チェルシー戦後の、両監督のコメントです。
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●ラファ
(公式HP)「私たちは先制点を決め、上手くやっていました。その後私たちはコントロールを失い、彼らには何度かチャンスがありました。
コーナーからの失点は、もっと上手くやれたはずです。彼らには空中戦に本当に強い選手が5、6人おり、彼らを止めるのは困難です。フリーのヘッダーを一人作ってしまい、あれはミスです。周囲には3人選手がいましたが、彼(イヴァノビッチ)を止められませんでした。あのゾーンに人がいる時は、そのスペースをコントロールしなくてはなりませんが、私たちは明らかにミスを犯しました。
(ドレッシングルームで試合後選手たちに何を言ったか、との問いに)次の試合のことを話しました。土曜にはブラックバーン戦という重要な試合がありますからね。それに向けて備えなくてはなりません。2試合目のことを考えられるのはその後です。勝ち進むためには、私たちは3ゴールを決めなくてはなりません。それは非常に、非常に困難ですが、私たちにはまだ90分間のプレー時間が残されています。
この一戦のことは忘れ、まずはブラックバーン戦のことを考えなくてはなりません。セカンドレグに気持ちを向けるのはその後です。
(チェルシーの攻撃的な戦術に不意を突かれたか、との問いに)チェルシーは強力なチームですから、私は驚きはしませんでしたよ。彼らはプレミアリーグのアウェイ戦で11試合勝利しており、大きな自信を持って良いプレーをしています。彼らを倒すためには、本当に良いプレーをしなくてはなりません。私たちはスタートは良かったんですが、その後では自分たちのレベルのプレーが出来ませんでした。
どんな試合であろうと敗北は難しいものですが、それがこの大会では特にです。誰もが私たちには良いチャンスがあると言っていましたからね。
出来るだけ早く忘れてしまわなくてはなりません。私たちはブラックバーン戦のことを考える必要があり、その後でチェルシー戦に集中できます。」
●ヒディンク監督
(SKY SPORTS)「(もっと良い結果も出せたのでは、との問いに)そんなことはない、ここアンフィールドでは特にだ。いつでもプレーするのは非常に難しいから、このシナリオはパーフェクトだよ。我々が1-0にリードされた時もあったが、私はチームを賞賛しなくてはならないね。彼らはそこから跳ね返した。彼らは常に跳ね返す。それは見ていて嬉しいものだ。
(チェルシーのプランは)トーレスとスティービー・ジェラードを無力化するめに守りに頼るのだけではなく、彼らにディフェンスで汗をかかせようとすることだった。我々は得点を狙っていたが、3ゴールは出来すぎだね。
(テリーの出場停止について)日程は過密だ・・・3、4日ごとに試合があるから、ジョンが使えなくても我々には良いサブの選手がいる。もちろん我々はしっかりと集中しなくてはならない・・・まだハーフタイムだ。もしも楽に試合を戦えると考えてしまったら、何が起きるかわからない。リバプールは過去に、彼らが思いもよらないことが出来るということを証明している。我々はそれは避けなくてはならない。
(インディペンデント紙より)彼らはコーナーでの守備の際、このゾーンディフェンスを使っている。マンマークは置かず、我々にはジャンプが上手く、エリアの中に飛び込んでいく非常に勇気ある選手たちがいる。そのことは当然話していたし、セットプレーから大いに利益を得られたよ。」
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ヒディンクのプランにしてやられたということですか・・・悔しいなあ!戦術家のラファはこのコメントを聞いてさらに何倍も悔しいでしょう。セットプレーでのゾーンディフェンス、これはずっと議論を呼んでいたことで、最近は良くなっていると思ったんですが、ここで綻びが出ましたね。同じ選手に同じコーナーキックから2度やられたという事実は、ラファやペジェグリーノに良く考えてもらわなくてはならないことでしょう。単なる選手のミスなのか、それとももっと構造的な問題か。SKY SPORTSにラファはゾーンの守りについて聞かれ、「マンマークを採用しているチームも毎週失点している。今回は空中戦に強い相手にミスをした」と答えたようです。
しかしセットプレーだけが問題だったわけでなく、ゴール前で再三フリーの選手を作っていたのも非常に気になりました。セカンドレグに向けてラファは忙しくなりそうです。
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