マスチェラーノは日曜の試合後、まっすぐにエジプトに飛んだそうです。エコー紙より、マスチェラーノのコメントです。また、FAは彼の出場停止の延長の可能性を示唆しています。
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●マスチェラーノ
(Liverpool Echo)「どうして僕が退場になったのかわからない。僕はレフェリーに何があったんだと尋ねた。悪態はついていないし、攻撃的でもなかったし、彼と対決もしなかった。僕がやったことは彼に何があったんだと聞いただけで、他には何もしていない。だから、彼が僕に2枚目のイエローカードを提示して僕を退場処分にした時は、信じられなかった。
僕はチームメートに申し訳なく思っている。あれで僕たちは10人になり、試合を僕たちにとってより一層難しいものにしてしまった。」
●リーセ(
SKY Sportsより、ノルウェーの新聞 DAGBLADETに語ったコメント)
「(マスチェラーノとベネットの間で)何が言われたのか僕はわからないけど、僕は、このことが起きる前にあのレフェリーはスティーブン・ジェラードを呼ぶべきだったと思う。
彼はカッとなってしまったけど、このことから学ぶだろう。マスチェラーノは、クラブを愛し、勝利を愛する熱い選手なんだよ。だから、彼はおそらくあの状況でちょっと熱くなりすぎてしまったんだと思う。
僕はマンチェスター・ユナイテッドに負けるのは嫌いだが、彼らは勝利に値した。しかし僕は、1点のビハインドだった後半に、僕たちは何かいけるような感じがしたよ。」
●FAプレス担当官Andrin Cooper
(ロイター)「選手が直ちにフィールドを離れることを拒否した場合、我々は(さらに処罰を増やす)手段を持っています。我々は、レフェリーが見なかったこと、あるいは彼の管轄外の行動をすることができます。
レフェリーはあの時点まで、試合のルールにのっとって彼ができる全てのことをしていました。その後の行動については、レフェリーの管轄外です。
処罰を増やすことは可能ですが、明日(火曜)までは申し上げられることは何もありません。」
●FA会長Lord David Triesman
(CNN)「レフェリーへの敬意は、徹底されなくてはならないことです。最高レベルの試合でそれがなされなくては、草の根レベルまで敬意を得るのは困難です。
世間に注目される人々、非常に影響力があり、成功している人々の行動は最も大きなインパクトがあります。彼らは非常に目立つ人々であり、だからこそ責任があります。注目を浴び、名声を得ている選手たちは、このことに本当に大きな役割を担っています。」
●グラハム・ポール元審判(CNN)
「日曜の朝に笛を吹く審判たちは、パブプレーヤーや12歳の選手たちに罵られながらやっている。そういう審判は、ジョン・テリーが昨夜やったことや、ジェイミー・キャラガーが昨夜やったことに直面しているんだよ。私はそれをTVで見た。トップレベルの選手たちが毎週毎週そういうことを見逃されているのを誰もが見ていながら、審判がどうやってうまくやれるというんだね?
プレミアリーグの方向性としては、トッププレーヤーたちが過剰に寛大に扱われる方が満足のように見えるね。それは全て、金と即興的な楽しみと、かかったコストの回収のためだ。」
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録画を見直してみると、マスチェラーノは確かに"What's happening"しか言っていません。しかし、それまで試合中何度もベネットさんに判定の不満をアピールしていますし、問題の場面ではラファやアロンソの静止を振り切って"What's happening"を繰り返しているのも事実です。「どうしたんだよ、どうしたんだよ、どうしたんだよ、どうし・・・」→「イエロー」って感じでしょうか。主審への敬意ということが問題になっている今、見せしめの意味もこめて出場停止が1試合延長になりそうな、いやーな感じがします。とにかく、結論は今日でるようです。
CNNの記事では、FA会長はルールの改正を望んでいるそうです。内容は、判定についてレフェリーに尋ねるのはキャプテンだけが認められるようにすること、いかなる異議もイエローカードの対象とすること、フリーキックを蹴る際に10ヤード離れない場合にもカードを適用すること、フリーキックに異議を唱えた場合には、攻撃側に位置を10ヤード前に出すのを許すこと、などだそうです。
うーん、そんなことをする前に、もうちょっとレフェリーの質を上げることを考えるべきなんじゃないかと思うんですけどね・・・レフェリーが過剰に協会から保護されていいことは何もないというのは、Jリーグでいやというほど痛感して来ました。選手が最高レベルであればあるだけ、彼らのフラストレーションはたまりますよ、ね、グラハム・ポールさん。
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