変える全ての権利がある。彼がそれを任されている男だ。いい結果を得られなければ、彼は批判を受けるだろう。しかし今回は彼はいい結果を得て、それでも批判を受けた。
鍵は、選手たちがやりやすさを感じていたように見えたことだ。アウレリオは以前にバレンシアでやっていた中盤でプレーした。それに何か問題はあるだろうか?
トニー・アダムスはリバプールのシステムに対策を立てていたから、タッチラインで15分間も頭を掻いていた。そしてその後、それに対策するために46分に交代を1人入れなくてはならなかった。だからチームは機能していたのがわかる。
あのチームを見た時のトニー・アダムスが自分だったらと想像して欲しい。フェルナンド・トーレスがいてその後ろにスティービーGが組み、リエラとカイトが二人をサポートするだろうと予想して、1週間をまるまるかけてそのフォーメーションの対策を立てて来た。しかしその4人の誰一人試合のスタメンにいないんだ!新しい、予想もしていなかったチームと対面し、しかも落胆すべき結果を続けている最中にいる。
ディスタンがミスをしたことで、人はリバプールが幸運だったと言う。それは問題じゃない。リバプールは3-2で勝利し、リーグ首位に戻ったんだ。私に言わせれば、それは監督の力だよ。
(ダルグリッシュが監督時代、1989年のFAカップ決勝で、怪我から復帰したラッシュをスタートから起用せず、交代出場させて3-2で勝利したことについて)そう、ラッシーは完璧にスタートから起用できる状態にはなかった。しかしあの試合については、ジョン・オルドリッジが絶好調で、例えラッシーが完全にフィットしていたとしても先発での起用にはならなかったかも知れないね!
(3月のユナイテッドとの直接対決について)ポイントで先んじているというのはいつでも有利だよ。そしてユナイテッドはポイントで先んじている。しかし我々はオールド・トラフォードに赴かなくてはならないし、勝たなくてはならない試合だ。
今年はトップ4を相手に我々はすばらしい記録を持っている。あと2試合を残し、12ポイント中10ポイントを獲得した。そういう試合はもう過去のものだが、今は我々にはホームでのアーセナル戦とアウェイでのユナイテッド戦を残し、すでに10ポイントをものにしている。だから残りの試合にも自信を持って挑めるよ。今シーズンに他の試合でポイントを落として来たのは痛手だ。しかしユナイテッドとの試合は、非常に重要なものになるだろう。」
●ラッシュ(Liverpool Echo)
「(1989年のFAカップ決勝での自身の起用について)ケニーは私について正しいことをした。私には違いを作れるだけのエネルギーはあったが、もしもスタートから起用されていたら、それは出来なかったかもしれない。」
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勝っても批判されているということは、負けるか引き分けていたら一体何を言われていたんでしょうか(汗)。カイトとトーレスがラファを救いましたね。確かに試合の内容は、交代してからのパフォーマンスを見る限り、ベストメンバーを起用してればずっと楽に勝てたかもしれません。しかしあのフォーメーション自体はとても面白いし、ぜひオプションにしていただきたい!
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