「世界に一人」byヒディンク監督

ヒディンク監督がキャプテンについて、そしてモウリーニョ監督がリバプールについてコメントをしています。
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●ヒディンク監督（Daily Mail）
「クリスティアーノ･ロナウドはルックスの良いフットボーラーだ。彼は調子がいいし、そうだな、ヘアスタイルはいつも決まっている。しかしこの魅力的な男が獲得した賞は、あまりにも多すぎるね。
私はむしろジェラードの方を大いに推薦するよ。彼はすばらしい技術的、戦術的能力を持っている。そして私は彼のピッチ上での精神と姿勢を賞賛しているんだ。
彼のこの競技に対する情熱と、私のフットボールに対する情熱は大いに似通っている。彼はファンが自分自身と同一視できる選手であり、クラブのバッジを身に着けて彼のクラブに対する愛を伝えることのできる男だ。そういう能力を全て兼ね備えた選手は、世界に他には一人もいない。

彼は、クリスティアーノ･ロナウドよりもはるかに私に訴えかけてくるタイプの選手だよ。もちろん、ロナウドは観客を楽しませるすばらしい技術を持っている。しかしあまりにもあでやかなショーであり過ぎるんだ。
チャビとメッシは、彼ら自身にあれほどまでに注目が集まらない。注目されるのはチームだ。」

●モウリーニョ監督（FIFA.com）
「今シーズンのリバプールを見るのは興味深いよ。彼らはタイトルを勝ち取るために必要なもの全てを備えていると思う。なぜ彼らが過去4年間それができなかったか、それさえも私には理解できない。今シーズンの彼らにそれが出来ない理由はないよ。もちろん彼らはやれる。
監督は優れており、選手たちは優れており、観衆は独特で、クラブの歴史は大きい。それでどうして出来ない理由がある？私は彼らがやれると思う。

通常、チャンピオンズリーグが始まると彼らはプレミアリーグへの集中を失う。これまでのシーズンはそんな感じで、彼らはチャンピオンズリーグでは非常に良くやっていた反面、チャンピオンシップでは多くのポイントを落としていた。

彼らはすでに、本来なら勝っているような試合をホームで引き分け、10ポイントを失っている。ストーク戦、フルハム戦、ウェストハム戦、ハル戦、そしてエバートン戦でそれぞれ2ポイントを失った。つまり彼らが今その10ポイントを獲得しているところを想像したとすれば、彼らはリーグのトップだ。

ラファエル･ベニテスとアレックス･ファーガソンとの言葉のやり取りの話を私は読んだが、それは全てこの競技の一部だよ。タイトルを勝ち取るためにはやらなくてはならない戦いの一部であり、監督がアドバンテージを取ろうとして、他の監督やクラブ、組織に掛けようとするプレッシャーの一部なんだ。ベニテスとファーガソンはお互いを尊敬していると私は思うし、お互いがタイトル争いの相手であることを知っている。あれが個人的なことだとは私は思わないよ。

カカが移籍しなかったことはうれしく思っている。最高の選手たちには、私のリーグにいて欲しい。自分のリーグは可能な限り最強であって欲しいと思っており、もちろんカカは言うまでもなくトップだ。もしもカカがセリエAから去っていたら、イタリアフットボールにとって非常に、非常に悪いことだっただろう。彼のような選手がシティに加わる決断をしていたら、それは彼らがビッグプロジェクトを築いている証明になっていただろう。それは、カカのような選手が、1ユーロ多いとか少ないとかでクラブを去ることはないと私は思うからだ。」

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ヒディンク監督はキャプテンを大絶賛です。世界中のプレミアファンからも、監督や選手たちからも愛される男ですねえ（しみじみ）。いつか彼にはバロンドールを受賞して欲しい。そのために必要なのはタイトルですね。
モウリーニョ監督のマインドゲームのコメントは、非常に説得力があります（笑）。イングランドとイタリアではちょっと勝手が違うようですが、こういうことにかけては彼の右に出る人はいないでしょう。だからファーガソン監督ともお互い尊敬し合い、仲が良かったんでしょうか。
試合の結果が出ずにちょっと凹み気味の時に、こういう優秀な監督たちからお誉めの言葉をいただくと、リップサービスあるんだろうなと思いつつもうれしくなってしまいます。